区域になると思います。この区域の住民は、原発作業者を除いて全員
避難しています。住民の中には被曝者がいないことになっていますし、
とりあえず一安心という形なのかもしれません。本当にそうでしょうか?
犬、猫、牛、豚、馬、鶏などの動物は避難していません。野生の動物
たちはなんとか生きているでしょう。しかし、鎖につながれていたり、
厩舎に入れられた動物たちは、どのように生きているのでしょうか。
2〜3日で戻れるという避難勧告を信じ、数日分の餌を用意して非難に
応じた飼い主もいます。残念なことに避難してから一ヵ月が経ちました。
動物を置いてきた飼い主は、どんなお気持ちなのでしょうか・・・。
残された動物の被曝量から遺伝子異常は避けられず、もう交配はさせられ
ません。問題が収束しても殺処分になるはずです。それ以前に身動きが
取れない動物は、バタバタと餓死しているようです。
人間が作り出したエゴの無責任な末路です。これは、原発推進を黙認
してしまった全ての人間に責任があります。私たちは、何の罪もない
動物たちに、なんとお詫びをすればよいのでしょうか?涙が出てきます。
※2011年4月16日のメールマガジン Vol.1340に掲載したコラムの転載です。

https://youtu.be/-kNVWIdWpG0