北朝鮮は日本の大都市をノドンミサイルを使用しなくても核攻撃は簡単に出
来るのだ。

これは古典防衛論になるが、今なら簡単に通常爆撃機、輸送機で可能とな
る。

爆撃機５機で一編隊を組み、それを５編隊、つまりたった２５機で日本の大
都市を核攻撃出来るのだ。

離陸時間をずらし、関東、中部、関西、福岡、東京に近い防衛識別圏に編隊
で接近する。

スクランブルで各航空基地から戦闘機が当然迎撃に出る。

防衛識別圏付近では韓国語と英語でパイロットは「警告」を発する。

その時、爆撃機編隊が翼を左右にバンクしたと仮定しよう。

この時点で国際法上、その編隊は亡命扱いとなる。

パイロットは攻撃し撃墜できないのだ。

防空司令所も当然撃墜命令は出せない。

そこで防衛省、防衛大臣の判断となる。

そう、あの田中氏に判断がゆだねられるのだ。

当然あの田中氏はまたまた携帯電話で官房長官、そして首相の判断を仰ぐだ
ろう。

ホットラインを使用しても同じ結果だが、あの官房長官と野田氏は協議する
だろう。

例の得意とする小田原評定だ。

この間、何分費やすだろうか。

失礼、彼らにはまたまた何時間だろう。

大都市に近い防衛識別圏から突入した、表向きの亡命編隊は２０分で各都市
上空に達する。　福岡などは８分以内だ。

もうおわかりだろう、すべては灰になっても小田原評定は終わっていない。

また、航空自衛隊のスクランブルは２機編隊で、想定アンノン機１機を対象
として訓練されている。それが５機編隊の場合、強制着陸誘導、迎撃位置さ
え訓練されていないのだ。

５編隊の同時防衛識別圏突入の場合、最大で一編隊に付き、２航空基地４機
による対応となる。

それでも対象アンノン機は２機であり、５機編隊では飛行位置までまったく
想定外でパニックとなるだろう。

亡命機として意思表示された航空機を独自で撃墜するだけの判断力が、あの
田中氏、野田氏にあるだろうか？

答えは１００％ない。まったく可能性すらない。

これが国際法と防衛システムの盲点であり、シビリアンコントロールのアキ
レス腱だ。

あの田中氏が防衛大臣の今、北朝鮮にとっては最高のチャンスとなる。

いかに防衛大臣の職責が大切かがご理解いただけただろうか。

田中氏は論外だとしても、一番有能な不破氏、麻生氏が防衛大臣と仮定して
も、亡命意思表示の航空機を撃墜するには壁が大きい。

ましてや、囮として戦闘機が先に亡命意志を表示して時間稼ぎや民間輸送機
に核爆弾を搭載しての囮ではまったくのお手上げである。

今回のテポドン弾道ミサイル発射での政府対応はいかに無能かを露見した。

それが北朝鮮に利用されないことを祈るのみだ。

たった一発のミサイルさえあの状態であり、５機編隊の５編隊同時ＡＤＩＺ
突入、しかも全機亡命意志表示した場合、たった１５分で全機撃墜出来る判
断力をもつシビリアン、政治家はだれも存在しない。

自衛隊や米軍、防衛省には頭の痛いところだ。

日本の大都市防衛は、いとも簡単に突破され核爆弾の雨あられとなる。

すでに廃墟となった日本で、初めて「撃墜せよ」とどこかの地下で命令する
馬鹿面がいるだけの国なのかもしれない。

防衛大臣の職責と瞬時判断、責任がいかに必要で大きい方だ。

あの田中氏、野田氏の顔を思うと、ただただ涙である。

国防は漫才コンビでは許されない。

ＡＤＩＺをあえて防衛識別圏と書いた。

旧ソ連の東京急行時代の防空だけの話ではすまない。

大都市が核攻撃を受けるか受けないかの正に日本の防衛識別圏といえるから
だ。