2011年3月11日の東日本大震災、3月12日の福島第一原子力発電所で水素爆発事故。
当時、米軍の原子力空母ロナルド・レーガンの乗組員は、「トモダチ作戦」という名目で被災者の救援活動をしてくださっていました。覚えていらっしゃいますか?米軍の方たちは、放射能を避けて東北の沖合に空母を停泊させ、約2ヵ月半もの間、津波で海に流された人を救助したり、被災地に救援物資を送ったりしてくださっていました。
米兵たちが救援活動をしている間もずっと放射能は海に放出され続けていましたが、放射能に汚染されている海水が海流にのって沖合まで流れてきていることは乗組員に知らされておりませんでした。
そんな中、海水の塩分をろ過した真水で調理された料理を食べ、シャワーを浴び、救援活動をされていたそうです。状況から考えると内外から被曝している可能性が高いです。
米兵たちは何も知らないで救援活動をしていたのですから、当然防護服なんか着ていません。やがて、原子力空母に備え付けられているガイガーカウンター(放射線測定器)から警告が鳴りはじめたそうです。目に見えない、臭いもない放射能、服を脱いでもシャワーを浴びても、ガイガーカウンターは鳴りやまなかったそうです。当然です、放射能に汚染された海水をろ過した真水のシャワーを浴びていたのですから・・・。
数か月後、原因不明の体調不良を訴える米兵が続出し活動困難となっています。既に白血病で亡くなっている兵士もいます。被曝の影響を受けていると思われる兵士の数は、今ではその数、数百人(2016年5月時点で200人から300人)にのぼるそうです。
これは小泉元首相が2016年の講演でおっしゃっていた話です。こんな大事な事実を何も知らずにいたこと、ほとんど報道されていないことに、とても悲しくなったと同時に、日本人として米兵の方々に申訳ない気持ちでいっぱいになりました。
当時の政府は「直ちに健康に影響はない、直ちに、直ちに...」と繰り返していたのを覚えている方も多いでしょう。確かに弱い被曝であれば「直ちに」健康に影響はありませんが、数年たった今、健康被害を訴える兵士が続出しています。
あれから数年経っているだけに、米兵の原因不明の体調不良と放射能との因果関係を証明することはできません。とはいえ、あの時、あの場所で「トモダチ作戦」で救援活動をしていたという共通事実がある以上、全てとは言いませんが、放射能の影響では無いとは言えないでしょう。実際に原発事故の後でガイガーカウンターの警告が鳴っているのですから・・・。
多くの日本人を救ってくれた、原発事故とは関係のない国の方々です。国として、これこそ「直ちに」支援してあげなければならなのではないでしょうか。
しかしながら、因果関係を断定できないものに国は簡単には動きません。「生きているうちに原発ゼロ」を訴える小泉元首相は、あてにならない国とは関係なく、被曝したとされる米兵の支援をする基金を作るために独自に動いているそうです。
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