今回はちょっと、初級ではなく、やや中級向けでございます。
初心者さんには難しいので自信がない方は、危険ですのでやらないで下さい。
Windows9x系の Windows98 Windows98SE WindowsMe 向けに書きます。
以下Windows98の情報は98SEも含むので合わせてWin98と表現します。
WindowsNT系の2000やXpはちょっとシステムが違うので今回は対象外です。
これから書く方法は、パソコンを長く使いつづけていて、アプリケーションを
入れたり削除したり、周辺機器をつけたりはずしたりして、最近PCの動きが
不安定になってきたなあと感じている方には特に、有効な方法です。
●レジストリとは?
PCで使う、各種設定を保存しているファイルのことです。
ソフトの設定情報やウインドウの位置情報や拡張子の関連付け情報など、
とにかくいろんな情報が保存されております。アプリケーションソフトを使うときは、
必ずこのレジストリ情報をが必要になってきます。
レジストリというものは、アプリケーションソフトをアンインストールしたり、
自分でいらない情報を削除したりしても、実際は見えないようになるだけで
残っています。その為、PCを使いつづければ使い続けるほど、日々肥大化します。
PCの起動やアプリケーションの起動時にレジストリファイルの中にある設定
情報を読みこみますので、このファイルがでかくなるほど、起動に時間が
かかるようになります。
●今回の目的
レジストリファイルを再構築して、長く使いつづけてきたPCのパフォーマンス
を向上させます。
レジストリを再構築すると、使われていない不要なレジストリ情報などを
削除してくれたり、場合によってはおかしくなっている部分を修正してくれたり
します。これにより、レジストリファイルをダイエットできます。
●作業を行う前にする事
ここでの作業は別にやらなくてもかまいませんが、後でレジストリファイルが
どのぐらいダイエットできたかを実感する為にできるだけやりましょう。
☆まずレジストリファイルは、隠しファイルとなっておりますので、レジストリ
ファイルが見えるようにします。
1.マイコンピュータを開く。
2.ウインドウの「表示」メニューから「フォルダオプション」を開く。
3.「表示」タブを選び、その中にある「表示されないファイル」の所を
「全てのファイルを表示する」を選択して「OK」ボタンを押す。
これで全ての隠しファイルが表示されるようになります。
☆次に、現在のレジストリファイルがどの位の容量になっているか調べる。
レジストリファイルは、C:\WINDOWSの中にあるのですが、1つではないので
別の方法でまとめて検索します。
1.「スタート」ボタン-「検索」-「ファイルやフォルダ」を開く。
2.検索:条件=全てのファイルというウインドウが表示されます。
3.「名前と場所」タブを選択して、名前の所に以下のファイル名を入力する。
【Win98の場合】
system.dat user.dat
【WinMeの場合】
system.dat user.dat classes.dat
↑は複数のファイルを指しております。間に半角スペースを入れます。
4.探す場所をCドライブにする。通常、何かの文字列の後に(C:)となってます。
5.「検索開始」ボタンを押すと、下に検索したレジストリファイルが2つ(Meは3つ)
出てきます。
6.System.dat と User.dat (MeはClasses.dat含む)を全て選択します。
※ウインドウ内の白い部分で、マウスを左クリックしたまま、それらのファイルに
向けてマウスを動かすと、両方のファイルの名前の色が反転します。
それで選択された状態になります。色が反転したらマウスの指を外します。
7.色が変わった部分にマウスを持っていき、右クリックしてプロパティを選びます。
8.そこにあるサイズが選択したファイルを全て合わせたファイル容量です。
※このファイル容量をメモしておきましょう。
ちなみにぶんぶんの場合は、5.34MB(メガバイト)ありました。
9.キャンセルボタンでウインドウを閉じて下さい。
10.×ボタンを押して、先ほどの検索窓を閉じましょう。
不安な方は、これらのファイルを別の場所にバックアップ保存をしておいて、
後でC:\WINDOWSフォルダへ放りこんで上書きしてやれば元にもどります。
●レジストリの再構築をする
【Win98の場合の作業】
この作業をする前に、下の文章の重要な部分は紙にメモしましょう。
1.「スタート」ボタン-「Windowsの終了」-「MS-DOSモードで再起動する」を選択
して「OK」ボタンを押す。
2.MS-DOSモードで再起動が始まります。
3.C:\WINDOWS> という文字が最後にでてきてそこにDOSコマンドを入力します。
scanreg /fix と入力して、キーボードのEnterキーを押します。
※scanregと/fix(エフ・アイ・エックス)の間は、半角スペースになっています。
すると、画面がブルースクリーンとなり、自動的にレジストリの再構築が開始。
これは、5〜7分ぐらいかかりますので、しばらく待ちましょう。
レジストリチェッカーが、不要なレジストリを削除してくれます。
レジストリの破損により今まで不具合があったの場合、それを修正してくれる
かもしれません。決して長い〜と思って電源を切ったりしないで下さい。
Windowsが立ちあがらなくなる場合もあります。
4.レジストリの再構築が終了しましたとでてきますので、Enterキーを押す。
5.次に、scanreg /opt と入力して、Enterキーを押します。
6.最後に、exit と入力して、Enterキーを押します。再起動が始まります。
※解りづらいので以下に上記作業を連続で書きますのでこれをメモしましょう。
C:\WINDOWS>scanreg /fix
Enterキーを押す
レジストリチェック・再構築終了後、Enterキーを押す
C:\WINDOWS>scanreg /opt
Enterキーを押す
C:\WINDOWS>exit
Enterキーを押すと再起動が始まります。
【WinMeの場合の作業】
1.「スタート」ボタン-「ファイル名を指定して実行」を選択する。
2.ファイル名を指定して実行ウインドウが表示されます。
3.名前の所に以下の文字を入力してOKボタンを押す。
scanregw /fix
※scanregw と/fix(エフ・アイ・エックス)の間には半角スペースを入れます。
4.PCの再起動が始まり、レジストリが再構築されます。
5.再起動したら、もう一度、ファイル名を指定して実行ウインドウを出す。
6.名前の所に以下の文字を入力してOKボタンを押す。
scanregw /opt
7.パソコンを再起動します。終了です。
●レジストリの再構築完了後、レジストリファイル容量を調べる。
これについては、やらなくてもかまいませんが、最初にレジストリのファイル
容量を調べた場合は、もう一度、先ほどの「作業を行う前にする事」と
同じ方法で、複数のファイルをまとめたファイル容量を調べます。
レジストリの再構築の前と後のファイル容量を比べてみて下さい。
うまくダイエットできていれば、容量が少なくなっていると思います。
ちなみに、ぶんぶんの場合は、5.34MB → 4.78MB こんな感じになりました。
ぶんぶんのメインPCは最近ハードディスクを中古に入れ替えて買った時の
状態にもどしたばかりですが、こんなにダイエットできました。
最初から入ってたソフトを一杯アンインストールしましたが、こんなに無駄な
レジストリ情報が残っていたということになります。
3年とか5年とか初期化もしないで使い続けているPCなら、かなりダイエット
できて起動が早くなると思います。
●もう1つのレジストリの再構築をする方法
これは、Windowsが立ちあがらなくなってしまい、どうしようもなくなった
時に、起動ディスクをつかってレジストリチェッカーを使うやり方
でございます。もしレジストリの破損が原因だった場合、これで修復される
場合もあります。
これについては、起動ディスクの作り方から、フロッピーディスクを使って
レジストリの再構築のやり方まで書かなくてはなりません。
記事が長くなってしまいましたので、続きは
「起動ディスクからレジストリの再構築」としてみんなの談話室のWindows部屋
に、時間がある時に書いて残しておきます。
起動ディスクを使うことはめったにないので(^^ゞ
昔に書いた初級講座はネットに残しておりませんが、最近のものは
メルマガ配信した後、みんなの談話室にそのまま書きこんでおります。
【注意事項】
この記事は、ぶんぶんが個人的に勝手に独り言を書いてるだけですので
この記事を実行したことによるトラブルおよび、個別のご質問等には
一切お答えできませんので、あらかじめご了承下さい。m(__)m
全てご自分の責任において、ご利用下さい。
パソコントラブルは、談話室のパソコン関連のどこかの部屋に相談を
書けば、ぶんぶんもしくは誰かが相談にのってくれると思います。
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