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2491 そうですね、管楽器は無理に音を出そうとしない方が良いです。若いうちか
ら唇に負担をかける奏法をすると、そこで固まってしまいます(唇の筋力に
は寿命があるのです)。
まず、中学生ですから楽器の鳴る体作りからです。それは体全体が共鳴する
ような呼吸法です(腹式呼吸で体全体で楽器を共鳴させる)。
まず、立ってください。両足を肩幅ほどに開いて、フッっと瞬時に息を出来
るだけ多量に入れましょう。これはやっているうちに慣れますが、この息は
口やはい肺に入れると云うよりも、お腹に入れる感じで、横隔膜を下げてお
腹を広げ素早く空気を吸い込むのです。この横隔膜を下げると云うのは慣れ
るまで簡単に出来ませんが、毎日努力することで気付かない内に半年ほどで
出来るようになります。
ここから吸い込んだ空気をユックリと体を落とすようにして息を吐き出して
いきます。これは、水鉄砲の中に素早く水を吸い込み押し出すのと似ていま
す。とにかく吐き出すときはユックリと少しずつ吐き出します。
この吐き出す空気が少しずつムラなくゆっくり出来るようになったら、貴方
のロングトーンがぶれなくなります。
次は音の出し方ですが、無理をせずリラックスしてやりますが、ここでピボ
ットシステムのウェットと云うやり方を紹介します。
これは、口を常に濡らした状態にすることです(近年ではこの奏法がいちば
ん唇に負担をかけないといわれています)。唇を降らした濡れた唇の中心に
マウスピースを軽く当て、貴方が物凄い受け口とか出っ歯でない限りは約25
度ほど楽器の角度下にげて、自分の唇を振動させるるように(あまり押し付
けて振動させるのは良くありません)吹き込みます。
チョッピリおちょぼ口になるような加減で、唇の(特に上唇)先端だけ振動
させるようにしてください。
このときに大事なのは、音を出すことではなく、瞬時に息を大量に吸い込
み、その息を少しずつ、ムラなくユックリト吐き出すことです。
音は出来るだけ低い音で(高い音でやってはいけません)、できればペダル
トーンなどでやることです。
このやり方を我慢して2〜3ヶ月やってみればリップスラーなどは驚くほど簡
単にできる事に気がつくでしょう。
とにかく、腹筋がついてその腹筋で音を押し上げるような感覚ですから、体
が出来て腹式呼吸を出来るようになることが先です。特にハイノートは唇を
疲労させ筋肉を押さえつけてしまうので、「そのうち出るさ〜」ぐらいに気
楽にやることです。
とくに、この奏法で大事なのはロングトーンとリップスラーですが、何れも
音を出す感覚より、音が出なくても唇に無理に押し当てないでやることで
す。音にならない音で練習するのですから、何か下手と言われそうで恥ずか
しいでしょうが頑張ってみてください。
大事なポイント
1、唇を常に濡らす
2、無理に音を作る為に唇をマウスピースに押し付けない
3、腹式呼吸が自然に出来るようにする。
4、唇の先端、その中心を軽く触れて振動をさせるようにする。
5、音にならないローグトーンとリップスラーの練習
6、練習はつまらないものです。でも焦らない、諦めないです。