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1496 10月16日の時点では、少し気分が落ち着いて、死にたい気持ちも減ってき
ているということですが、あれからちょうど1ヵ月絶ちました。
その後の経過はいかがですか?
ここさんは病院を変えることも考えたけど、なかなか勇気が出ないんです
ね。わかりますよ。病院を変えることは、ここさんにとって大きな出来事で
すので、大変なことですよね。私も同じ立場ならためらってしまいます。
わたしなんかは、何かの病気になったときに初診で病院にいくことすらため
らってしまいますので・・・。
理屈としては、そう難しく考えなくてもいいんですよ。セカンドオピニオ
ンというのは病院を変えることではなく、他の病院で同じことを話して、別
の医師にも見立ててもらう(意見をきく)だけのことなので、本人が変える
つもりがなければ変える必要もないんですよ。医者も知識としてそのことは
重々承知しています。主治医の人も嫌な気持ちにはなりません。
現在通院中の病院でこう診断され、こういう治療を行ってきて、こういう
症状がでて今こんな状態だということを話し、これについて、別の医師も同
じ意見なのかどうかの話を聞くだけなんです。同じ意見なら同じでいいです
し、違う意見があれば、ここさんが良いと思う方を選んでもいいし、選ばな
くてもいいんです。
他の意見を聞くことで、自分の状態に確証をもてますし、もしかしたら、
もっとよい治療法が見つかるかもしれません。私が思う利点は、話す相手が
増えることなんです。ここさんの状況を知ってもらい、支えてくれる人がま
た一人増えると心強くなりますよ。
もちろん、現在の主治医の1つの意見(情報)だけで、治療を続けていく
のでもぜんぜんかまわないと思います。その方が勇気もいりませんし、いろ
いろと考えなくても済みますからね。気分がよくないときは、こういうこと
は考えない方がいいんです。こういうことは、気分が回復してから、初めて
考えられることですから。
うつ病というのは、半年から数年単位での波がありますので、長い目で経
過をみていく必要があります。抗うつ薬や抗不安薬というものは、その波が
立ち上がったときの気分の変調を抑え込む働きをするものです。
あくまで、症状を押さえ込んでいる間に、自然な回復を待つ、もしくは、
一時的に症状を押さえ込んでいる間に、何かしらの治療や本人の気づきなど
によって、治るまでの手助けをする目的のものなんです。
うつ病の特効薬はありません。そのため、特定の薬が効かない人は30%ぐ
らいいます。だからいろんな薬を試します。症状には波がありますので、一
定期間薬だけを飲んで治ったと思っても、それは症状の波が一時的に収まっ
ているだけのケースが多く、約50%は2年以内に再発しているんです。
ここさんの場合、内科での検査で脳などに異常がないそうですし、お母様
が亡くなられたことが大きく影響しているような気がしますので、うつ病で
あるのであれば、その原因が心因性のものかもしれません。
それならなおさら、うつ病を根本的に完治させるには、ここさん自身の力
(気づき)が必要なんです。
薬で症状を抑えている間、もしくは周期が治まっている間の気分がよい状
態(適切な判断ができる時期)に、ここさん自身が、ものごとの受け止め方や
考え方など、何かの発見・気づきができるような援助が必要だと私は思って
います。受け止め方や考え方が変わらなければ、将来再発するかもしれませ
ん。
そのためには、薬物療法だけでなく、ここさんの心理的にな気づきを促し
てくれる心理的援助(心理療法など)を併用した治療(薬物療法と認知行動療
法などの併用)をオススメします。個人的には、その両方の治療ができる医
者・病院にかかってほしいなと願っています。
以前、私はうつ病は治るといいましたが、最終的には、自分で治すものな
んです。ここさんが自分で治すことができるんです。これに気づく気づかな
いが治癒期間に大きく影響しますので、書かせていただきました。個人的に
は、このような知識をもって、治療に当たっていただければと願っていま
す。
この掲示板への書き込みをするという行動も、長い目でみれば、治療につ
ながります。思っていることや気づいたことがあれば、遠慮なく書き込んで
みてくださいね。書くことで自分の頭の中の整理ができますし、何かに気づ
くきっかけとなるかもしれません。
長々と書いてしまってごめんなさい。以前、精神医学に関してはかじった
程度と書きましたが、心理に関しては職業専門家ではありませんが、本格的
に勉強中なので、専門的なことを書いてしまったかもしれません。私が書い
たことに関して、もしわからないことがあれば、お尋ねくださいね。