こんにちは。
何気に覗いたんで書き込みします。
一応、プロのフルート奏者として仕事をしている者です。
音程が聴けないというのは、多分、音程が合わないということですよね。
ひとつの答えは、「もっと相手の音をよく聞きなさい」と
いうことなのでしょうが、
これは実はとても難しいことで、
これが簡単にできれば誰も苦労はしませんね。
アンサンブルの場合、フルートは他の楽器に比べると柔軟な楽器ですから、
合わせる側にまわる場合が多いですね。
まず、認識しておくべきは、
その際に相手が正しい音程で吹いている場合は少ないから、
かなり無理をしないと合わないということです(^^;。
…これがプロ同士になると、お互いに精度の高い演奏をしていますから、
音程に限らず、いろんな点でほとんど苦労ぜずに合ってしまうのですが、
アマの場合はそう簡単にはいきません。
で、合わせ方のコツとしては…
楽器の音を「音程」と考えると物理的なイメージが先行してしまい、
ウナリがあるから合っていないとか、
それがないから合っているという風に即物的に判断しがちですから、
音色を合わせるという風に考えてみてはどうでしょう。
もちろん、フルートとその他の楽器は音色が違います。
でも、そこをあえて音色を合わせるというイメージで
アプローチしてみるのです。
こう考えると先にあげたフルートの柔軟さは、
とても強い味方になるはずです。
音楽を科学的なまなざしで捉えることは大切ですが、
右脳を使ったアプローチも意外に功を奏するものです。
ちょっと感じ方を変えてみるだけで、
難しいことも簡単に感じてしまえることも多いと思います。
音程については技術的にはとても難しい問題を含むものですから、
語り始めたらキリがありません。
ほんのさわりですが、ボクの書き込みが何かのヒントになれば幸いです。