政治に関心をもつ国民が増えています。毎日のように新聞紙面をにぎわ
し、政治を扱うテレビ番組も増えました。ある代議士は「政治に関心をもつ
人が増えていることは、喜ばしいことだ」といいます。
少なくとも、直接政治に関わる政治家がそれを喜んでいては本末転倒で
す。そもそも国民の暮らしが快適であれば、だれも政治なぞに関心を持ち
ません。政治に問題があり個人の生活に悪影響を与えているからこそ、身
近なことだと実感し、政治が注目されているのではないでしょうか?
世の中が悪くなれば悪くなるほど、国民は政治に関心をもちます。子ども
までもが政治に興味をもつようになった今、政治が期待されているという誤
った認識ではなく、国民がしびれを切らしているという空気を読めることが、
政治家に求められる資質だと思うのです。
逆説的に言えば、本物の政治家は国民に関心をもたれないような政治を
目指すべきなのです。国民が政治に無関心になったとき、そこには豊かな
社会があるのかもしれません。
※この記事は2011年3月8日のメールマガジンに掲載した私のコラムです。
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