吹き始めと終わりの方では肺に入っている息の量が違いますから、その勢い
が変わるのは当然です。風船に空気がいっぱい入っているときと、少ししか
はいっていない場合をイメージしてみてください。あの場合とまったく同じ
です。結果としてフルートの場合は音程が下がるわけで、これはある意味自
然の摂理かもしれません。
では、どうすればいいのか? そうした自然の摂理に逆らうためには、時間
をかけてカラダを鍛えていくことしかないと思われます。よく「おなかで支
える」なんていいますが、この感覚を一朝一夕で手に入れることは誰もでき
ないでしょう。
いく分専門的になるかもしれませんが、あえてアドバイスするならモイーズ
のソノリテのいちばん最初の練習法はいいかもしれません。この本が書いて
いる真の狙いを理解することはすぐにはできないと思いますが、とりあえず
挑戦してみることをおすすめします。3ヶ月くらい続けていると、かなり音
に力強さが見えてくると思いますし、この本の持つ意味の深さも少しずつ見
えてきて、フルートを吹くことがより楽しく感じられるかもしれません。
蛇足かもしれませんが、この本に書いているのはフルートを上達する上で大
切なのは「考えることだ」というようなことが書いてあります。あなたのよ
うに悩むことは、きっと上達しているということの裏返しです。がんばって
ください。
To:いえもと
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主題:
フルートの音の安定に関する話