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夢うつつ

記事 23 by
学生時代に友人宅でマージャンをしていた時の出来事です。
その友人宅は二階建てのアパートで、屋外の鉄階段を上ると直ぐに彼の部屋でした。
その階段は、彼の部屋専用の階段で他の住人は誰も使わない物で、部屋にいると階段を昇って来る音で来客が分かるような造りをしていました。
ゲームが一段落して、夜もすっかりと更けていて、四人とも疲れと眠気で、思い思いの格好で寝転んでウトウトとしていました。
皆、夢うつつの状態でいたのですが、
誰かが階段を昇って来る音が聞こえて、
部屋のドアが開き、部屋に入って来くる気配がしていました。
気楽な関係の学生友達ばっかりでしたので、友人が勝手に部屋に入り込んで来るような事は、別に珍しい事ではありません。
四人とも全く気にもしないで、そのままゴロゴロとしたままで何の反応もせずにいました。
部屋に入って来た友人は、俺と隣にいた奴を跨ぐと、窓辺に行ってタバコを吸い出しました。
すると、その部屋の主が急にムックと起き上がり、突然ドデカイ声で「おーい」と叫んだのです。
「今、誰か入って来てたよな?」
俺と後二人が起き上がって、窓の方を見ると、
そこには誰もいませんでした。
「俺、さっき、ドアに鍵を掛けてから寝転んだんだよ」
その場にいた四人全員が同じように侵入者の気配を確実に感じ、タバコを吸っている呼吸音までもを全員で聞いていました。
To:みさと

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2002年4月25日(木) 19時59分 1件目のコメント
コメント 25 by みさと
みさとさんへ
その数ヵ月後。
友人の一人に空手部の部長をやっている、鬼瓦見たいな顔したゴッツイ体格の、いかにも暴力的な奴がいました。
その鬼瓦は身長180cmで体重が100kg位はありそうな、悪党を絵に描いたような典型的な不良。 友達とは言え、出来れば、ご一緒したくないような、トラブルを呼び寄せるようなオーラを放って、ふんずりかえって歩くタイプの奴でした。
ある夜、俺達は友人宅に5〜6人でたむろして、馬鹿話に花を咲かせていると、静かな田舎町の県道を、遥か遠くからエンジン全開でタイヤをギャーギャー鳴らしながらぶっとんでくる車の音が近づいて来た。
エンジン音は明らかにロータリーサウンドで、オートマではない、ミッションタイプの吹け上がり方。
セカンドギアで120Kmまで平気で引っ張る強引なドライビング。 部屋にいた一同は、その音だけで誰がぶっとんで来るのかが分かっていたが、それにしても相当のスピードが出ていて、運転している鬼瓦の精神状態が普通じゃないのが伺えた。 荒れている奴には会いたくない。そこにいる誰もが一致した思いを抱いていた。 窓を開けてどんどん近づいてくる鬼瓦を眺めながら、そこにいる一同は、このまま駐車場に入らないで通り過ぎてくれ。 と願いを込めた眼差しを車に向けていた。 数秒後車は速度を余り落とす事が無かったので、駐車場を通り過ぎる。 一瞬誰もが思った瞬間、フルブレーキでタイヤをロックさせながら、凄まじい音を立てて、白煙を上げながら車は俺達の愛車の並ぶ駐車場へと突っ込んで行った。 明らかなオーバースピードで突っ込んで行った鬼瓦の車は、案の定植え込みに見事に突っ込み、オシャレで付けていたチンスポイラーを吹っ飛ばしてどうにか停車した。 奴がそんな事で怪我をする筈は無い。 誰一人心配などしていなかった。
少しして、車のドアーが開き、出て来た鬼瓦の姿を見た俺たちは、一瞬にして凍り付いてしまった。 水銀灯に照らされたデカイ体の背中には、明らかにこの世の物ではない薄っすらと向こう側の土煙が見える姿をした女性が、ピッタリと背中に乗っていたのだった。  慌てて駆け寄ってくる鬼瓦の表情は、信じられない位に険しく、足元は素足で、窓から眺めていた俺たちに気が付くと、そのまま一直線に向かって走って来たのだった。 窓から転げるように部屋に入った鬼瓦は、明らかに怯えていた。 俺達もチラッと見てしまった物体に背筋の凍るような恐怖に縛られたようにその場から誰一人動こうともせずに、鬼瓦を中心にして黙ったまま、ただじっと座っていた。 部屋の中で聞こえていたのは、鬼瓦の荒い呼吸音だけだった。 それしか聞こえない筈だった。 始めに声を発したのは窓際にいた奴だった。「聞こえるよな?」お互いに目を合わせ合っていた。 そして、皆耳を塞いでしまった。 駐車場の方角から呻くような女性の声が聞こえていた。 助けを求めているような、苦しんでいるような、何かを訴えているような。 そのまま、まんじりともせずに朝を迎えるはめになってしまったのだった。
この投稿に返信
2002年4月27日(土) 23時32分違反通報親記事 2件目
コメント 27 by みさと
みさとさんへ

鬼瓦は畑の真っ直ぐな一本道を走っていたいたらしい。 一直線に伸びた田舎道の両脇は一面の葱畑で、所々にの農作業の軽トラックを停めて置く場所以外は脇道はなく、もちろん人が隠れていられるような場所など何処にも無かったし、夜も相当更け込んでいる時間にそんな所に人がいるわけが無かった。 鬼瓦は快調にその一本道を走っていたら、突然数十メートル先に人が歩いているのがヘッドライトに照らしだされた。 まさか、とは思いつつもそのままその人の横を通り過ぎた途端に、一瞬ヘッドライトが消え、直ぐに再び点いたのだ。 鬼瓦はその人が気に係りフェンダーミラーで確認をしようとしたが、闇に包まれた田舎道は真っ暗な闇しか映し出さなかった。 それでも尚、確認したい気持ちを押さえられなかった彼は、わざわざブレーキを踏んでスピードを落とし、ルームミラーに視線を移した。 すると、自分の真後ろのリヤシートに誰かが座っているのが見えてしまったのだった。 ヘッドレストで顔は見えなかったが、明らかに女の人の姿がはっきりと見えていた。 慌てて車を停めて、車外に出たまでは良かったのだが、辺りは真っ暗な畑のど真ん中。 そのまま車を置いて帰れる訳も無く、仕方無く遠巻きに自分の車を恐る恐る眺めていたのだが、流石に気の強い乱暴者、そのまま車に乗り込んで走り出したのだが、やっぱり恐怖心は拭えなかった為にかなりのスピードを出して走っていたらしい。 走り出して数秒後、彼は突然後ろから首を締められるような感覚に襲われた。 ルームミラー越しに彼が見た物は、大きく目を見開いて恐ろしい形相をした女がヘッドレストの横で自分の顔と並んでいたのだと言う。

それから数日後の話
2級下の奴が、やはり夜中にバイクでその道を通った時に、同じように人影が現れたので、慌ててその人を避けた為に、畑の中に突っ込んだと言う話を聞いた。 幸い彼の怪我は大した事はなかったのだが、バイクが壊れてしまい、修理に出す破目になったらしいのだが、不思議な事に修理に出したバイクのリヤシートには、いかにも指で引っ掻いたような痕が四本くっきりと残っていたという話だった。

この三件の恐怖話を何故この一つノレスに書き込んだのかと言うと、それはこの三人の住んでいたアパートが同じアパートの住人だったと言う共通点が有ったからだ。
彼らの住んでいたアパートは木造二階建ての建物で、部屋数は4部屋あって、マージャンの彼と下級生の彼は二階に住んでいた。
鬼瓦は一階で、隣に空き部屋が一つ有ったが、大家さんが物置代わりに使っているので、誰にも貸す積りはないと言う話だった。
が、こんな嫌な経験をした俺達は何気に話を広げて行くと、なんと、大家さんを昔から知っていると言う酒屋のおじさんから、嫌な話を聞いてしまったのだった。
彼らの住んでいるアパートのある場所は、元々昔は墓地だったような記憶があって、国道が通る予定が持ち上がったので、お墓を移したのだが、当所の予定と違ってしまい国道は僅かにそれてしまった。  そこに建てたアパートだったが、建てた当時は中々部屋が埋まらずに暫らくは誰も入っていないような時もあったらしいのだが、値段を下げ、大学に学生入居の募集を出した事で、空き部屋はなくなったのだが、暫らくして一階の部屋で男と女が無理心中をしてしまった。 だが、その二人には心中をするような理由が無かったと言う話だった。 大家さんは酒屋のお得意なので詳しい話をする訳にはいかないけれど、と言いながら続けてくれた話によると、今、物置と言っている部屋は新築当時から、入居者が直ぐに出て行ってしまう因縁付きの部屋で、どうやらこの世の物ではないらしい人が棲み付いてしまっているらしい。 そこに、若い学生のカップルが住んで心中したらしいのだが、その心中の真相は未だに解明されないままになっていると言う。 今では詳しい話を知っている人は少ないが、噂として残されている話は、男性の方は部屋で亡くなったのはハッキリしているのだが、女性の亡くなった場所は部屋ではなく、どこか別の場所らしいと言う事だった。
それからは、その部屋は物置と称して誰にも貸さないで、開かずの部屋になってると言う。
三人は早々にその部屋を去り、その後、大学生も部屋を借りる事は無かったのだが、   数年前に同窓会で10何年振りに訪れたその街のそのアパートはボロボロになってはいたが、未だに建っていて、プロパンガスがあったと言う事は、・・・   

こんな創り話を、貴方は信じられますか?
埼玉県の北西にある小さな田舎町の話です。 
この投稿に返信
2002年4月29日(月) 21時56分違反通報親記事 3件目
コメント 67 by ケーナイン
みさとさん

分家にお邪魔しますぅ。
夕べ変な夢を見たんですが、今朝実際に同じ様な体験をしてしまって、非常に驚いております。
これって世間一般に言われる「予知夢」ってやつだと思うのですが、本当にあるんですかねぇ。単なる偶然に過ぎない気もしますが。
この投稿に返信
2002年6月24日(月) 23時15分違反通報親記事 4件目
コメント 68 by みさと
>>67 ケーナインさん

予知夢? デジャブー? リーインカーネーション?
なんと呼ぶのかは分からないのですが、私は三十代の頭までは、なんとなく結構ありましたよ。
つまりは、カミさんと結婚してその一切がなくなったと言うか、生活自体が540度違ってしまいましたのでね。 それが、カミさんのせいなのか、生活が普通になったせいなのかは分かりませんけどね。
ドライブをしていて「この先にコスモスが道の両脇に咲き乱れている場所があるんだよ」とか冗談混じりで思い浮かべた風景を口にしたらその通りだったり、建っている作業小屋の風情まで一緒だったりね。 始めの頃は驚いてたりしたけど、ほれ、「袖触れ合うも他生の縁」とか言うでしょう? 偶然では片付けられない奇跡ってのは実際に存在しますよ。 存在してくれなければ、私は困りますよ。 この無軌道で無茶苦茶な奴が生きてこられたんだから、運命ってのは、予知夢てのは実際に存在しますって。
そう言った意味で言えば、カミさんと一緒になっちまったのは、やっぱり大きな間違いだったのかな?って真剣に考えますけどね。 プラトンの真球体って知ってます? つまりは、赤い糸の事ですけど、結婚する運命の人なんて本当はいないんじゃないのかなってつくづく思えてならない今日この頃。 

あれ? これの何処が怪談の話なんだ?
この投稿に返信
2002年6月25日(火) 9時34分違反通報親記事 5件目
コメント 69 by ケーナイン
>>68 みさとさん

いやいや、私にとっては十分怪奇現象ですよ。
予知夢ってどういう精神状態の時に見るのかなぁ。
一体脳のどこが記憶しているんだろう? いや記憶って言うのはおかしいですよね。まだ見ていないんですからね。

ドライブの時、私もこんな経験があります。
ある目的地へ行こうと車を走らせていたのですが、初めて来る土地で、完全に道に迷ってしまったんです。そんな時、何台もある車の中から1台選んで付いていったのです。実際は選んだという意識はなかったです。ただ「この車の後に付いていけばたどり着く」と思えてならなかったのです。そこからかなりの距離を走って、おなじ目的地の駐車場に入った時には自分で驚いてしまいました。

あぁ運命の人はいないのかなぁ。それはちょっと困るなぁ。
結構ミステリーって多いんですね。
今から30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な世界へ入ってゆくのです・・・
この投稿に返信
2002年6月25日(火) 23時34分違反通報親記事 6件目
コメント 70 by みさと
>>69 ケーナインさん

ご存知でしょうか? 寝ている姿ではなくって、昼間の現実に起きている状態の時に、自分を見てしまうと、やがて死ぬって。
いわゆる、幽体離脱なんですけど、寝ているときに夢のように幽体離脱をするって話は良く聞く(聞かん聞かん)けど、それって夢か現実かの区別がつかないんだけど。
起きている時に、例えば会社から帰ってきて、トイレに入って行ったた自分を、台所でお湯を沸かし始めてた自分が見ていたとかね。
トイレから戻って来たら、すでに自分の席に自分が座ってご飯を食べてた。 とか。
これは、お互いに気が付いていないからその時点では、まだ大丈夫らしいんだけど、そこで驚いて自分に話し掛けてしまうと死んでしまうらしいんだよね。  まあ最も、その後間もなく死ぬらしいんだけどね。

これっくらいにして送信しよ
この投稿に返信
2002年6月26日(水) 1時38分違反通報親記事 7件目
コメント 71 by ぽときち
みさと先生

うちの子、あらぬ方を指差して、
こわい、とか、
こないだなんか「バカバカって言ったの」
とか言ってました。
ぬいぐるみに言われたらしいです。

上の子も赤ちゃんの時、よく誰もいない方、見てましたね。
死んだバーチャンかジーチャンが来てたのかな?
ちょうど亡くなったばかりだったので、会いに来てたのかも。
最近はなくなりましたが..
あれ?
充分カイダン?
この投稿に返信
2002年6月26日(水) 2時38分違反通報親記事 8件目
コメント 72 by みさと
>>71 ぽときちさん

先生と呼ばれるほどのバカじゃなし。

陰陽師のチヒロちゃん(TVによく出て来てるお兄ちゃん)は子供の頃に、亡くなったおじいちゃんだかおばあちゃんだかに会っていたらしんですよ。 
それで、陰陽師になろうと決めたらしいのです。 
ぽとさんのお子さんもどうですか?陰陽師。
莫大なゼニもうけになりまっせ、だんな。
あれって、半端な額じゃないらしいので株式で立ち上げて、
危なくなりそうだったら、社債でも発行して、デフォルトでオジャンなんてどうでっか?
ぽと会長就任の際にはキティーちゃん電報でもうちまっせ。

家の娘は今の所、霊感とかの類はなさそうですね。
ただ、持っているおもちゃ全部に名前が付いているんですよ。
どんなに小さなおもちゃにもね。
これは厄介ですよ。 ケイちゃんは何処に行ったの? って聞かれても、こっちは、そのケイちゃんがなんだか分からないんですから、探し様がないんですよ。
でもね、「ケイちゃーん」って呼んでごらん。 って言って呼ばせると、返事をするらしいんですね。
「あっ、返事した」とか言いながら、とある場所を探すと、
そこにあるんですね。
子供の記憶力なのか、洞察力なのか、感なのか。
不思議と言えば不思議ですねえ。

この投稿に返信
2002年6月26日(水) 15時46分違反通報親記事 9件目
コメント 73 by ぽときち
>>72 師範殿

将来はハリケンジャーか仮面ライダーなんとかか
野球選手の予定です。(父は後者希望)

うちのもモノ「どこやった?」って訊くと、「○○さーん」とか呼んでますが、
なんか子供の可愛さわざとらしくて、はたいてます。
名前は、しかし、メルヘンチックと言うか、感受性が強いんですかね。
可愛らしいですネ。

(…感覚が鋭いとか、感受性が強いとか、意思がしっかりしてるとか言っとくと、
とりあえず誉め言葉になるらしい。子を持つオヤには誉めて機嫌をとる。
これ、アキナイの鉄則ですな。のう、越後屋。うへうへうへへ)

・・・・・・( ̄Α ̄‖)・・・マズイ
..あとはケーさんにつっこみとフォローを入れてもらって,と…
あれ?・・ケー師匠?・・師匠?・・きゃー!!!


この投稿に返信
2002年6月27日(木) 1時45分違反通報親記事 10件目
コメント 98 by みさと
ちょっとそこのひと

この頃はすっかりと開かなくなったTの日記。
よっしゃ、とネタ探しをしてたら、やっぱり落ち込んだ。
ううっ・・・(シクシク)ななななつかすぃ〜。 あの頃に戻りたい〜〜。

夕方でもないのにちょっと薄暗い箱根の午後だった。
辺りには濃い霧が逆巻いて時折センターラインすら見えなくしてしまう。
時速約20Km。 ライトをアッパーにして、更にフォグも点ける。
繋がりながらの走行なら、追突やオカマの心配はないけれど、
さっきからずっと対向車もなければ、後続車もない。
更にハザードを点滅させながらも徐行走行を続けていた。
「何処か、駐車スペースにでも入れて、暫らく待とうよ」
彼女はフロントガラスに顔を近づけながら、センターラインの行方を
追いながらそう呟いた。
私もそう出来るものならそうしたかったのだが、センターラインが
見えない程の霧に巻かれていたのでは、駐車場など見える筈がなかった。
かと言って、道路のド真中に車を停めているわけにも行かないので、
仕方なく、何処に向かう訳でもなく兎に角車を走らせていた。
どの位の時間が経ったのだろうか、時間的にはまだ夕暮れには
少し速い時刻だと言うのに、辺りの霧は白い明りを失いすっかりと
夜のような暗さに変わり始めていた。
それにしても何故、対向車も後続車も来なければ、ドライブインや
駐車場すらも見つけられないんだろう?
これだけ暗ければ、店の灯りは分かる筈なのに、さっきから
同じ道を廻っている訳でもないのに、どうして何も見つけられない
のだろう。
このままではラチが明かないので、彼女と運転を代わり、
私が道路上を歩きながら、その後を彼女に付いて来てもらった。
ジットリ肌に絡み着くような不快な湿度を帯びた、生暖かい強い
風に煽られながら、ガードレール伝いに道を探って歩き続けたのだった。
どの位歩いたのだろう、すっかりと汗と湿度に湿りきった頃に彼女がクラクションを鳴らして、私を呼び寄せたのだった。
「ねえ、一人じゃ心細いよ、やっぱり一緒にいてよ。」
迷い始めて、既に二時間以上が経ってしまっていた。
それにしてもおかしい。 箱根の山道には、これ程までに平坦な道が
続くような場所など無い筈だった。
霧に巻かれ始めてからずっと、道は登りもしなければ、下りもしていない
コンパスはずっと西と南の間を動いているだけで、同じ道をグルグルと
廻っている訳ではなかった。
「さっきから、この霧の中には、時々丸い物が運ばれて来ているんだよ。」
「なに?丸い物って。」「見てれば分かるよ。ほらっ。」
確かに、野球のボールよりも少し多きめの白い霧の塊が、風の向きに関係なく山瀬に運ばれるように浮かび上がって行くのだった。
「ここにいたら駄目だよ」「駄目だって言われても、どうしようも
ないじゃん。」「でも駄目、集まってるんだもん。」
そう言われれば、少しずつではあるが、皮膚の感覚がザワザワして来て
いるような感じがしている。
鳥肌までも行かないけど、何かを感じ取れるのだった。
「兎に角、走って。」「走ってって言ったって見えないじゃんよ」
「大丈夫だから、真っ直ぐに走って。」「なんじゃそりゃ?」
車は、暫らく前からエンジンの回転を上げずに
エアコンを掛け、ライトを全開にして、ワイパーも動かしていた。
このままじゃバッテリー上がりまでは時間の問題だった。
「なぜ、安全と言い切れるの。」「ここはもう箱根じゃないよ。」
「なに言って・・・」
ふっと向き直った彼女の顔は、まるで病に何年も苦しみ抜いた病人
のように白く、いく筋もの歪んだ皺が刻み込まれているのだった。
私は咄嗟に彼女を押しのけようと両腕を突き出した。
彼女は一瞬、その腕を払い除ける素振りをしたが、その身をシートに
預けじっと目を閉じてしまった。
私は我が目を疑うように、じっとその表情を伺ったのだが、
どうしても、私の愛する彼女の姿としては、見る事が出来ずに、
その場からの逃げようかどうか迷っていた。
そんな筈がある訳がなかった。 
どう考えても錯覚でしかない、彼女の変貌には恐怖と戸惑いを
隠す事などできなかった。
少しの躊躇の後に意を決して私は彼女の唇にキスをした。
深い呼吸が彼女の鼻から吐き出され、暖かな唇が小さく震えていた。
目を開けてしっかりと彼女を凝視した。
なぜ私は疑ってしまったのだろうか、ある筈の無い虚無の世界に
惑わされ、翻弄されてしまった。
ずっと一緒だった掛替えの無い大切な女性を、どうして疑う事が
出来てしまったのか、彼女の頭を抱えながら少し
情けなくなってしまった。
ほっとしたのも束の間だった。
下から吹き上がってくる白い塊は何故か数と大きさを増し、どんどんと
駆け登って行く。
辺りはもうすっかりと夜の闇に包まれ、実体の無い霧はライトに
照らされない限りは見えない筈なのに、その白い玉達は何故か肉眼で
浮遊している姿が目視する事が出来たのだった。
兎に角この場から離れなくては、と思い再びハンドルに手を置いた
瞬間、車全体を揺れ動かされてしまったのだった。
それはまるで、7〜8人の人間が悪戯に車を揺すっているかのように
大きく左右に揺すられたのだった。
ギヤを入れ、アクセルを踏んだ途端、ライトは消え、
エンジンがストップした。
車はまるで後ろから押されているかのように、真っ暗闇の道路を
動き出していた。
咄嗟にブレーキを踏んでは見た物の、エンジンが掛かっていない
車のブレーキが効くはずが無かった。
ギヤを入れ、クラッチをつなぎ減速をさせて、サイドブレーキを
引いて何とか車は停める事が出来たが、その途端に
前後左右の窓ガラスを平手で叩くような、音が不規則にしだしてしまった。
車の周りを何かに取り囲まれているような恐怖感が走る。
しがみついて震えている彼女は声も出せない位に怯えていた。
全くの漆黒の闇に包まれた車内ではお互いの顔を見るどころか
自分が目を開いているのかさえ分からなかったのだが、
フロントガラスの外には確かに、栗色の馬に跨った武将の姿が
幾つも見えていた。
鎧兜にみを包んだ武将は、すがり付くように寄って来る身なりの
汚れた人達をしきりに振り払うが如く、切り捨てているのだった。
傷付き、負傷している汚れた人々は、次々と私達の車に持たれ
掛かるように倒れこみ、苦しみに表情を歪めながら
息耐えて行くのだった。
ボンネットを掻き毟り、窓ガラスを叩いて助けを求めている人達が
駆け寄ってきた武将に切り払われ、次々と姿を消して行く。
数人の武将が車を見下ろしながら、一斉に刀を振りかざし何かを叫んだ。
その瞬間に、車のライトが点き、ワイパーが動き出した。
我に返った私は慌ててエンジンキーを回し車を発進させようとして、
ルームミラーを覗くと、駆け去って行く馬の後姿と、アスファルトを
蹴る蹄の音が聞こえていた。

やっべぇ〜、長すぎる。 どうしてたった30行足らずの日記から
こうも話が膨らむかねぇ。  どうした物か、へんな奴。
そろそろ、ネタ切れですよ。  あ"ー疲れた。
この投稿に返信
2002年8月5日(月) 22時37分違反通報親記事 11件目

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