一応、フルート演奏でご飯を食べている者です。
書き込みが気になりましたのでちょっとだけ…
フルートはリード楽器と反対の特性を持っていて息の量が減ると音程が下が
ります。ここがブラスなどで他の楽器とあわせる際の問題点になるとこです
ね。PPになると向こうは上昇、こっちは下降ですから(^^;。
管楽器の音程についてはこういった問題が常についてまわりますから、ある
程度は仕方なしと割り切ることも必要かと思います…というより相手が正し
い音程で演奏していると言えない場合がほとんどですから、あまり気にして
いてもキリがありません。
ただし、フルートの音程が限度を超えて下がったり上がったりするというこ
とであれば、それは正しいポイントに息が当たっていないことが考えられま
す。例えば、チューニングの際にすごく頭部管を抜かないと合わないとした
ら、その可能性は大でしょう。
これは長年の訓練がないと得られない感覚かもしれませんが、フルートとい
う楽器は本当によく出来ていて、自然に吹いていればfの時もpのときもあ
る程度は正しい音程がつくれるものです。とくに近年の楽器は完成されてい
て、ほとんどの問題は楽器ではなく、奏者に起因します(もっとも適切に調
整をしていない楽器だと音が出ないということはあります)。
姿勢や演奏法、呼吸などにどこか無理があると、それが不自然な音や音楽と
なって表れてくるわけで、練習とはその「不自然さ」を取り除いていくこと
にほかなりません。怒られると緊張したりしてなおさらということもあるで
しょう。でも、負けずに頑張ってくださいね。
ピッコロについてはフルート以上に奏法の問題点が顕著に表れます。フルー
トが上手に吹ける人はスムースにも持ち替えができますし、ピッコロがうま
く吹けないということは、同じ問題がフルートを吹く際にも起きていると考
えられます。ただ、フルートの方がサイズが大きい分、許容量も大きいので
気づかないんですね。フルートでしっかり基礎的な力をつけることが、ピッ
コロ上達の近道だと思います。