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51私の亡母は、司馬遼太郎さんが大阪外大(モンゴル語学科)の学生を
されていた頃、家庭教師をしてもらったことがあるらしいです。
司馬さんが復員されてから、何回かデートもしたらしいですが、産経
新聞の京都支局に行かれて、女学生の恋は切なく終わったようです。
司馬さんの影響か、亡母は文才があり、字も達筆でした。 礼状など
の葉書も草書体で書くために、貰った方から「お母さんの字は、達筆
すぎて読めないねー」とよく言われました。
私も司馬遼太郎さんのファンです。 学生時代から心酔しております。
ただ、理科系の人間のため、小説は読者の立場を通して参りました。
今年、亡き母の十三回忌を迎えます。 亡母に笑われると思いますが、
熟年男女の恋愛小説「割れしのぶ」を出版しました。 自らの遺書を
兼ねて、渾身の思いを込めたつもりです。
拙著を亡母の墓前に供えたいと思っております。 相賀佑樹