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54 机上ガーデンにお越しの皆様へ
本日も当ガーデンがオープンの時間となりました。いらっしゃいませ(ペコリ)
今日は、他の植物に依存しながら生活する植物や土に触れずに育つ植物をご紹介いたします。
我が家の直ぐ前に公園があるんですが、散策をしておりますと奇妙な光景が目に入ってきました。テニスコートを覆うように山茶花(さざんか=ツバキ科常緑小高木(ツバキとの違いがまだ分りません)が植わっております。よく見ますと山茶花の枝の所々に針葉樹の葉が付いているんです。いけないと思いながらその部分を持ち帰って調べましたところ 何と「宿り木(やどりぎ)寄生木、冬青とも書きます」ではありませんか! 別名「ホヤ」とも言います(海にいるものとは違うようですが・・・・) よく調べますと葉の形がヒノキに似ているため「ヒノキバヤドリギ」というそうです。
そのほかにも「オオバヤドリギ」や「マツグミ」「ホザキヤドリギ」などもあります。それからクリスマスの飾りに使われる「セイヨウヤドリギ」なんかもあります。他の植物とほぼ生育形態は同じなんですが、唯一「養分」を寄生した植物に依存しているところが違いますね。つまり〈根〉の部分が退化してるわけです。その代わりに、依存する植物体から離れないように枝の部分にしっかりと〈吸根〉というものを埋め込み寄生する植物と一体になります。
寄生すると聞くと〈邪魔者〉とかあまりよいイメージが浮かばないんですが(勿論、寄生された植物は弱ります。私が見つけた山茶花も葉が黄ばんでいかにも貧弱な樹姿をしていました。)この葉が「冬青」といいまして副作用の起こらない〈血圧降下剤〉となります。
寄生するというと、樹木ではないですが「ススキ」につく「ナンバンギセル=ハマウツボ科の寄生植物」というのもありますね。花の形が(といっても、花が咲く頃しか見つけることは出来ません)昔タバコを吸うために使われた「煙管=キセル」に似ている為に付けられました。「思ひ草」とは、秋の季語です。
「ラフレシア」という、1mほどの花を着ける寄生植物もあります。
寄生植物ではないですが、東南アジア、中南米などの熱帯雨林に着生する「洋ラン」なんかは、高い樹木の上で育っています。木漏れ日が当たる半日陰のようなジメッとした枝に太い根を絡ませてしっかりと生きてますね。ですから、栽培するのも鉢にミズゴケを根に絡ませて育てたりします。太い根が剥き出しで空気中の水分や 根に共生している〈ラン菌〉により空気中の窒素を取り込んで栄養にします。これも現地にいって直接樹木に着いている「ラン」の花を見ると綺麗でしょうね。
最後に「エアー・プランツ」類なんですが、これも根が退化したわけです。多肉質の葉が空気中より養分と水分を取り込み葉に蓄えるようです。勢い込んで、スレッドを立てましたが この類(サボテンも含む)についてはあまり自信がございません。(fぽりぽり;)専門のサイトもございますので検索で「エアー・プランツ」と入れてお調べ願います(謝)
何より、私が植物に関わって良かったと思うのは、大変に落ち込んでいたときに今の時期ですと「来年の種を蒔かなきゃいけない」と思い
花の種を蒔きますと二週間ぐらいすると可愛らしい「双葉」が顔を出してくることでした。こんな小さな種にも命が宿っているんだと「実感」出来たことが とてもその時は「救い」になりました。
このレスをもちまして、一応「机上ガーデン」は終了したいと思います。言葉の足りなさや拙い文章で美味く伝わらなかったことも有るかと思いますが、辛抱強く読んでいただいた方に感謝します。又、こんな趣味の世界について機会を与えていただきました「ぶんちゃん」にもお礼を申上げます。
ありがとうございました。 m(_ _)m