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383 『幽霊の正体についての仮説』
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389 『幽霊の正体についての仮説2』
と、2回に渡ってファンタジーを含めた仮説を書いてきました。
子供の頃はいると思っていましたが、大人になってからいないことを悟り
その考えで固定されていたために、幽霊に対する考え方の視野が狭くなって
いました。
幽霊がいるとすれば、どうやって説明できるかを考えていったことで、
視野が広くなり、今までに自分が思いつかなかったことがたくさん浮かんで
きました。そういう意味では、自分にとって逆説的な方向から攻めるという
方法は、とてもよい体験でした。
さて、今回は、自分の幽霊に対する考えを一度まとめて、新たな仮説も含
めて整理してみたいと思います。
◎情報をもつエネルギー体について、新たな仮説を含めたまとめ
ウルフさんの言うオーラについては、私の言葉では、オーラのようなもの
として若干意味合いを変え、生存する人間の脳から放たれる“情報をもった
エネルギー体”というような表現にしておりました。そして仮説をたててい
くにつれ、だんだんとその正体が見えてきたような気がします。(あくまで
仮説ですが)
情報=人間の念 エネルギー体=気の力
ということで、この正体は広義に“念力”と呼ばれるものに近いのではない
でしょうか?通常人間が持つ感覚器(五感)を超えた感覚器(第六感)によ
って放たれるいわゆるサイコキシネスやテレキネシスやテレパシーに近いも
のです。そのものかもしれません。
こういうESPの部類のものは、いんちきやトリックもありますが、中には
実在するものもあるという可能性は否定できないのではないでしょうか?
そこで情報をもつエネルギー体のことを“念力体”と呼ぶことにします。
これは、強い感情をもって念じられたときに、その人の強い思い(願い、残
念無念事、恨み辛みなどの怨念)や記憶の一部など様々な情報を含んで、脳
から体外へ放たれるのです。
そして、それを感じ取った人(受信者)は、念力体に含有する情報を自ら
の脳に記憶情報として記録する。それは無意識的に起こることが多い。
仮説2で脳から放たれた情報をもつエネルギー体は、大気中の水分に宿り
浮遊したり、人間の水分や海などにやどると書きましたがそのファンタジー
(空想)については、物理的にも少々無理があるような気もします。
そこで、新たな仮説として、念力体は、人間の脳から人間の脳へ伝達され
記憶され、場合によっては、記憶されたものが、何かしら感情の変化などの
きっかけで、さらに別の人間の脳へ再び放たれ別の人間の脳に記憶される。
再送信は、受信者が強い念を出したときや無意識的に起こることもある。
人間の念により、他人の脳に一旦記憶された念力体を呼び寄せることがで
きる。念力体は、電気的通信と同じく光のような速度で、遠方にいても一瞬
で移動できる。これにより、死者の魂を呼び押せるという人の行動を説明で
き、その行動は結局は、他人の脳に保存された記憶を呼び寄せて、その記憶
情報から解釈し説明しているということになる。また、呼び寄せた念力体が
強すぎた場合は、一時的に呼び寄せた人間の心を支配するほど強い影響を与
えるのならば、乗り移るといわれる現象もここからきているのかもしれな
い。
念力体を放った場合、力が届くある一定の範囲内にいる感受性の高い不特
定多数の人間の脳に受信され記憶されることもある。これで周りの人が同じ
霊をみたという現象を説明できる。
念力体が放たれ、それを受信した人間の脳に記憶として残るが、その情報
を死ぬ前に再放出することで、その記憶は後世(血縁関係なく)に受け継が
れるが、安らかに眠るなどで再放出をしなかった情報は、廃れていき、だん
だんと数が減り、消滅する。これによって、原始時代などの大昔の人間の霊
といわれるものの報告がないことが説明できる。
もしかしたら、DNAを通して、血縁のあるものに情報が受け継がれていく
可能性も否定はできないかもしれませんね。血が絶えれば、受け継いだ情報
も消滅するということです。
念力体に関する特徴のまとめ
・念力体そのものは、強い念や送信者の記憶情報の一部を含有する
・自我同一性も思考能力も感情もない情報体なので自走行動はしない
・生存する人間の脳からのみ放たれる
・念力体に含有する情報は受信者の脳に記憶される
・受信したあとの受信者の行動は、受信者の人格的解釈に帰属する
・修行により他者の記憶された念力体を呼び出すことも可能
・一定範囲にいる不特定多数の脳に放出することも可能
・念力体に含有する情報は、時を経て受け継がれなくなれば消滅する
◎人間の像をした幽霊の正体について
まず、幽霊と言われるものの定義を、人間の像をしたものとして
考えます。そう考えた場合、幽霊の正体は2種類あると思います。
1.錯誤的幽霊(実在しない)
これは、木の枝や物陰など、人間が錯覚を起こしやすい薄暗い場所や 寝
起きなどの脳が完全に覚醒されていない状態で、錯覚として見たり聴いたり
幻覚として見たり聴いたりするものです。これには、薬物使用などで起こる
幻覚・幻聴や、精神的な疾患によって起こる幻覚・幻聴も含まれます。
このタイプの幽霊は、私も体験したことがありますが、完全に実在しないと
断言でき、どなたも異論はないと思います。実在するというのであれば、こ
れを幽霊と思いこんだ本人の心的事実として本人が新規に創った記憶の中で
存在するということに過ぎません。いかがでしょう?
♪〜お化けなんてないさ、お化けなんて嘘さ、寝ぼけた人が見間違えたのさ
こんな歌ありましたね。まさしくこれですね。
2.再生的幽霊(物理的世界では実在せず、心理的世界に実在するかも)
結局、念力体というものは、脳に記憶された情報ということになります。
それを記憶した生存する人間の念力によって放たれ、人へ伝わり人の脳に
記憶されます。
人間の見えているものや聴こえているものは、視覚や聴覚から入った情報
が、脳によって自分が把握できる形に生成されて認知しています。これは事
実です。実際に人間の網膜に写った映像は、実際に見えているものとは間逆
に反転しています。左右の目にある反転して写った映像を人間の脳で合成処
理し、立体的な正しいものにより近い映像につくりかえてから、認知してい
ます。認知された映像は100%完璧な実像ではありません。
一旦、脳の中で処理をするということは、その時のポジティブな感情(楽、
喜など)やネガティブな感情(哀、恐、怒など)に影響された映像や音が再
生されることがあります。
念力体が記憶の中にあれば、人間の脳の活動に作用し影響を与えることはあ
りえる話です。外界には実在しない、脳だけが作り出した像を見せることも
音を聴かせることも可能です。
例えば、人間は誰しも夢をみますよね?その時に見えている映像や聴こえ
ている音は、全て脳が作り出したものであり、夢の中にでてくるキャストや
背景、物、音、匂いなどの素材は、ほぼ100%記憶の中から引っ張り出し
てきたものを利用して脳が創作しているものです。
その引っ張り出された記憶の中には、念力体を受けて記憶した情報も含まれ
ていることになります。夢の中からお告げがあったとか、亡くなった肉親
からの助言があったとかそういう類のものは、これで説明ができますね。
そのストーリーには、自分の意志が少しは介入しているのか、全く介入して
いなのかよくわからないものですよね。人間の体には、意志とは関係なく臓
器などを動かす自律神経系があるように、脳にも意志とは関係なく思考する
機能が存在します。
このように人間の脳は、意志とは反した映像を見せたり、実際には実在しな
いものを、見せる力をもともと持っています。寝ているときにだれでも機能
する脳の働きが、脳が覚醒しているときに機能してもおかしくないとは思え
ませんか?
実像であっても、夢でみた像であっても、どちらにしても脳が処理して見せ
ているものには変わりありません。入ってきた念力体の強さや、そのときの
感情の強さなどが影響して、霊という人間の姿をした像を見せているのでは
ないでしょうか?
人間の記憶にあり、夢の中でも想起されやすいものの1つが、普段接触機会
の多い人間の姿です。だからこそ、報告される幽霊には人間の姿かたちをし
ていることが多いのだと思います。
この手の再生的幽霊は人間の脳によって再生されたものであるため、自ら
意志をもって行動することはなく、自走することはできません。あくまで、
それが見えている人間の脳の解釈によって行動するのです。そして場合によ
っては、その人間の念力によって外へ放たれ、他の人間の記憶へ影響与える
というわけです。ですから、生き霊というものもこれに含まれます。
よって、再生的幽霊というものは、実態のあるハード的には存在せず、実
態のないソフト的には存在する可能性があるという結論に至りました。物理
的世界では実在せず、心理的世界に存在するかもしれないということです
ね。いかがでしょう?
◎人間の像をしていない幽霊現象について
・守護霊みたいに守ったりするもの。
例えば、人が亡くなるときに、この世にや残したことがあったり、未練が
あったりした場合、誰かに伝えたいことがあった場合に、高い確率で念力体
が放たれる。意識的に念力体を外界に放つ力を得ていない人間でも、火事場
の馬鹿力のように、人間に潜在的に備わっている能力によって、放つことが
できる可能性があります。
死ぬ間際に放たれた死者が残した念力体は、遺書のようなものであり、その
情報には、だれかを守りたい、だれかのことが心配である、だれかに恨みを
もっているなど様々な念(思い)と、その人がもつ一部の記憶情報が含まれ
ています。
だれかを守りたいという念を強くもって亡くなった場合は、目的の人物へ向
けて、放たれ、守られるべき人物の脳の中の記憶へと念力体が受け継がれま
す。
守護霊というものは、直接的に守ってくれているものではなく、受け継がれ
た情報の中に、助言のような記憶が存在し、受け継いだ者が無意識的にその
助言を含む記憶の影響を受けて日々行動を起こすことで、間接的に守られて
いると解釈することができます。
たとえば、お酒に気をつけろとか、車の運転に気をつけろとか、そういった
願いが、いざというときに、影響し、事なきを得たといことにつながること
があるのではないでしょうか。
守護霊と言われる人の記憶が自分の記憶の中に入り込んでいるのですか
ら、亡くなった本人の姿の情報は強く記憶の中にあるはずです。
守護霊が見えるという人は、その記憶を感じ取っているのかもしれません
ね。もちろん嘘を言っているいんちき霊能者もいるでしょうけどね。
また、自分が生まれる前の、大昔の祖先が守護霊といわれるものとなって
いると解釈される場合は、これも説明ができます。それは、人が死ぬときや
生存者により放たれた念力体(念を含む記憶情報)の移動による現象です。
これもDNAによる受け継ぎがある可能性があります。
結局、守護霊も受け継がれた記憶なので、同じ人物の守護霊といういわれる
ものをもつ(記憶している)人がいるのではないかと思います。
守護霊という、直接的に意志をもって対象者を守っているものは存在せ
ず、受け継がれた記憶の中にある助言の念によって、無意識に自らを守って
いるということです。これが守護霊といわれるものの正体です。
“守護念力体”と名づけます。
私の説としては、この念力体は、念力によって放たれるものなので、いまだ
に生存している人間から放たれている場合もあります。
実親のどちらかによる子供を守護したいという強い念が放たれて、子供の記
憶の中に届けられ、助言の記憶によって間接的に子供を守っていることもあ
るのではないかと思います。複数子供がいた場合、複数の子供に同じ念力体
が放たれ、同じように記憶されている場合もあるでしょう。
これも生き霊型守護霊といわれるものの類かもしれません。
・ポルターガイストのようにモノを動かしたり、機器類に誤作動を
起こすなどについて
これは、幽霊というものではなく、生存する人間の念力の影響によるもの
ではないかと私は思います。人間の脳に秘められた能力は、まだまだ解明さ
れていないため、どんな不思議な能力があるのかは未知数です。
第六感によるサイコキシネスのような念力が存在するのであれば、ある感情
の放出をきっかけとしてポルターガイストのような現象を起こしたりするこ
ともありえるのかもしれません。
場合によっては、自分の勘違いから起こった恐怖心が、自ら念力を放ち、ま
ずは小さな物を動かし、更に恐怖におののき、念力を強め、大きな物を動か
している。結局、自分が動かしていることに気付かずに、恐怖心増強による
念力強化のスパイラルにおちいり、ポルターガイスト現象が暴走を起こして
いるなんてこともあるかもしれませんね。
また、機器の誤動作については、ポルターガイストのような現象よりも、
起こる確率が高いものですよね。機器の誤動作は、電気的、電磁的、磁気的
な影響を受けて起こるものなので、物体を動かすことよりは、物理的に起こ
りやすいかもしれませんね。
私の体験談で、母が亡くなった次の日に、同じかばんの中にいれていた、
母の携帯電話から私の携帯電話への呼び出しと、つづけてその逆の呼び出し
が起こったと、このスレッド内のどこかに書きました。
これは母への悲しみの強さから、私に秘められた能力である念力が自然開花
して、携帯電話を誤動作させたのかもしれません。また、逆に母が無くなる
前に放った念力体を私が受信し記憶し、その中にあった助言の記憶の影響
で、私の念力をつかって誤動作を起こしたのかもしれません。
たんなる、物理的現象(振動によりたまたまボタンが押されたなど)なのか
もしれません。
このような、まだ現代科学では完全に解明できてないような、わけのわから
ない怪奇現象を、そのまま放置するのは気持ち悪いというのが人間のさがな
のかもしれません。それを霊的な現象として位置づけて現象に名称をつける
ことで、気持ち悪さがやわらいで安心できるということなのかもしれません
ね。
◎幽霊の存在についての結論
幽霊の正体は、錯誤的幽霊も再生的幽霊も守護霊といわれる幽霊も、自分
の脳に記憶された情報に影響され、最終的には脳が見せてくれたり、行動を
おこさせている。
幽霊とは? 広義には脳作用であり、狭義には記憶された情報である。
記憶情報を現実世界に実在すると解釈するのか、実在しないと解釈するのか
はそれぞれの学問的分野の考え方によって違ってくる。
私の解釈としては、物理的実体は無いが、心理的な幽霊的現象が実在する。
その現象によってもたらされる対象像を説明するために過去の人間が幽霊と
名づけたにすぎない。幽霊という名称があるから、あるないという話になっ
てしまうのではないでしょうか?これが最終的な結論です。
結局は、すべてが人間によって起こされているものということになります。
現状では、このように推測を含めた結論を出すぐらいしかできない気がしま
す。少なくとも言葉だけの議論の場では。
皆様、長い文章になってしまい、ごめんなさい。