アメリカの精神科医であり社会心理学者の Thomas Holmes と Richard Raheが発表した日常のライフイベントにおけるストレス強度を数値化した表(1967年)があります。(本文後方参照)
人が何をストレッサーだと認知し、何にストレスを感じるかは人それぞれ違うので、各々の実際とは前後すると思いますが、良いことも悪いことも、どんなイベントであっても大なり小なりストレスを感じるというのは、誰しも共通する事実ではないでしょうか。
ストレス強度表(表1)をみると、ストレス強度(100)が配偶者の死らしいですが、私の場合は今のところ配偶者がいないのでよく分かりません。
今のところ、私の人生最大のストレスは両親の死でした。表1でいうと近親者の死(63)でしょうか。それよりもストレス強度の高いイベントはまだ未経験ですが、あれよりも強いストレッサーがあるのでしょうか・・・。
実際、奥さんを亡くした夫の何割かが、短い期間に後追いで亡くなってしまうというデータもあるぐらいですから、残念ながらあるのかもしれません。
一般的に良いこと・幸せなことだとされる「結婚」のストレス強度(50)が高いのが興味深いデータです。いざ結婚となると様々な手続きや段取り、プレッシャーなどから相当のストレスを感じることが想像できるので、このデータにも納得です。
近親者の死亡で受けるストレス強度(63)とさほど変わらないのですから結婚とは相当のストレスなのでしょう。結婚におけるストレッサーを少しでも減らせる世の中にするのも晩婚化・未婚化対策として考えていかないといけない社会的課題なのかもしれません。
結婚のストレス強度(63)よりも離婚のストレス強度(73)の方が高いのも興味深いデータです。想像はつきますが離婚の時期を乗り越えるのは相当大変そうです。
次に良いこととされる妊娠もかなりのストレス強度(40)です。親友の死(37)よりもストレス強度が高いことを考えると、妊娠した女性は出産までの間、相当のストレスを抱えながら生活をされているのでしょう。
妊娠によって多大なストレスを抱えている奥さんをいたわってあげなればならない大切な時期に、夫は浮気や不倫などしている場合ではありません。2016年にそんな某元国会議員さんがいましたね。
生きている以上、日常生活において、良いこと悪いこと、大なり小なり、さまざまなストレッサーが私たちの心を蝕んでいきます。自分自身のストレス耐性を高め、適宜ストレスを発散しながら上手にストレスと付き合っていきたいものです。
「ストレス強度表(表1)」
配偶者の死 100
離婚 73
夫婦別居 65
懲役 63
近親者の死 63
自分の病気 53
結婚 50
失業 47
離婚調停 45
退職・引退 45
家族の病気 44
妊娠 40
性の不一致 39
家族の加入 39
仕事の変化 39
家族の変化 38
親友の死 37
配置転換 36
夫婦喧嘩 35
大きな借金 31
抵当流れ 30
地位の変化 29
子女の結婚 29
親族間の紛争 29
子供の離婚 29
個人的な成功 28
妻の就職・退職 26
入学・卒業 26
生活環境の変化 25
習慣の変更 24
上司と紛争 23
労働条件の変化 20
転居 20
転校 20
余暇の変化 19
社会活動の変化 19
宗教活動の変化 18
小さな借金 17
睡眠習慣の変化 16
家族数の変化 15
食生活の変化 15
長期休暇 13
クリスマス 12
軽微な違反 11
参考:Holmes and Rahe stress scale(1967)
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