はじめまして。社会人吹奏楽団でバリトンサックスを担当しているものです。
高校1年生で吹奏楽を始めてからずっと12年間バリトンサックスを担当しています。
これからお話しすることは、あくまでも趣味としてやっている人間の経験談ですので、
もしかしたら間違っている点があるかもしれませんが、ご容赦ください。
まず、チューニングのB♭の音が合わなくなってきたという悩みですが、
質問日付を見る限り冬の季節なので、もしかしたら気温が関係しているかもしれません。
バリトンサックスは管体が大きいので、気温の影響を大きく受けやすいです。
基礎練習をする前にしっかりと息を入れて楽器を温めた上で、チューニングをして、基礎練習に臨まれたほうが良いかと思います。
なお、基礎合奏や合奏中で吹かない時間があったりすると冷えてチューニングがずれてしまうので、
定期的に全てのキィを押さえた上で息を入れて管を温めるようにすると良いでしょう。
次に、基礎練習についてですが、私は毎回以下の通りやっています。
○ロングトーン8拍×全音(C音から2オクターヴ半上のA音まで)
→音を作る練習になります。慣れたら少しずつテンポを遅くしていきましょう。
「音が出にくい」と言う悩みを解消するにはロングトーンを辛抱強く続けるしかありません。
○半音階スケール×全12種(B♭から半音ずつ上のB♭まで上がる、Bから半音ずつ上のBまで上がる、Cから半音ずつ・・・・)
→指を動かす練習になります。慣れたら少しずつテンポを早くしていきましょう。
○全音階スケール その日に合奏する曲のスケールなど
→総合的な練習になります。アーティキュレーションも色々なパターンを練習するようにしましょう。
※必ず全ての練習でメトロノーム、チューナーを使いましょう。
経験者ということなのでご存知かもしれませんが、これらは「3Dバンドブック(for E♭ Baritone Saxophone)」という教則本に載っている譜面を参考にしています。
近くの楽器店などで1、000円ぐらいで買えるので、イメージしにくかったら購入すると良いと思います。
また、上の練習だけしていると確実に飽きるので、アルトサックスの譜面を拝借したり、アルトソロ曲の教則本を買ってきたりするなどして、
基礎練習の合間に吹いて飽きないように工夫していました。
アルトサックス時代に吹いていた曲の譜面を掘り起こしてみるのも良いかもしれません。
最後にアドバイスとなります。
○セッティングについて
→マウスピース周りについては特に問題はないと思いますが、ストラップは何を使用していますか?
楽器にそのまま付属しているストラップだと紐が細いので、首の一点に楽器の重さがのしかかってが出にくくなったりします。
可能であれば、なるべく接地面積の広いストラップを使用しましょう。(私はB.Airを使っています)
○低音の出し方について
→あくびをしてみてください。舌が下がって、口の中の面積が通常時より広くなるかと思います。このときの口の形で吹いてみましょう。
低音になればなるほど、息を多く入れる必要があります。最初は出にくいかもしれませんが、1週間も続ければ音色が変わってくるはずです。
経験者ということなので、当たり前のことしか書いていなくて驚かれたかもしれません。
しかしながら、アルトサックスとバリトンサックスは似て非なる楽器です。
上達するには、一度初心に戻って地道に基礎練習を続けていくのが一番の近道と考えます。
といっても、質問から9ヶ月経っているので、その間に上達されているかもしれませんが。
この書き込みが、質問者様と同じような悩みを抱えている皆様のお役に立てれば幸いです。