まめこさんへ
はじめまして、私は「環境問題」に近い分野で仕事をしています。
そこで、私の知っている情報で、少しでも皆さんが考えていただけたら、と思いレスします。
ここを見ている方で「電気」を使ってない人は居ないはずですよね。
「電気」は、今や生活になくてはならないエネルギーになっています。
しかし「電気」を使うときに「環境」のことを考えている人はどれほど居るでしょうか?
「環境」面から電気についてお話しします。
単純に環境負荷を考えれば、一番良い発電方法は「自然エネルギー利用(太陽光、風力、潮汐、地熱そして水力)」です。しかし、自然エネルギーはエネルギー密度が低い、安定供給が難しいなどの理由で、地熱・水力を除いて、今一歩「実用化」とは言い難い状況です。実用となっている「地熱・水力」にしても、立地が限られる、大電力の供給が難しい、そして周囲の自然環境への影響という問題を抱えています。
自然エネルギーに次いで、環境負荷が低い発電方法は「原子力」です。大気を汚すこともなく、わずかな燃料で莫大なエネルギーを発生します。しかし、いくら大気環境などを汚さないと言っても「核廃棄物」という厄介な代物が発生します。今のところ、この「核廃棄物」を完全に無害化するには時間をおくしか方法がありません。それも、数万年とか言うレベルの時間です。
そして最後に、地球温暖化を語るとき、二酸化炭素発生の第一のやり玉に挙げられる「火力発電」。火力発電所を全て止めれば、かなり二酸化炭素の発生は抑えられますよね。
しかし、電力業界は伸び続ける電力需要に対して応えなければ=発電量を増やさなければなりません。しかし、「自然エネルギー」や「原子力」には、まだまだ解決すべき課題がたくさんあり、今すぐ発電所をどんどん建設することもできません。
まだまだ、火力発電に頼らざるを得ない現状があります。だから、この火力発電技術の分野でも日々、研究開発が続けられエネルギー効率アップの様々な方法が生まれています。そして、数十年前に比べてエネルギー効率は数倍良くなっています。(すみません、手許に数字はありません)
ここで、エネルギー効率についてちょっと説明します。
エネルギー効率とは、燃料が元々持っているエネルギーの何%を電気エネルギーとして取り出せるかと言う比率です。何故、この数字が重要かと言いますと。エネルギー効率が高いと言うことは、同じ量の燃料からより多くの電気を作れる、つまり同じ量の電気を作るのに“より少ない燃料で済む=二酸化炭素発生が少ない”と言うことです。
電気の使用量が減れば、発電所を動かす必要が無くなります。最初に止まるのは「火力発電所」です。日本人が数十年前の生活を送れば、使用する電力量は、現在ある「原子力発電所」と「水力発電所」で充分賄えます。
家庭で直接使っている電気だけでなく、生活用品の生産、流通いろんなところに電気は関わっています。家庭での「節電」はもちろん、無駄な物を買わない、ゴミを減らす、分別する、すべて電気の消費量を抑えることに繋がります。こういう視点からも「環境問題」を考えてはどうでしょうか?
以上、裏から生活を全て支配しているであろう「電気」について講釈たれました<(_ _)>