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857 医療関係者です。
不妊症などで使う女性ホルモンのエストロゲンは心筋梗塞を起こす危険性
があることが公表されたのは閉経後の女性にホルモン補充療法をおこなった
2003年のアメリカの調査結果です。それまでは、女性は女性ホルモンの影響
で閉経するまでは動脈硬化が進みにくい(これは事実)ことがわかっていた
ので、エストロゲンを内服すると心筋梗塞を起こしにくいのではないかとい
う仮説からホルモン補充療法を行いましたが、5年間の追跡調査でホルモン
補充療法した患者さんが1.24倍狭心症の発症率が高かったという逆の結果が
でてこの治療の試みは中止になっています。
また膠原病などで使われる副腎ステロイドも動脈硬化をすすめることがある
ので要注意です。
欧米様の食生活となってきて男性であれば30代の心筋梗塞もたまにありま
す。女性では過去に聞いたことはありません。ただ血管が解離して(さけ
て)心筋梗塞になる例は聞いたことがあります。
以上、参考になりましたでしょうか。