>>
1026 このみさん
ぽんたろうです。
このみさん、あなたは非常に立派な考え方をお持ちですが、
忘れてはいけないことがあると思います。それは、人間は
すべてのことを自分の計画通りに行うことは(ほとんどの場合)
できないし、自分ひとりの力で生きてゆくこともできないと
いうことです。もしそう言っている人がいるとしれば、その人
は、自分が非常に沢山の人にサポートされいてることや自分が
幸運だったことに単に気づいていないだけなのだと思います。
かく言う私も10年くらい前は、そういう考え方に凝り固まって
いましたが、今はそれが間違いであることに気づきました。
もしも、自分なりに頑張った結果、うまく行かなかったとしたら
自分を責めてばかりでなく、他人に頼る(金銭的にも精神的にも)
ことが必要です。それはあなたのご両親かもしれないし、友人や
恋人かもしれません。他人に頼ることができない人は、自分の人生を
必要以上につらく、難しいものしてしまうと思います。「実際問題
生きていくには、お金が必要ですし、そのためには働かなくては
いけません。」という文章から、少しそのことが心配になりました。
短大を中退するか、卒業するかはあなた自身の問題です。
何かをやり遂げないと自分で納得できない気持ちがあるなら、
私は何年かかろうとも卒業すべきだと思います。もしも卒業
しなかったら、このみさんはそれをずっと後悔し続けてしまう
のではないでしょうか?就職面接のときに、休学か中退の理由
を聞かれたら、休学中に資格を取ったことも付け加えて、正直に
自分の状況を説明すればよいと思います。面接官の中には、
心ないことを言う人もいるかもしれませんが、全てがそうだとは
私は思いません。
最後に余分かもしれませんが、私事を付け加えます。私は、現在
アメリカに住んでいます。私は会社を辞めたあと、27で大学院に
進学し、31で卒業し、こちらの大学で非常勤研究員をしています。
ストレートに大学院に進学した人に比べれば4年以上遅れていること
になります。研究員のサラリーは、会社員時代の約3分の2で、
しばしば日本にいる両親から生活費を援助してもらっています。
さらに大学院時代に知り合った妻は、私がアメリカに来るのに伴って、
自分は大学院を休学し、こちらで息子を産み、昨年ようやく復学し、
今春ようやく卒業することになりました。彼女の場合は、そのために
人に比べて3年遅れていることになります。私も時々、就職せずに
そのまま大学院に進学し、研究者を目指していたらどうなっていたか
を思いますが、私はストレートにそうした人たちを羨ましく思うことは
あまりありません。なぜなら回り道をしたからこそ、今の自分がある
からです。
このみさんは、私たちに比べればずっと若く可能性もあります。
難しいかもしれませんが、視野を広げて、自分を追い込まない
ようにして欲しいと思います。