おしゃべり掲示板!みんなの話題共有サイト

ズーム -1元のサイズ+1

ヒントみんなの疑問、質問、相談、体験談、意見、情報が誰かの役に立っています。

先頭から

打楽器の遅れについて

メール転送可
記事 423 by
はじめまして。
私は20年以上吹奏楽部にかかわっておりながらうだつの上がらない音楽教師です。
恥を忍んで質問させていただきます。

最近,打楽器の遅れが気になることが多く,合奏でも指摘するのですが,
生徒に「私はきちんと指揮を見てたたいている。遅れるというのなら,指揮のほうを
早くしてもらえませんか?」などと言われてしまいました。
私は,「管楽器に対して打楽器が遅れていると感じるのだから,指揮を早くしても,
管楽器が早くなるから,相対的な遅れは解決しない。」と,取りあえず逃げました。

私も,指揮が専門ではありませんから,遅く見える指揮をしている可能性はありま
す。(一応,一通りの指揮法は,本を読んだり講習を受けたりして勉強したつもりで
す。)

その生徒が言うには,「メトロノームを使った練習のときには,メトロノームの音が
聞こえないぐらいぴったり合わせることができている。」といいます。
また,合奏中に私が「ここは管楽器が打楽器に合わせて」と指示し,私が「合った」
と判断した瞬間について,その生徒は,「あの時は管楽器が遅れていると感じた」と
言います。

そこで,ネットで検索をし,ここを見つけました。
他のスレッドを探すと,何例か,「打楽器は,指揮より瞬間早く打つのが良い」とい
うような記述も見つけました。

私も以前,一般バンドに所属していた(フルートを吹いてました)際,打楽器の人たち
が,「指揮よりちょっと早めにたたくんだ」など会話しているのを小耳にはさんだこ
ともあり,この説が,私にとっては説得力を持っています。

そこで,関係するお話を,何でも良いですから,聞かせてくださる方がいらっしゃれ
ばうれしいなと思い,投稿しました。

つまり,私の仮説「打楽器は,指揮より瞬間早く打つのが良い」を強化する話が聞き
たいわけなのですが,私も人間ですから,それは単に,生徒との関係の中で,私のほ
うが正しいことを証明するのに都合がよいというだけなのかもしれません。ですか
ら,それを否定するお話,つまり,生徒のほうが正しいという説や,私の指揮が下手
糞なのだという説を拒否するのでは私も人間性を疑われかねないので,そちらの話も
あれば,たくさんお聞かせ願えればと考えているわけです。

長文になり,申し訳ありません。
To:Bennus

返信コメントを書き込む


コピー保険に加入(本文コピー)  写真を貼り付ける 埋め込む
カメラ 写真(画像)貼付の設定

笑 [返信内容の確認]をするときに、あなたが撮影した写真や画像を指定します。投稿すると安全処理されてから投稿欄に表示されます。

設定を閉じる

YouTube公式チャンネル 動画貼付の設定
URL:

笑 YouTube の動画枠直下にある[共有]を押すと出るURLか、再生ページのURLを以下のように入力します。
https://youtu.be/*****

貼り付けてよい動画?

笑 企業等の公式チャンネルの動画や個人が撮影して公開中の動画を掲示板等に貼り付けて共有リンクするのは著作権上合法だそうです。

貼り付け方は?

設定を閉じる

2007年9月19日(水) 9時6分 1件目のコメント
コメント 431 by 練習の鬼
>>423 こんにちは。

書き込まれて1ヶ月以上過ぎていますが、自分がもう少し早くBennusさんの
書き込みに気づいていたら良かったです。
Bennusさんが、まだここを見ておられる事を期待して・・・。

自分も打楽器に携わって20年を越えました。下手の横好きが高じ、つたない
演奏で打楽器奏者の末席を汚しながら、ずっとプレイを続けています。

生徒さんとのやりとりを興味深く拝見しました。
いまの自分なら「管より遅れている」と指摘を受けたら、「オーケー、
わかったよ」と管と合うように演奏します。これで解決です。終わり。

一つの事に固執してエネルギーを消費するより、もっといい音楽を作る
ことにそれを振り向けます。

・・・と言うワケには行かないのが学生指導ですね。

自分もたまに学生指導に出向きます。若いというのは、アタマが柔らかい
ものだと思いがちですが、一途で思いこみが激しく、自分が信奉している
やり方や考え方をなかなか変えようとはしません。仮にそれがあきらかに
間違った事でも、自分を正当化するために万言を尽くします。

意外に自分の考えを曲げることが出来ない世代かもしれません。
「管より遅れている」と言われると、それが事実かどうかは別にして、一生
懸命やっていると言う事を否定されたように感じるものかもしれませんね。

楽器はメトロノームや指揮に合わせて演奏すること自体が目的ではあり
ません。最終的にお客さんに聞いてもらうのが目標だと思います。そして
バンドの中で一番お客に近い耳を持っているのは指揮者だと自分は思い
ます。

吹奏楽は指揮者を中心に音楽をつくる形態です。客観的な耳を持つ指揮者が
要求した事に、自分の都合がどうあれまず従うのが奏者としてのつとめで
す。
今のままだと打楽器の生徒たちは、仮に指揮者が変わっても、管楽器奏者が
全て入れ替わっても打楽器は遅れたままでしょう。

今日はここまでにします。また明日カキコします。
この投稿に返信
2007年10月23日(火) 9時52分違反通報親記事 2件目
コメント 432 by 練習の鬼
>>423 
管と打楽器がずれる原因はいろいろあります。まずは奏者から
見た指揮について思うことを書いてみたいと思います。

Bennusさんも経験がおありと思いますが、判りやすい指揮と
そうでない指揮は確かにあります。特に学生は指揮を理解
していないまま音を出している生徒も多く、合奏がうまく行かず
指揮者がイライラと指揮台を指揮棒で叩きながら合奏している
光景は、スクールバンドでもよく見かけます。

指揮が理解できているかどうかは、自分のパートを口で歌わせると
ハッキリします。

指揮者が振るのは「音楽」であってテンポだけではありません。しかし
学生が指揮を理解できてない以上は、こちらから歩み寄る必要もある
と思います。指揮棒も叩きを多くし、特に1拍目はしっかりダウンで
叩いて明示してあげるといいかもしれません。

この指揮の「叩き」ですが、打楽器も同じ叩きをしているので、指揮棒と
同じスピードでバチを動かせば同じ打点で音が出せます。ゆったりとした
テンポで、シンバルや大太鼓の一発ものが合わないときは、自分もよくやる
やり方です。

明日は奏者からの観点で書いてみます。
この投稿に返信
2007年10月24日(水) 19時13分違反通報親記事 3件目
コメント 433 by 練習の鬼
さて最後です。今回は奏者からの視点です。

いつも思うのですが、ステージで演奏している我々が何を、どう感じて
いても、それが客席で聴いているお客さん達に伝われなければ、意味が
ないと思うのです。
ロールは客席でロールに聞こえてこそ意味があるし、バスドラムの
重低音がステージだけで止まっていては、バスドラムの役割は果たせ
ません。

今回の指揮が遅れる問題もそうです。
ステージで打楽器の音が指揮より早かろうと遅かろうと、管楽器より
早かろうと遅かろうと「客席でどう聞こえているか」が一番大切です。
じゃあステージではメロメロでいいのか?と言うと決してそうではなく、
ステージで演奏している我々が気分良くなければ、良い演奏になるのは
難しいでしょうし、その気分は確実に客席に伝わります。

それを一番客観的にモニターできるのは指揮者だと思います。前回、
自分が「バンドの中で一番お客に近い耳を持っているのは指揮者」だと
書いたのはこのためです。

同様に前回、「指揮者が振るのはテンポだけでは無い」と書きましたが、
結局大切なのは「指揮に合わせる」事ではなく「指揮者の音楽に合わせる」
事、すなわち「音に合わせる」事が大切だと思います。
管の音や他の打楽器とタイミングを合わせるのは奏者の仕事です。

たまたま「奏者の仕事」などと書きましたが、仕事は他にもたくさん
あります。

打楽器奏者たちの奏法はどうでしょうか?
ベタベタとしたタッチでスネアドラムやシロホン、グロッケンを演奏しても
立ち上がりの良くないハッキリとしないサウンドになってしまいます。特に
速いテンポの曲では、タイトなグリップでエッジの立った音でプレイ
しないとそれだけで「遅れて」聞こえます。

チューニングがどうでしょうか?スネア、バスドラなどはチューニングが
良くないとアタックのハッキリしないサウンドになってしまいますし、
ティンパニは音程感まで失います。

奏者たちは各打楽器の特性は把握しているでしょうか。タンバリンは皮→
ジングルと発音にタイムラグが起こります、スネアも表皮→裏皮→
スナッピーと振動は伝わります。バスドラムは音の立ち上がりが遅く
アタックが不明瞭になりがちです。
シンバルは楽器自体が重く、楽器の保持だけでも意識の大半がもって
行かれます。
そんな中で、強弱のコントロールをシンバル同士の「距離」で行うので、
タイミングの調整に技術が必要です。

テンポ感やリズムの取り方に問題はないでしょうか?
打楽器は休符の取り扱いが甘い奏者が多いです。

「音のない音符として、休符もちゃんと演奏する」
「休符の間も音楽は進行している、完全に休んでしまわない」
「細かな休符は「固く」感じると、逆に音符クリアになる場合が多い」

などと休符を大事に取り扱いさせると良いようです。
話が前後しますが、若い打楽器奏者達は音符の扱いも上手ではあり
ません。これはいかんともしがたい打楽器の特性、すなわち「音が
伸びない」ことも原因の一つだと思いますが、出した音に長さを感じない
奏者が非常に多いです。ですから打楽器奏者たちはテヌートやスラー
スタッカート、マルカートなど、音符の表情や長さを操作する奏法が
非常に苦手です。管楽器がテヌートで吹いているのに打楽器が「点」を
押さえるような奏法では、アインザッツも合いにくいでしょう。

基礎練習はどんな感じでしょうか?
メトロノームに合わせる→頼る、ような練習のしかたでは、合奏でも何か
ガイドになるような音を探す事になります。頼りになる音を探す、それに
合わせて音を出すのでは遅れて当然です。
指揮だけ、バンドだけ、チューバだけ、バスドラムだけ、ドラムセット
だけに合わせる様な演奏では、面白みのない消極的なプレイに終始して
しまいます。

そう言えばBennusさんは「打楽器の遅れが気になることが多い」と最初に
書かれておられますね。生徒さんは「遅れる」だけで「つっこむ」事は
無いのでしょうか?常に遅れるのであれば上記の「頼っている」状態で
演奏している可能性があります。

同様に指揮に「頼ってる」状態も考えられます。それを気づかせるため、
合奏の途中に思い切って指揮をやめてみるのも方法です。

自分たちの演奏した録音を聞かせるのも方法でしょう。

さて最後に

>「メトロノームを使った練習のときには,メトロノームの音が聞こえない
>ぐらいぴったり合わせることができている。」といいます。

メトロノームに合わせられるなら、回りの音に合わせることもできるはず
です。これはそれが出来ないための言い訳にすぎません。お客にはそんな
言い訳は通用しません。

バンドが持つビートやリズムの「着地点」を予想しながら打楽器をプレイ
するようにすると良いと思います。早く叩くとか前倒しに演奏するのでは
ありません。頼りにするのを止めるだけでもだいぶ違ってくるでしょう。

>「ここは管楽器が打楽器に合わせて」と指示し,私が「合った」と
>判断した瞬間について,その生徒は,「あの時は管楽器が遅れていると
>感じた」と言います。

だいぶ打楽器パートに手厳しいことばかり書きましたが、バンド自体の
ビート感、テンポ感はどうでしょうか。打楽器の無い状態でもイキイキと
した推進力のある「拍」が出ていますか?

管と打楽器が聞き合うのは必要なことですが、べったりともたれかかって
頼りにし合うと、相手の音がないと音を出せなくなります。

>何例か,「打楽器は,指揮より瞬間早く打つのが良い」というような
>記述も見つけました。

>打楽器の人たちが,「指揮よりちょっと早めにたたくんだ」など会話
>しているのを小耳にはさんだこともあり,この説が,私にとっては
>説得力を持っています。

間違いではないと思います。そんな場面もあるでしょう。
でも常に「回りより早く」演奏する事なんて可能でしょうか?気持ち悪く
ないでしょうか。
前に書いた、奏法、チューニング、楽器の特性の把握ができていないと
いくら早く叩いても、だらりとした印象は変わりません。

以上です。思いつくままに主観的で好き勝手な事ばかり書いてしまい
ました。失礼な書き方もあったかもしれません。これだけの文章ですから
「勢い」が無いとですねえ・・・と言い訳させてください笑
この投稿に返信
2007年10月27日(土) 10時6分違反通報親記事 4件目
コメント 434 by Bennus
返信ってここに書いていいのかな。
練習の鬼さん,大変詳細なアドヴァイス,ありがとうございました。
大変参考になる所がたくさんありました。

拝見しまして,私なりにまた思うこともあるのですが,
どうにも忙しくて,なかなか書けません。

気長にお待ちいただければ,必ずもっとまともな返信を書きますので,
今日はこれでお許し下さい。
この投稿に返信
2007年11月20日(火) 18時12分違反通報親記事 5件目
コメント 435 by 練習の鬼
忙しい中、返信ありがとうございます。

今回は自分の考えをまとめる良い機会でもありました。
時間が取れた時で結構です。また考えをお聞かせいただけたら幸いです。
この投稿に返信
2007年11月20日(火) 22時36分違反通報親記事 6件目
コメント 437 by とも
>>433
僕も、打楽器を叩く者として同じように感じました。
メトロノームに合わせられるのは、最低条件です。
やはり、指揮の打点に合わせて楽器を叩くのはだめです。
なぜなら、その楽器によって音の聞こえ方が変わるからです。
ハイハットなら、鋭く聞こえ、バスドラムなら、鈍感に聞こえてしまいま
す。
従って、その楽器にあった演奏方法を知らないため、そういうことになって
しまったんではないでしょうか?
私もそれに気が付いたのは、1年前です。(といっても、まだ中三ですけ
ど・・・)
気が付いたのは、新任の先生の変わった指揮のおかげでした。
その先生は、中二の時に来ました。
今までの指揮とはちがい、打点が、手が上に上がった時にある式の振り方だ
ったそうです。
その指揮は、たしか「ビートダウン」 か、「ビートアップ」と言うそうで
す。
先生も知らずに振ってたっぽかったんですけど・・・。
おかげで、自分の演奏は、どうも指揮とずれてしまうな。と、落ち込みまし
た。
しかし、ある日気付きました。
指揮にテンポを合わせるのではなく、自分でテンポを作ればいいと、
そうやって、先生のテンポは、当てにならなかったため自分でテンポを作
り、
他の管楽器の人達なども巻き込んだところ、今までの演奏よりとてもいい感
じになりました。
そこで、鈍い音の楽器の音が飛ぶスピード等をいろいろ研究する事ができま
した。

以上ですが何かの参考にでもなればと思います。

たかが3年間しか吹奏楽やってないですが、調子乗った文ですいません。
この投稿に返信
2007年12月9日(日) 0時32分違反通報親記事 7件目
コメント 438 by Bennus
>>435
明けましておめでとうございます。
返信しなければいけないと思いながら,そのままになってしまってすみませ
ん。
さすがにお正月はゆっくりした時間をすごしておりますので,書きたいと思
います。

さて,その後なのですが,
私に意見をした 件の生徒は,努めて私の打点よりも早めに叩くようにして
くれました。
この生徒は,自分の意見は主張するけれども,決して,指導に従わないとい
うタイプの生徒ではないのです。

それで万事解決かというと,残念ながらそうでもなかったのです。
過剰反応というか,その生徒はその後かえって「突っ込みすぎ」になってし
まい,
しかも その突っ込みの程度が不安定で,それを落ち着けるのに苦慮しまし
た。
  (彼女としても実際,すこしムキになっていた面もないとは言えないと
思いますが,
   私の言うことを努めて真剣に解釈し,受け入れようとしてくれていた
ことは確かです。)

私もその後は少し対応を考え,直接的に「早すぎる」とは,なるべく言わ
ないようにしました。
  (全然言わなかったかは自信ありませんが。)
練習の鬼さんがアドヴァイスしてくださった中で,すぐにもできそうだった
のは「録音を聴かせる」ことです。
幸い練習場には録音再生の設備を整えてあり,
パソコンを使用して,たった今の録音をおうむ返しに聴かせることができま
す。
そんなことをしながら全体的にタイミングを整えていきました。

その先は,私自身の欠陥というか,音楽家としての基礎訓練不足によるもの
が大きいのですが,
どうやら私は,「演奏が生き生きしない」と感じると,ことさらテンポを急
がせようとする悪癖があるらしいのです。
もちろんそれはずいぶん前から自覚していて,
常に抑制をかけたり,メトロノームで常に確認したりしているつもりなので
すが,
ここ一番というときに,ときどき「ヤッて」しまいます。

今回の曲でも,その意味で非常に「危ない」箇所があったのですが,やはり
うまくいきませんでした。
4分の3拍子で4小節間かけて,四分音符=112 から 四分音符=160 まで
accelerandoする所です。
私はこのaccel.というのが非常に苦手で,大抵は速くなりすぎます。
今回も,メトロノームで何度も確認して練習したのですが,本番では,
160に落ち着くはずの1〜2小節間のテンポが,非常に落ち着かない,不安
定なものになってしまいました。
必死で私につけてくれているスネアと,ちょっと冷静でのんびりしたティン
パニとの間に食い違いを生じさせてしまったのです。
もちろんその先数小節すれば,何度も練習してテンポ感を確実に把握してい
る箇所になるので,持ち直すのですが,
このaccel.の部分には,どうにも苦労させられました。
次回もし同様な曲をやる機会があるときには,Midiソフト等で何度もシミュ
レーションし,指揮の練習をしようと思います。

さて,件の生徒,その後,アンサンブルコンテストで,ひとつのグループの
指導的な立場を担いました。
一生懸命練習に取り組み,そして本番。
もちろん本番は私は指揮はせず,練習でもその曲に関してはそんなに指揮を
しなかったのですが,
なんと,その生徒の演奏は,まるで私の悪癖が乗りうつってしまったかのよ
うな「急いだ」テンポになってしまいました。
指導者の責任を痛感した瞬間でした。

>バンド自体のビート感、テンポ感はどうでしょうか。

管楽器にも打楽器にも,奏法上の問題や,よく分からない点はたくさん抱え
ていますが,
管楽器のビート感・テンポ感に関して,私は打楽器ほど神経質になることは
ありません。
打楽器を休ませておいて管楽器だけ練習することもありますが,その時に
は,大抵テンポやビートの問題は感じません。
おそらく私自身が管楽器奏者で,感覚が近いせいなのかもしれません。
打楽器は聴いた感じ,アタックが非常に明確なので,よけいにシビアな要求
をしてしまうのだと思います。

>でも常に「回りより早く」演奏する事なんて可能でしょうか?気持ち悪く
ないでしょうか。

Midiの話をしましたが,私は時々,Midiソフトでリアルタイム打ち込みをす
ることがあります。
その時に毎回気づくのですが,私の指(ピアノ)は,コンピュータ上の正確な
タイミングより常に早めにタッチする癖があります。
(ほんのちょっとですが)
これは,生演奏で長年,人と合わせてきた感覚がそうさせているのだと思っ
ています。
私の楽器はフルートでした(今はほとんどご無沙汰ですが)ので,「遅れ」の
問題はほとんどありませんでしたが,
それでも一瞬の立ち上がりの分,早めに発音する習慣があるようです。

また,コーラスもやっております(これは今でもやってます)が,
今の合唱団に入団した当初は,他のメンバーの反応がとても遅く感じられて
困りました。
指揮どおりに歌おうとすると,必ず私のタイミングだけ前に飛び出してし
まったのです。
今では何とか,周囲の空気感を読んで,合わせられるようにはなりました
が。

このことを正当化するようでなんなのですが,またフルートの話に戻りま
す。
私が所属していた団に,あるとき,中央からプロオケのフルーティスト(お
名前は失念)が遊びに来たことがありました。
私もかなり前のめりのタイミングを取りがちなのですが,
その人は,私の比ではなく,とんでもなく突っ込む人だったのです。
一緒に演奏していると,必ず16部音符一個か二個は飛び出す勢いだったこと
を印象的に思い出します。
(テンポは,良く覚えていませんが,四分音符=120以上はありました。)

きっと,それぞれの団で,タイミングの合わせかたには個性があり,
そのフルーティストにとっては,私が合唱団で思ったのと同じように,皆の
反応がとても遅く感じたと思います。

CDを聴いているときに思うこともあります。
私が持っているマーチのCDの中に,
ハンス・フリース少佐指揮 第11装甲擲弾兵師団軍楽隊の「不滅のドイツ行進
曲名曲集」というものがあります。
また,バーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニックの「マーチ名曲
集」というCDもあります。
この2つのCD,とても対照的な演奏をします。
前者のドイツ人による演奏のスネア・ドラムは,とても後寄りで,独特の重
厚な感じを出しているのですが,
もし,これと同じことを私の生徒がやったなら,私は必ず「遅い」と言うと
思います。
バーンスタインのほうは逆に,非常に前のめりのスネア・ドラムが聴かれま
す。スネアが全体をリードしている感じです。
スネアだけに関して言えば,私はこちらのほうが好きです。
ドイツ流とアメリカ流ということなのでしょうが,
私は音楽作品全般に関してはドイツものが好きで,特にアメリカびいきとい
うことはありません。

これらのことから,私自身,かなり前のめりのタイミングを好む傾向がある
ので,
生徒を指導する際に,よく気をつけないと,ともすると
間違った,あるいは場違いな演奏を導き出してしまう可能性もあると思いま
す。
つとめて冷静に,自分を客観的に見て,これからの演奏を作っていきたいと
思います。
また,各楽器の奏法や特性についても,知識はとても少ないですので,また
これからも,
こういう場もお借りして,勉強していきたいと考えております。

今回は,大変お世話になりました。 ありがとうございました。
この投稿に返信
2008年1月2日(水) 17時4分違反通報親記事 8件目
コメント 439 by Bennus
>>437
ともさんへ

確かに,打楽器はたくさんの種類があるので,
いろんな楽器の特性を把握して演奏するのは大変ですね。

私の生徒たちも,スネアではある程度要求に応えられても,
たとえばタンバリンの場合だと,
力がジングルにまで伝わるのに時間がかかるせいでしょうか,
どうしても遅くなることが多いです。

私が思うに,タンバリン以外でも,
低音の楽器(管弦打問わず)というのも,
直接音よりも,部屋や会場に何度も反響した音のほうを聴いてしまうので,
どうしても遅れた印象になってしまうんでしょうね。
高音と低音で音速がちがうわけじゃないですからね。

ところで,
手が上にあがったときが打点 というのは,
私にはちょっと理解できません。
「ビートダウン」「ビートアップ」という用語もはじめて見ました。
「ダウンビート」「アップビート」なら知っていますが。
いや,批判的に見えたらごめんなさい。そんなつもりではないです。

いずれにしろ,
ともさんがおっしゃるように,
演奏者自身が「意志」を持って演奏してくれているときは,
指揮者としても,とてもやりやすいし,楽しいし,やりがいを感じますね。

この投稿に返信
2008年1月2日(水) 17時8分違反通報親記事 9件目
コメント 460 by おひるねX
>>423
はじめまして。簡単に考えお話しさせていただきます。

>その生徒が言うには,
>「メトロノームを使った練習のときには,メトロノームの音が
>聞こえないぐらいぴったり合わせることができている。」といい
ます。

 まず、メトロノームを聞いている耳は、リアルタイムで音を聞い
ていないとおもいます。あっているのではなくて、

> 聞こえないのです。

 こんにちは、という言葉、 こにんち は、と発音しても、話の
流れの中では、同じに聞こえてしまう場合もあります。
 つまり、
 人間の耳は、音を聞いた後で、再構成して理解しているのです。

 したがって、耳で聞いてリズム、ビート、などを学習するのは無
理ではないでしょうか?

 では、どうしたら良いか?

    体に触る感触、は、リアルタイムです。 

 ピーターソンというメーカーから、携帯の振動モードのような、
ベルトに挟んで、使うメトロノームがあります。

 これをお試しになったらいかがでしょうか?
 バスドラムの四ッ打ちのパートに、ボディーパルスにあわせて
打ってもらい、耳との違いを、感じることができるのではないで
しょうか?

この投稿に返信
2010年4月8日(木) 10時54分違反通報親記事 10件目
コメント 484 by 打楽器初心者
>>423
高校生です。打楽器やってます。

基本的に指揮より微妙に速く打ちます
叩いた瞬間と楽器が響く瞬間は違うからだと思います

例えばタンバリンは叩いてからジングルが鳴るまで
スネアやバスドラムは叩いて中が鳴ってそれが客席側に飛ぶまで
とくにホールでは反響版にはねかえってより遅れて聞こえます

光は音より届くのが速いので見て合わせることが大切です
生徒さんは無意識に耳で聞いて合わせてるのでは?

電子メトロノームの音を消して目で見て合わせる
誰かに指揮振ってもらって合わせる

などの練習は必要不可欠だと思います

テンポに関して打楽器は管を一切聞いてはだめです

生徒さんがなんとも生意気だったのでつい
私が先輩だったら怒ります。
この投稿に返信
2012年9月18日(火) 20時35分違反通報親記事 11件目
コメント 504 by 音ゲー苦手です。
>>423
初めて投稿させて頂きます。
私は吹奏楽には全く疎いのてすが、ギターやドラムなどを演奏しています。ジャンルでいいますとロックとかファンクとかやっています。
ご質問されている内容にとても興味があり投稿させて頂きました。

あくまで個人的な見解ですが、
打楽器でいいますと叩いた瞬間の音、いわゆるアタック音があり、その後に実音量のピークが来て、そこからは減衰していく、、と理解しています。弦楽器でも管楽器でも声でも全て同じだとおもいます。
アタック音から実音のピークまでの時間はバスドラムとハイハットではやはり違います。同様に管楽器と弦楽器と打楽器でももちろん違います。

個人的にアンサンブル時によくある問題として、メンバー全員がメトロノームでマジメに練習している、、というパターンがとても多い気がします。

アタック音で合わす人もいれば、ピーク音で合わす人も、クリックが聴こえてから合わす人も、特に余り考えてないひとも、、
私は昔年上の人からクリックが聴こえなくなると合っているとよく言われました。
ただそのやり方にもアタックを合わすのか、ピークが合わすのかで実際のビートは全く変わるので、、、

特にアメリカのロックが好きな人はピーク音がメトロノームより更に前な人が多いです。イギリスや日本のロックが好きな人ではもうちょっと遅い感じです。
ファンクやソウルなどは色々あって、ロック同様かなり前の人もいれは、アタック音がクリックより後ろな人もいます。年代によっても変わるというか、流行りのビートがある感じです。
その辺りのタイム感が各々の楽器、人によって微妙にズレて、何とも気持ち悪い感じに、昔よくなりました。
意外に全くメトロノーム練習をしていない人が1人2人いる方がまとまりやすかったりしました。
曲によっても変わるでしょうが、疾走感が欲しければ前に、落ち着いた感じが欲しければ後ろ目に、というのが多い気はします。(アメリカの特に黒人の人達は、スローな曲でも早いのもいっぱいあるのですが、それはまた違う話になりそうなので、、、)
その辺りの各楽器奏者のリズムの解釈が合えばいいのかな?という気がします。

また、その人の頭(身体)で4分がなっているのか、8なのか、16なのか、3連なのか6連なのかなどでもやはり変わります。日本では16ビートといえば頭の中で四分か八分が鳴っている状態で16分音符を鳴らす事ですが、海外では頭の中で16が鳴ってるものが16ビートです。逆にいえば四分しか演奏していなくても16ビートです。この辺りは私の文章力ではなかなか説明しきれないのですが、、例えば打楽器の生徒さんは八分、管楽器の生徒さんは四分で感じてる、という事もあるような気がします。

また、私は指揮者に合わして演奏したことがないので何とも言えないのですが、一つ思ったのは、
もしかしたら指揮の見方も違うのかな?という気がしました。
振り下ろす瞬間なのか、下ろすスピードがピークの時なのか、降り切った時なのか、、それを見た演奏者がそこにアタックで合わすのかピークであわすのか、、?
全然的外れかもしれませんが、、、

私もリズムの事でとても悩んで練習してようやく出来るようになってまた悩んで、、というのを繰り返しています。
少しでも参考になればと思い書き込みさせて頂きました。
上手くいくといいですね
この投稿に返信
2015年8月21日(金) 2時28分違反通報親記事 12件目