【考察】
前々から色んなところで苦言を述べていましたが、もう限界です。いい加減にしてほしい。SNSでよく利用されているフォロー・いいね・ブロック・既読などの機能、便利ではありますが、そのような機能は、使う本人だけが便利に使えれば良いものであって、わざわざその情報を対象相手や公に分かるようにする必要はありません。
SNS利用者の立場になれば「自分がフォローされている・いいねされた・嫌な人がいればブロックできる・既読によって相手が読んでくれた」こういう情報が見えることとで嬉しくなったり、安心したりする人もいるでしょう。この嬉しくなったり、助かったりするのは一見良さそうに見えますが、これは一時的なことに過ぎません。目先のことだけにとらわれた機能だといってもよいでしょう。
フォロー・いいね・ブロック・既読などボタン1つでできてしまう「一時の行動」は、その機能を使ったあと見えない画面の向こうで一人歩きを始めます。その行動結果を受けた人が十人十色の感情を抱き、場合によっては何かしらの行動を起こします。
これら「一時の行動」を機能提供者の意図に反して「あなたにフォローしてと頼まれてフォローしてあげたのにあなたはフォローしてくれない・あの人はいいねしてくれたのにこの人はいいねしてくれていない、あの人は何も悪いことをしていない私をブロック(拒絶)した、あなたは私のメッセージを読んだのに無視した」と考える人もいます。極度のネガティブ思考な人間は間違いなく一定の割合で存在します。このようなネガティブな感情がきっかけとなって、一人歩きした「一時の行動」の結果が恨み・嫉妬・怒りを増長させ、事件に発展することだってあります。
実際に事件には発展していないだけで「一時の行動」によって見えない画面の向こうで多くの人が何かしらの被害に遭っていることは考えるまでもありません。いじめ・いやがらせ・監視行為・ストーカーなどが、人知れず起こっていることは間違いないでしょう。
このような「一時の行動」の結果情報が相手に分かったり公になるとうことは完全にプライバシーの侵害です。SNS業者は、無くても困らない利便性の代償にプライバシー情報を本人以外に知らせることで、どれだけの人が迷惑をしているか、人知れず被害が起こっているかということを考えているのでしょうか。規約に書いてあるから問題ないと反論するかもしれませんが、ユーザーは細かい規約など読んでいませんし、SNS業者はそのことも分かっているはずです。
最初は想定していなかったのかもしれませんが、現時点では危険性については既に把握しており、利便性を選んで残すか安全性を選んで廃止するかを天秤をかけた上で利便性が勝っているために廃止されないといったところなのでしょう。
これらの機能が提供され、問題が起こっていることを把握していても未だに改善されない、つまり、少数がこの機能をきっかけにたとえ命を落とそうが、あまり表沙汰になっていないし画面上には見えないし、多数が便利であれば良いということになります。そう思われても弁解はできません。
SNS業者は目先の利便性や集客ばかりを追求するのではなく、ユーザーの将来の危険リスクについても考えて機能を提供をする責任があります。利便性と安全性のバランスを考えて便利機能を提供しているのだとは思いますが、今現在のSNSの状況ではこのバランスが完全に崩れています。
私はSNSの一つであるツイッターを利用していますが、ある社会人男性(30代)のツイートに気さくに「こういう考え方もありますよ」の意味合いのコメントを付けたら何の声かけもなく速攻でブロックされたことがあります。お初の人でしたが、私はフレンドリーに話しかけたつもりでした。意味が分かりません。文字数制限があるので「その意見に同意しますが」という言葉を入れられなかったことで、批判コメントだと捉えられてしまったのでしょう。私が最初のメッセージを送った後、自分の言葉に変換して私のことを変人扱いしたようなコメントを書き込んで一方的に自分を正当化し、他の人に同意を求めていました。
このように人を拒絶することも受け入れることもボタン1つで出来てしまうのがSNSの怖さであり危険なところです。このようなボタン1つで完結してしまうコミュニケーションを多用していると、人情感覚が麻痺してしまい、画面の向こうにいる人を血の通う人間として扱えなくなってしまう危険性があります。恐らく私のことを飛んできた蚊を一匹殺すぐらいの感覚でブロックしたのかもしれません。
比較的温厚な私も「なんだこいつ・・・」と思って憤りを感じてしまいました。私が書いたメッセージをネガティブな思考で間違って捉えられたのだなとは分かったのですが、ブロックされてしまったのでもうメッセージを送れません。「批判じゃないですよ、違いますよ」と弁解することもできません。ただ怒りとストレスが蓄積されただけでした。ブロックされたことが分からなければこんな思いをすることもなかったかもしれません。
幸い私の場合は、相手がネガティブに誤解しているんだなということを想像できる考え方を持つことができますが、人によっては、この怒りが爆発して、場合によっては殺人事件に発展することだってあり得るなと思いました。それ程、SNS側から発せられる「あなたはブロックされている」という無機質な英文メッセージを受けたときの一瞬の怒りは大きかったのを覚えています。
SNSにおける、人と人が直接言葉を交わさない、ボタン1つで解決させる無機質なコミュニケーション、本当に必要なのでしょうか。ブロックや既読の情報をわざわざ対象相手に知らせる必要はなく、フォロー・いいねなども、わざわざ個人を特定させた情報まで他人に提供する必要はありません。後者の場合、本来は合計の数字だけ分かれば良いはずです。
残念ながら日本で主流になっているSNSの多くが比較的「ポジティブ思考」の国やそんな国で育った人の発想で開発された製品です。例えば、子供に銃をもたせるほど銃を持っているのが当たり前の銃社会で、自分の身は自分で守ればいいじゃないかという文化圏の国などです。開発元と日本人とは文化や国民性の違いもあり、理解し合えない部分が必ずあります。すべての日本人が「ネガティブ思考」ではありませんが、少なくともこれら「一時の行動」情報の公表は比較的「ネガティブ思考」の日本人には合っていません。
インターネットが世界中に繋がっていることで、様々な文化圏で同一ソフトウェアをグローバル展開させるという時流があります。感情を持った人と人が使うコミュニケーショツールに関しては、グローバル展開させるのではなく、それぞれの国の文化や国民性に精通した人間が開発すべきだと思います。
おしゃべり掲示板!みんなの話題共有サイト




みんなの疑問、質問、相談、体験談、意見、情報が誰かの役に立っています。