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1489◇◆◇◆◇◆◇◆詳細(〜2008年3月末まで)◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
相手とは知り合ってから5年くらいです。
ライブハウスで知り合って、僕の友達のバンドメンバーの事を好きになった
みたいな感じでしたので、
恋愛の相談をされたりとかそんな感じです。
で、後に僕がくっつけた形だったりで....
「つき合って2年になります。今も幸せです。あの時はありがとう」みたい
なメールが届いたりしてました。
とかいいながら相手と彼氏はいつも喧嘩ばかりしている様でしたが....。
2006年12月、相手から僕の友人と別れたというメールが来ました。
僕と友人とは毎日の様に顔を合わす仲だったので、これはどちらからも話を
聞きたいな...と思ったのと、気分転換にと思い、
相手と一度遊びに行きました。
しかし友人から「復縁した」と聞き、相手とは以後連絡は取らなくなりまし
た...が、相手からはずっとメールが届いていました。
2007年1月末に相手から
「友人の堕胎手術用にお金を貸してあげて下さい、私も貸します。本人が来
月の給料で返すそうです」
みたいなメールがきました。
僕もその友人の事は見知っていたので(連絡先は知りません)、駅前で待ち
合わせして手渡ししてしまったのです。
その後も「私の友人が事故をしました。示談金を立て替えてもらえません
か?」とかで貸してしまったり...
「11月にレイプされたんです、妊娠してました...中絶したいんです。」
この時は「大変だな....前に貸したやつは返ってきた?ならそれを使ってて
もいいよ?」と返信したところ、
「誰も返してくれない」みたいな事が送られてきましたので、
「彼氏に相談できないの?」と送ると「...怖い」と。
で、翌日僕から彼氏に柔らかめで伝えておきました。
そんな感じで
2007年8月までは相手からメールが届く度に「お金どうなった?返してもら
えた?」位の返信をする様にしていたところ
「やっぱりブッチされた.....お金を返すために夜の仕事に行きます。給料
が出たら返しますね」
だったのですが、しばらくして
「仕事風邪で休んだら迷惑代を店から請求されています...なんとかなりま
せんかね?これを払わないと給料も出ないそうです」
「なんか店長から仕事を紹介してもらえたからもういいです〜、フーゾクっ
てお店?
」
なんとなく...妹の顛末が過り...迷惑代を立て替えてしまいました。
そして約束の給料日には僕と待ち合わせしてたのですが、
「店長と待ち合わせしてたんですけど、来てくれない...詐欺かな?私警察
にいかないと...」
そんなメールが...
その後相手は本格的に風邪をこじらせてしまった様で、(多分3ケ月位)連
絡らしい連絡は来なくなりました。
そんな中です。
2007年秋に突然こんなメールが来ました。
「検査入院してました。手術するかもしれない...」
その後は毎回闘病メールになりました。
「右乳房を切除しました...今度は左も切除するらしい...また入院みたいで
す。その時は手術代貸してもらえませんか?」
そのうち相手の姉からも
「妹の手術費用を貸してくれてたんですね。ありがとうございました。今回
の緊急手術の費用にも大金が必要ですので、今家族でかき集めているところ
です。今までにそちらからお借りしたお金は父が返しにいくそうです。」
みたいなメールが来るようになり...タイミングよく本人からもこんなメールが
「おねえちゃんが失踪した...どこに行ってるか聞いてないですか?」
「結局友達の家で見つかりました。お姉ちゃんや家族をこんなにも困らせて
しまって私に生きてる意味があるのかな?」
「リンパに転移、今右手が麻痺しててメールうつのさえ大変ス
今度手
紙書くね」
それでお金を渡しに行った時に受け取った手紙は、
「初めて左手で書いた...字汚くてごめんなさい」
ヒョロヒョロの字で、そんな事が書いてありました。
毎回お金を貸すと言うまで「つらい...」「苦しい...」というメールが届
き、本当に相手の不幸が悲しくてノイローゼになりそうでした。
その後も
「しばらく退院できるそうです。ちょっとでも稼ぎたいから仕事します
携帯電話屋さんです。仕事上がりに一緒にご飯でも行きますか?お金
ないけど
」
「お母さんが出て行ってしまった...離婚みたいです...兄妹4人で引っ越し
費用を立て替えたら、お父さんから用事頼まれてたお金がなくなった」
「また手術だそうだ...もう痛みに耐えられない....家にももうお金も無い
し...死にたい」
「手術代を借りている事を父に言ったら、是非貸してもたいたいとの事でし
た。2008年1月25日にそちらまでお金を全額返しに行くそうなので、貸して
もらえませんか?」
「薬が替わるらしい....でもあと6万必要です。無理なら薬は替わりません。」
とうとうって言うか、とっくに僕はあちこちから借金して彼女の治療費用を
作るようになってしまってたのです。
そんな2007年。
で、約束の2008年1月25日の前日こんなメールが来ました。
「お父さんが長距離トラックに乗ってて事故しました...意識不明、今ICUで
す。」
その後は麻痺した部位の変動(痛み止めの麻薬の影響?)
「食べ物を噛むちからがなくなった...病院食が美味しくない」
本人よりもお姉さんからメールが来る事が多くなった事と、お金のメールの
間隔が短くなった事から、僕はなんとなく
あぁ..もう長くないんだろうな...と考える様になっていたんです。
そして2月、今までに借りた合計金額を教えて欲しいというメールと、いつ
もの様にお金の用立てをしてきたので僕は
「つき合ってくれるなら頑張ってお金作るよ」と返信したんです。
なんて言うか...入院先は聞いてましたが「こんな姿見られたくない」的に
一切見舞いを拒否されてましたし、
最期くらい看取ってあげたくなってたんです。
彼氏も同じくガン患者みたいでしたから、辛いんじゃないかな?とかです。
彼女からの返事は
「いいですよ。ただし3月10日にお金全部返せるので、つき合うならそれを
返してから」
そこからは本当にお姉さんからのメールばかりになりました。
「お金が足りないので大部屋に移ったためLANが使えません。私ですみませ
ん。」
でもある日届いたメールには本当に驚かされました。
「検査中に妹が妊娠している事がわかりました。妹は産むと言っています。
相手はあなたですよね?」
僕は今までの記録を添付しながら全否定しました。
なんていうか...ガン患者が一時退院させてもらえてる時にお金を渡しに
行ってるわけですから、僕もマスクや徹底消毒で会ってたんです。
そんな...体になんかに触れるわけがないんです。
約束の3月10日も当然の様に過ぎて行き、彼女からは
「ガンが胃に転移した...私胃がんです。」
というメール。
僕は赤ちゃんの真相というか、少しでも状況を知りたくて、お姉さんと話を
したい事を書いてお姉さんに返信しました。
お姉さんからの返信は「必ず本人から連絡させます。二人で話し合って下さ
い。」
そして本人からメール
「バレましたか...想像通りです。赤ちゃんはお金を借りに行った先でヤら
れてしまった時のです。」
お姉さんからは
「4月から父と祖母が入院している山陰の病院に転院させます。今は私しか
面倒を見る者が居ないので....向こうの飲み屋で妹と働くので、お金は5月
末までに必ず返します。」
僕は働けるのかどうかの方が心配で、
「でしたら引っ越しをするまでにお姉さん出て来て下さい。」
と返信すると、
「本人に電話させます。二人で話して下さい。」
そしてやっと、何度かけても繋がらなかった電話が繋がったのです。
病状と転院についてと、赤ちゃんの事を聞くとか細い声で
「お金借りてた相手の家に監禁されてたんです。赤ちゃんの相手もその人で
す。今日隙を見て抜け出してきたけど、また戻らないと家族に迷惑がかかる
から...」
そこから彼女と連絡が一切取れなくなってしまいました。
次の日から僕は手当たり次第に病院を探し回りました。
まずは彼女から昔告げられてた入院先に。
でも入院の記録さえ無かったんです。
転院したのかもと考え、仕事を休んでは連日、県内の大きな病院を片っ端か
ら探しましたが、どこに行っても彼女の名前は無かったのです。
僕は途方に暮れ、ある日警察に行きました。
末期癌患者を監禁している人間を捕まえてもらいたかったからです。
詐欺名目でも被害届が受理されれば捜査してもらえると考えてたんです。
警察での対応は驚くべきものでした。
「お前多分女に騙されてるよ?病院には行ってみた?家には?警察は被害届
が出てないと捜査はできない。そんなに心配ならまず自分で動いてみたら?」
何度めかの警察訪問、刑事課の方が「彼女に電話してみたら?」と彼女の番
号にかけてくれた時、
久しぶりに彼女と電話が繋がったのです。
「警察に来てるよ監禁した相手捕まえてもらえるかもその為に被害届を
作らないと駄目らしい」
電波が悪かったため電話はすぐに切れてしまったのですが、
その後彼女から届いたメールの内容に、僕は違和感を覚えたのです。
「真相を全てお話します。でも警察に行くのは無理です。怖いんです。」
次の日僕は彼女と会える事になり彼女は
「全部嘘でした、赤ちゃん出来た以外は全部。お姉ちゃんからのメールも私。」
赤ちゃんは夏頃知り合った男性との間に出来た子なんだそうです。
3月6日に妊娠が発覚したのだそうで、いろいろと忙しかったそうなんです。
僕は...まずガンが嘘だったという安堵感と、何も分からずに動き回ってた
んだな...な...なんというか倦怠感の入り交じる中...
相手が
「最期に借りた20万円は3万円だけ使って、残りは何かの時の為に置いてた
のだけれど、お母さんに15万円貸してしまった」と、2万円を受け取りました。
借用書はその時に作成しました。
総額123万円。
毎月26日までに6万円の21回払いで、最初に2万円。
公正証書の作成も提案したのですが、今は家族に言えないから保証人が居な
いという事で、先延ばしにしてしまいました。
相手の門限の関係上15分ほどしか話せませんでしたが、相手もやっと真実を
話せた事にホっとしたようでした。
「末永く反省して下さい」
そんな事を言いました。
僕はこの時
○病気が嘘だったならお金は返ってくる
○長期に渡り詐欺まがいの事をされていた事に対しては、どうにかして許し
てあげないとこれから生まれてくる赤ちゃんや、家族の為にもよくない
みたいな事を考えていました。
長々とすみません。
なるべく私情を挟まない様に書いたつもりなのですが、読みにくくてすみま
せん。