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671こんにちわ。私その曲演ったことあります
この曲はいろいろな情景が出てきてとても贅沢な曲ですね。夏帆さんのバ
ンドが多彩なサウンドをもってアピールすれば、審査員の方々も「おぉ、と
ても表情豊かな演奏をする団体だなぁ」となる訳です。
それ故、打楽器にも多彩な音色が求められてきます。すべての音符にイメ
ージを持ち、音として表現できるよう頑張ってください。
19小節2拍前、ため息を思わせる音がグーでしょう。それも「ハァ、疲
れた・・・」ではなく、心の底から出るため息です。必然的にボコボコな音
ではアウトです。トレモロは完全に音量を落とし(ため息を吐ききって)、
Cは改めてピアノで叩くとよいでしょう。
52小節の前のD→Gのトレモロは、音程がGに変わったことをアピール
する為にGにも若干アクセントを置きます。
60からはソロのつもりで。68からワンランク音量を上げるのも面白い
かもしれません。ここのメロディは77の2小節前、ティンパニのアクセン
トの位置が最高潮であり終着点です。思い切り決めましょう。
77前のソロは、60から戦っていた敵をついに倒し(上述のアクセント
2発がトドメ)、油断していたら背後から襲い掛かられ、、、のような緊迫
感が欲しいです。
97からは、教会の鐘が効果的に使われています。澄んだ音が不気味さを
増していますね。この鐘の音を浮き立たせるのがティンパニです。戦乱の喧
騒の中に響き渡る鐘を表現できるとマルです。鋭く芯のある音で一括してく
ださい。
119からは安寧(あんねい)のひと時です。今までとは完全に逆で穏や
かに柔らかく、戦争の合間に母親を思い出す兵士のように優しくバンドを包
み込んであげてください。
180前は鋭く。トランペットのファンファーレが戦争の開始を告げていま
す。188前のクレシェンドは緊迫感を表現する為にあえて粒の目立つトレ
モロにしてみるのも面白いと思います。
敵をバッタバッタとなぎ倒し、ボスの元へ向かいます。194から一騎打
ちか?剣と剣がぶつかりあうようなフレーズですね。
Deliberatoは戦いのクライマックスです。だんだんと音符の間隔が長くな
ります。アニメなどで印象的なシーンがスローになったりしますね。あのよ
うな雰囲気でしょうか?lungaのある一発がトドメでしょう。
214からの木管が戦争が終わったことを告げる穏やかなメロディを奏で
ます。ティンパニは埃の舞い上がった戦場のモヤモヤ感か、主人公の呆然と
する心境でしょうか。
この時まだ主人公は呆然としていますが、226前木管のクレシェンドは
まるで昇ってきた朝陽により闇と埃が一気にはれ、実は主人公は小高い丘の
上にいた為、朝陽に輝いた世界を一望することとなる。主人公は改めて世界
の素晴らしさをしり、それを守りきったことの満足感を味わう。・・・とか
カッコいいですね。243の2小節前からは晴れやかに力強く、そして堂々
と演奏しましょう。
ラスト4小節前のソロはフェルマータのあるEフラットに向けてクレシェ
ンドです。
こんなところでしょうか、、、なお、本文章はすべてぷらむの妄想によるも
のです。作曲者レイニークの描こうとした世界と同じである保障はありませ
んので、参考程度に留めて下さい。
こういう曲の情景を妄想するのって、とっても楽しいんですよ。←変態
長くなってすみません。