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722昨日土曜夜から日曜の朝方にかけてまた会いました。
昨日もまた、深々と雨が降っていました。
待ち合わせし、最初に会った早々から、カノジョは物凄く明るく世間話を始
め、それに数時間お互い和気藹々と話していました。別れでモメてる二人で
はない全くもって別物の空気でした。「ん?ナニこれ。もしかし
て・・・?!」そういう空気でした。「戻せるのか?!」。
しかし『時』はきました。一瞬の沈黙のあと、自分のほうから本題を切り出
した瞬間、空気は一瞬にして冷め凍りつきました。カノジョは押し黙り、全
て「復縁」に関する内容については、全てを全否定しました。その言動に対
し追い討ちをかける自分の言葉。ファーストフード店の閉店時間も終電時間
も過ぎ、そのまま雨の中、傘をさして立ち話がはじまりました。
「そのつもりはない」「全く話し合いにならないじゃないか」こんなやり取
りが数分過ぎたあと、本当の意味で自分は感情的になってしまいました。
「オレにアレコレ求めて、じゃあ、自分はナニか努力はしたのかよ!?人に変
わってくれと言って、自分の悪いところは何も無いのかよ!?」
責任転嫁らしからぬいいようで、カノジョへ迫りました。
「ゴメンナサイ・・・。ゴメンナサイ・・・・・・。」
か細い声で、今にも消えて無くなりそうな小さな声で呟いていました。
「オレは求めなかった。嫌いなところがあったとしても、好きだから気にも
止めなかった。人間誰しもイイとこもあれば悪いとこだってあるじゃんか!
何故オレだけが求められんだよ!」
確かそんなカンジで他の事含め一方的に言い放った記憶が残っています。
それと同時に周りの物にも当り散らしてしまってました。もう怒りが抑えき
れず、頂点に達し我を忘れてしまってました。そんな中、カノジョは傘に顔
を隠し、間違いなく恐怖していたと思います。
「・・・もうお願いだから・・、なんでもするから別れて・・・・。」
泣き崩れ、懇願するカノジョの状況に対し、一瞬にしてフっと我に返りまし
た。
『ナニやってんだオレは・・・!。カノジョを痛め苦しめて、それが満足な
のか・・・!?それが目的なのかよ?!今、ナニをカノジョへ伝えなきゃなん
ないんだよ!?早く結論をカノジョへ伝えろ!』
やっと理性の有る自分が、自分の心を支配してくれました。
一瞬の静寂のあと、沈黙を破る為、傘で顔を隠し雨で寒さとで震え続けてる
カノジョへひと呼吸おきながら、ユックリ分かり易く伝え話しました。
「ゴメンな・・。悪かった・・。もうコレ以上言うつもりはない。けれど、
理解はしてほしかった。オレの色々悶々としたやり切れない思いは、そのま
まブツけるしかなかった。ただそれだけは分かってほしい。けど、もうコレ
以上傷つけたくは無いから・・。だから・・、ウン・・、そうだな、別れよ
う!」
そう言って、傘で隠しきってる腕を緩やかにこちらへ戻そうとしましたが、
嫌だ嫌だ、と無言の硬直で抵抗をしていました。
「もう大丈夫ダヨ。終わったよ。ゴメンな。ちゃんと別れるから。」
優しく投げかけると、やっとこちらへ身を開放してきました。
「ちゃんと別れようか。じゃあ、区切りをつけよう。手を貸してみて。握手
をしようか」
カノジョの手を自分の手へ委ね、ユックリと握手をしました。
カノジョも無言で、今この瞬間、本当に終わった事を悟っていました。
そのあと、始発までという事で居酒屋へ行き時間を潰して付き合ってもらい
ました。その間も、何か決定的な事を話したかったですが、ほとんど無言で
過ごし一時間後、店を後にしました。
駅の改札までカノジョは見送ってくれそうな空気になっていましたが、自分
のほうから「いいよ」とだけ言って、カノジョはそれに理解を示しました。
「ごめんな・・・・・。じゃあ、気をつけて・・・・・・。」
言いたい事がカノジョの顔を見てその時あったかもしれませんが、全て押し
殺してバイバイし、振り返る事無く駅へ向かい始発へ乗りました。
「今まで苦しめてすまなかった。幸せになってほしい。」
そういった内容のメールを送りました。
カノジョから返信が有りました。
『こっちこそ本当にごめんなさい。そして最後までわがまま聞いてくれてあ
りがとう。今更勝手だけど、楽しかった事もあったのにって、思い出して
る・・。今はまだ自分の選択が本当に正しかったのか分からないけど、後悔
はしたくないしがんばるよ。本当に、本当にありがとう。』
自分はその文面を見終わった瞬間、涙が溢れ出してきました。
『別れずにすむには・・・』、そんな事を考えてた自分の気持ちや言動が、
走馬灯のように甦り、結果、苦痛を強いた自分の行動に嫌気がさしました。
ナニをしても後悔をしてしまう自分の後ろ向きな姿勢にも。
思えば今回会ったカノジョの当初のテンションやキモチは、笑って普通に理
解し合って、男女としては終わりにし、トモダチみたいなカンジにしたかっ
たんじゃないのかナ、と感じます。バカでしたよ、やっぱり。
けれど、今はカノジョの女性としてのシアワセを心から願ってます。
それまでは、もしナニかあればカノジョの手助けになってあげたい。
もう自分自身から、カノジョへ好意を寄せる事もありませんから。
想いは心の奥底へしまい、時間の経過に身を任せ、カノジョへ新しい相手が
出来たり、そして結婚したり、そうなったとしたら、喜んであげたい。
綺麗ゴトじゃなく、本心からそう思える男になりたいです。
『終わり』から『始まり』へ。
別々の道を歩み始めた二人だけど、『人』としての繋がりは持ちたい。
今、まだ、解決し切れてない心の一部は、求める場所を彷徨い行き場を失っ
ている事もまた事実。
もう終わった今、コレで、解決させるようキモチを日々整理縮小し、自分自
身への未来へ、努力していきたいと思います。
また、その間、ナニか変化等有れば、ご報告します。