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546 こんにちは。
まずそのシンバルが「鋭い音」が出せるかどうかです。インチが
大きく、薄めでピッチが低く、シンフォニックな響きがする楽器
だと指揮者の要求に応えるのは難しくなります。
インチが小さい(16〜18インチ)ものがあるなら、そちらを試すのも
いいと思います。
しかし多くのバンドは合わせシンバルを何枚も持っていませんよね。
そこで工夫が必要です。
まず自分が思っているタイミングよりほんの少し、前めで音を出す
方法があります。「前め」と言っても本当に早く演奏するのではなく
「タッチ」を早めに、または前向きにリズムを取る程度に解釈して
下さい。
またシンバル同士を「合わせる」事ばかりに意識を置かないで
「引き離す」方に意識を持っていってみてください。「ズヂャアーン」
などの重厚でシンフォニックな響きは、シンバル同士を合わせている
時間が長い事で実現されます。これとは反対に合わせている時間が
短いと立ち上がりの速い明るい音が得られます。
合わせシンバルを演奏する時、足を左右に開いて演奏する事が多いと
思います。自分はスピード感が必要な時など、足を前後に開いて構える
事があります。前足に体重をかけ、さらに後ろ足のカカトを浮かします。
この姿勢はスネアやタンバリンなどでもよく使います。左右に足を
開くと、どうも「どっかり」した感じになってしまうからです。
普通に左右に開いて、カカトをほんの少し(厚紙1枚入るぐらい)床から
浮かすのもいいですよ。
シンバルを合わせた後、開いたり動かしたり、ぶら下げてみたり人によって
いろんな動作をします。これはその人の音楽ですから好きにやっていいと
思います。ただし、音が鳴っているシンバルを動かすと離れて聞いている人
(客席)では音が変化して聞こえます。これは奏者本人にはわかりません。
離れたところ(30mぐらい)で人に聞いてもらって、感想をもらうのも
いいでしょう。
打楽器は常に「客席にどんな音が届いているか」を考えながら演奏すると
良い結果につながります。