>>78　りあさん

　私は、地元の国立大学の法学科で、青少年犯罪と虐待について勉強しました。学校の先生に現役の家庭裁判所の裁判官が、非常勤講師として、週１回授業をしてくれました。その先生(と言うより裁判官)の話で一番印象に残っていたのは、先生の実務を踏まえた講義内容よりも、余談として話してくれた話のほうです。
　どんな話かと言いますと、家庭裁判所に勤めている裁判官や、調査官は、出世街道から外れた人が多いと言う話なのです。これだけ聞くと、出来の悪い裁判官や、調査官がいるのかと思ったらそうではなく、法律よりも人の心を大事にする裁判官や調査官が多いと言うことなのだそうです。
　逆に、出世する裁判官は、人の心や情に流されることなく、冷酷に法律を当てはめて、厳しく罰する人なのだそうです。犯罪者や、非行少年を罰するときに、冷酷に法律を当てはめて処罰をするのではなく、悪いことをするには、何か裏にやむにやまれぬ事情があるに違いない。と考え、時間をかけて当事者の話を聞くように努める裁判官は能力がないと判断されるのだそうです。
　りあさんの彼氏が家裁調査官を目指しているのなら、少年のために身体を張ってでも味方になってやり、話しを聞いてあげる人になってほしいと思います。
　家裁調査官になるには、色々な事をこれから勉強していく事になると思いますが、諦めずに頑張ってください。