遅れているつもりはなく、実際に遅れていなくても、人には遅れて
聞こえる場合があります。
遅れないように叩いてる、ちゃんと拍を感じながらやっていても
指揮者が納得しなければ、客席で聞いてる人が気持ちよくなければ
意味がありません。
「音」というのはスピード、立ち上がりの速さ、音の形、タッチ
など、説明が難しい性質を持っています。
例えば、スピード感のある硬い音が必要な曲で、丸い形をした音で
柔らかなタッチでグロッケンを演奏しても、ホワホワして曲に
合わないべったりした音に聞こえるでしょう。
リズムは合ってるけど、何かしっくりいかない、なんてのはこんな
時に多いものです。
合わせなければいけないのは、自分の腕の動くタイミングや、
マレットを動かすタイミング、音盤にマレットが当たる
タイミングではなく、楽器から出てくる「音」です。
自分が出している音が、バンドとどうなっているのか。遅れて
いるのか早いのか。このフレーズはトランペットならどう吹くだろう
クラリネットならどうなるだろう、そう言った事にもっともっと
敏感になってください。
スネアドラムでもそうですが、後打ちは「ン・タ・ン・タ」など
歌いながら、自分が感じるリズムや感覚ばかり優先していると、
必ず遅れます。合わせるのは自分が出している「音」です。
打楽器は自分の思ったタイミングで音は出てきません。打楽器とは
そんな性質を持った楽器です。
まずメトロノームの音を「頼り」にする様な練習をしないこと。
メトロノームの音を「聞きながら」練習しないことです。
メトロノームを裏打ちに鳴らしながら、簡単なリズムやドラムマーチ
などやってみて下さい。難しく感じると思います。それが自然に感じ
られるようになったら、第1段階はクリアです。
今度は実際の曲を、メトロ裏打ちで合奏の中でやってみます。
バンドより前に叩いたり、音をタメたりして曲想に合わせる事ができる
様になります。
To:練習の鬼
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主題:
グロッケン/克服方法