学生時代に友人宅でマージャンをしていた時の出来事です。
その友人宅は二階建てのアパートで、屋外の鉄階段を上ると直ぐに彼の部屋でした。
その階段は、彼の部屋専用の階段で他の住人は誰も使わない物で、部屋にいると階段を昇って来る音で来客が分かるような造りをしていました。
ゲームが一段落して、夜もすっかりと更けていて、四人とも疲れと眠気で、思い思いの格好で寝転んでウトウトとしていました。
皆、夢うつつの状態でいたのですが、
誰かが階段を昇って来る音が聞こえて、
部屋のドアが開き、部屋に入って来くる気配がしていました。
気楽な関係の学生友達ばっかりでしたので、友人が勝手に部屋に入り込んで来るような事は、別に珍しい事ではありません。
四人とも全く気にもしないで、そのままゴロゴロとしたままで何の反応もせずにいました。
部屋に入って来た友人は、俺と隣にいた奴を跨ぐと、窓辺に行ってタバコを吸い出しました。
すると、その部屋の主が急にムックと起き上がり、突然ドデカイ声で「おーい」と叫んだのです。
「今、誰か入って来てたよな?」
俺と後二人が起き上がって、窓の方を見ると、
そこには誰もいませんでした。
「俺、さっき、ドアに鍵を掛けてから寝転んだんだよ」
その場にいた四人全員が同じように侵入者の気配を確実に感じ、タバコを吸っている呼吸音までもを全員で聞いていました。
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