スティックの良し悪しを決めるのは重さも重要ですが、いくら左右の
スティックの重さが同じでも、出てくる音にバラつきがあると良くあり
ません。はかりは必要ないと思います。
スティックを選ぶ時のポイントをいくつかあげてみます。
(1)見た目
木目が均等な幅で、まっすぐなものを選んで下さい。急に木目の方向が
変わっていたり、斜めに走っていたりするのは良くありません。特に
ショルダー部(細くなっていく所)は折れやすいので注意が必要です。
また、ガラスの上など水平な所で転がして、ソリが無いかもチェック
します。床はダメですよ。お金を払うまでは商品ですから。
1本づつバラで店頭に並んでいる時は、ここで数本に絞り込みます。
(2)ピッチの順に並べる
スティックを軽く握って、ショルダーの所で自分のアタマをコンコンと
やってみてください。あまり強く握ると聞こえませんよ。コンコンと
やりながら、先ほど選んだ数本を音が高い順に並べます。
(3)ピッチと音質
音高の順に並んだスティックを、さらに1組づつ(AB、BC、CD〜と
1本づつズラしながら)ピッチが同じもので、かつ音質が同じペアを見つけ
ます。
(4)バランス
実際に振ってみて、重心の位置を確認します。1本づつ同じ場所を握って
空中で振ります。重心が先の方にあれば重く感じ、手元の方にあれば軽く
感じます。左右で同じ重心であればOKです。
(5)出てくる音
スティックの同じ場所を軽くつまんで、実際に軽く叩いてみます。
スティック選び用の備え付け練習台があるなら利用して下さい。スティック
の印刷面を見ながら、同じ場所をつまみ、机や練習台の「同じ場所」を
耳を澄ませて慎重に叩いてみてください。どちらも同じピッチ・音質なら
合格です。
ここまでやると、完璧な一組はなかなか見つかりません。どこかの部分で、
ある程度の妥協も必要かも知れません。どこを妥協するかは自分で決めて
下さい。
「究極のワン・ペア」

を見つけても、奏法が左右で違えばとーぜん
出てくる音は違います。実はこっちの影響の方が大きいです。
右手で1本づつ持ち替えて練習台を叩いたら同じ音だけど、左右で持ったら
左右の音が違う、というのは良くある事です。こうなるとグリップや奏法の
方に問題アリ、となります。