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恐怖、自動運転に舵を切る自動車業界

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 今年の冬は寒い寒い、雪が降るぞ!ほんま気ぃつけや!言います。全国的に数年に一度の大寒波に見舞われているようですね。

 雪道などでは自動車のLSD(リミテッド・スリップ・デフ)とかABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などの機能が大活躍です。この辺の機能が出てきてから、一般車両としての自動車そのものの走行性能としてはほぼ完成形に近くなっており、もうやることが無くなってしまったのかもしれません。最近の自動車は、何かないか何かないかと無理やりにでもやれることを絞り出そうとしているようにしか見えません。

 自動ブレーキシステムや急発進防止システム、ここまでで十分だと思います。これ以上はやりすぎです。

 テレビで、人気タレントを使って自動車運転中に車線を越えると自動的にハンドルを逆に切って元の車線内に戻ってくれるレーンキーピングアシスト機能搭載車を、高額なギャラをもらったタレントに「すげぇすげぇ」を言わせながら宣伝しているテレビCMを見かけます。

ああいうCMを見ていると、なんという余計なおせっかいなんやろう、どこまで運転の(乗り物を操縦するという)楽しさを奪う世の中にしようとしてくれてんねんと、個人的にゾッとしてしまいます。

自動車業界は、自動運転に移行させようとする過渡期にある段階なので、いろいろと試行錯誤されているのは分かります。自動車メーカーは慈善事業ではありません。莫大な開発費を少しでも回収するためには、余計なおせっかいだろうが、人の命を奪わない程度の隠れた欠陥程度であれば、世に出してしまうのかもしれません。

 ただ本当に必要ないものだと気づいたときには、廃止すべきなんです。といっても販売してしまったあとの車から完全に廃止させることはできません。販売した車の余計な機能の影響を受け必ず世界のどこかで人が死にます。人の命に係わるものだからこそ、発売前に止める勇気が自動車メーカーに問われています。

 暗くなったら自動でライトが点灯するとか、自動でハイビームを切り替えるとか、指をちょっと動かせば自分の判断でできるものを機械にやらせるというアホみたいな機能をつけた車まで平気で売られています。せっかく開発したので付けたとしか思えません。その分、そんな機能を必要としない人が購入する車体価格に無駄に反映されているのです。

 レーンキーピングアシスト機能、それっぽい名前がついていますが、どこまで臨機応変に対応できるのでしょうか?

 うっかり車線を逸脱してしまい、自動的に元の車線も戻されるとき、前方に人がいたら?車がいたらどうなる?人を避けるために、または路上駐車の車(大型トラック)を避けるために、自らの意思で車線変更したときも勝手に元の車線に戻されてしまうのでしょうか?酔っ払いだったり事故に巻き込まれた人が道路上に倒れているのを急きょ避けるケースだってあるでしょう。

前方にカメラが搭載されており、カメラが故障していないことと戻る車線の前方に障害物がないことを前提に戻されるようになっているのかもしれません。それぐらいのことをしていないのであれば、この支援システムによって人が死にますので当然しているでしょう。

 ただ、前方に水たまりがあることに気づき、自ら車線を逸脱して(歩道を歩く歩行者に水がかからないように)水たまりを避けようとするときは、自動的に戻されてしまう可能性が高いです。赤外線か何かで水たまりの形や大きさ・深さを認識できたとしても、ドライバーが意図的に車線を逸脱したのか、うっかり逸脱したのかを判断する技術はまだ確立されていません。

 では、道路上がペンキ塗りたてだったり、小動物の死体が転がっていたり、交通事故後の自動車の破片が転がっていたり、道路上が部分凍結していたり、そいういうものを自ら避けるときはどうでしょう?忍者の国で撒菱(まきびし)がまかれていたら?チキチキマシン猛レースでオイルがまかれていたら?

あらゆるケースを想定して戻すかどうかを判断できるシステムを組み込むことなんてことは不可能です。前方に落ちているゴミを自由に避けることすらできないなんて、なんて縛られた自動車なのでしょう。

手動でレーンキーピングアシスト機能を作動させるかどうかをON/OFFで切り替えることができるようになっていますが、実際に自ら車線を逸脱するその瞬間(ほとんどが緊急回避状態)に、手動で機能を停止させるなんてこと出来っこありません。このままの流れでは、自分の意思で運転しているのではなく運転させられる縛られた自動車だらけになってしまいそう怖いです。

とりあえず、このような機能は作動下限速度が65km/h以上という国土交通省による書類上での技術指針がありますので、一般道路での作動は想定していないのでしょうが現実は指針通りにはいきません。皆さんご存知の通り、一般道を65km/h以上で走行している車なんて日常茶飯事、一日におなか一杯になるほど見かけます。60km/h以上で走れない一般道では自己責任ということで済まそうとする逃げ道のための指針であるとしか思えません。

こういう機能を付けることで、機能がないときよりも全体的に交通事故が減るだろうという机上の計算(データ)によって許可が下りているのでしょう。全体的に減ったとしても、機能があることで新たな事故が増えるとすれば本当に減ったとは言えません。木を見ないで森で判断するとこうなります。小さな木も1本1本大切な命であり数字ではかれるものではありません。

 日本で販売される車にこの機能を搭載させるには、手動でON/OFF可能であること、機能作動下限速度が65km/h以上であること、エンジン始動直後はオフであること、機能作動状態をメーターなどに表示すること、その他、このようにあらゆる制限を設けないと許可できないとうことは、完全な自動化は危険で事故が起こるリスクがあるということの裏返しなんです。

 最近の自動車開発のロードマップは、必要のないものまで自動化させてよそ見運転を助長するような方向に進んでいるように思えてなりません。

現在の安全性向上の考え方は、人が頭で考えて操作していることに横から茶々を入れる(意図しない動きをさせる)ことは危険と隣り合わせであるということを分かった上で、自動化(おせっかい)によって小さな木(命)を犠牲にしてでも森(多くの命)を守りたい、そんな方向に向かっている言えます。本当にこれは正しい道筋なのでしょうか?

 自動車の安全性能向上はもちろん大事な課題です。道路などの環境面から安全性向上にアプローチすることも大事な課題です。しかし、最も効果が高いのは「ドライバーの安全運転技能向上」と「ドライバーとしての安全運転への心構えの強化」だと思います。自動車業界が本当に事故を減らしたいのであれば、おせっかいにかける開発費用を優良ドライバー育成費用に充てて増やし続ける方が、安全性能開発よりも効果的に森や木を守れるのです。

結局、最後は人なんですよね。責任を取るのも人なんです。機械も自動車メーカーも責任なんて取ってくれません。機械や物に頼って自分の尻を自分で拭けないようでは、運転する資格はありません。

 残念ながら理想と現実は違います。世の中そんなに思うようにはいきません。大多数の人は忙しいことを理由に、広い目でみた世の中の安全性向上のために自主努力することも協力することもありません。運転免許の更新も講習も好きで行く人なんてほとんどいません。

自分(家族)のために自動車を買って、自分(家族)の行きたいところへ行き、便利な道具として自動車を使っているに過ぎません。結局、自動車メーカーができること、つまり余計なおせっかいだろうがなんだろうが安全性能を向上させることによってしか、世の中の安全性向上にアプローチできないのかもしれません。自動車が売れない時代なのですから尚更です。

 弱小個人としては、世界の自動車開発の方向性が自分に合わない(気に入らない)流れであろうと、うまく時流に乗って生きていくしかないのでしょう。どんなに変わろうがマニュアル車がこの世から無くならないことを願ってお開きとさせていただきます。

※画像提供(国土交通省)
To:ぶんちゃん

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2017年2月11日(土) 15時56分 1件目のコメント