ただっちさん,こんにちは.
国民が自分たちで自分たちの首をしめる行為を行なっている以上,確かに法律によって規制をする部分が必要になってくるのはやむをえないことなのかも知れないと考えます.
私はただっちさんの指摘されている番組を見たことがないので,その内容に関してはなんとも言えませんが….
国民の多くが(と言ってはいい過ぎでしょうが)自分に関係して来ない限り,プライバシーを踏みにじる行為を容認し,もしくは積極的に助長している現実があります.その結果,プライバシーを踏みにじられた少数の者たちを保護することができるのはやはり法律であろうということになるわけですね.
しかしながら,実際のところはどうなのでしょうか?法律ができたところで,本当に良くなるとお考えでしょうか?
私は現在のところ,残念ながら良くなるとは思っておりません.大事なのはそれを運用していく国民の意識にあると考えるからです.
おそらく件の法律が成立しても,ただっちさんの憂えている状況に大した変化はないのであろうと思います.まぁ,これは思うのではなくて,ほとんど確信に近いものがありますが….
なぜならば,件の法律に関して,敏感に反応しているのが新聞を中心としたマスメディアであり,テレビ局で言うならば「報道部」に属する部分であるからです.おそらく,ただっちさんの指摘しておられる番組は「報道部」に属さないものではないでしょうか?ある意味で,そういう番組を作っているのは一般の視聴者であると言えるわけです.ドラマ,バラエティー番組において,その存続を左右するのは視聴率であります.もちろん,報道番組においても視聴率は重要でありますが,そのハードルはドラマなどに比べると低いのではないかと考えます.
冒頭で私が「国民が」と申しましたのはそういう意味があってのことです.質の低い,内容のないバラエティー番組が多いのは事実ですが,それらを視聴している視聴者が,それらの番組を支えていることも事実なのです.誰も見なければスポンサーがつきませんからね

さて,こう考えるとき,件の法律が成立して,最も得をするのは誰なのか?と考えますとやはり,一般の国民ではなく,ごく一部のその法律を有効に使える人たち,または有効に使える人たちを利用できる人たちになるのではないかと考えます.そして損をするのはというと,ただっちさんご指摘のバラエティー番組ではなく,まじめな報道番組や新聞などになるのではないかと….
私は法律の主旨自体に反対するものではありません.個人のプライバシーを守ることは大事だと考えますし,「報道」部門においても確かに行き過ぎの部分があること,そしてそれをきちんと処理できていないことは碁指摘の通りだと考えます.ただ,現状の法律案を通読する限りでは,必ずしもその主旨に合っていない部分があるのではないかと考える次第であります.