私は製造業の会社の品質保証部門で働いています。
日々、私の職場へさまざまなクレームがお客様から寄せられ、回答に頭を痛
めたり、開き直ったり、の毎日です。私の話にお付き合いいただければ、幸
いです。
昨年、私の会社は大きな問題を出し(・・・というより、問題は以前からあ
ったけど、問題を認めたのが昨年でした)、巨額の損失を出しました。それ
は、ことと成り行きによっては人の命を奪うかもしれない、そんな大問題で
す。
しかし、運の良いことに今までに命に関わるような事故には至っていませ
ん。その点については、心の底からほっとしています。事故が起きてもある
程度は安全なのだ、と。
さて、そんな私の会社に、昨年末にまたしてもトラブルの報告がありまし
た。当然のことながら、社内の有識者が集まって原因を調査しましたが、原
因はわかりません。私たちの製品は一度重大トラブルが起こると、肝心な場
所はボロボロになってしまうので、結局原因不明になることがほとんどで
す。
そんな時に活躍(?)するのが、私たちの部門です。もっともらしい原因を
でっち上げ、過去の生産記録を改ざんし、実験データを作り上げ、対策を実
施する(もしくは実施したことにする)のです。つい先日もお客様を訪問
し、やってもいない実験データを説明し、“もう大丈夫です”と言い切って
来ました。これではまずい、とわかっています。しかし報告期限が決められ
ている中で、お客様を安心させるためには、本当に実験をやっているような
時間は無いのです。
会社というもの、問題があっても、全てをお客様に報告することはできませ
ん。限定的な情報を報告し、なるべく丸く収まるように説明しなければなな
らないのです。そんなことはわかっているのですが、心が痛みます。テレビ
のニュース番組を見ると、うちは関係ないよな・・・と不安になります。
いつかはバレるのでは? とか
訴訟になって証拠保全命令が出たら? とか
報告書を作成した私の責任は? など、悲観的になるとキリがありません。
これは会社にとって必要なこと、そしてお客様も安心できる説明を我々に求
めている、だからこれで良いのだ、と常に自分に言い聞かせています。
そして、実験結果も生産の記録記録も事実に基づいた話なのだ、と。
時に、どこかの怪しい掲示板に投稿してしまいたい、と衝動に駆られます。
重要な企業秘密なので仕事の中身についてはあまり詳しく書けませんが、
同じような境遇(ウソをついている人は少ないでしょうから、品質保証関連
の方など・・・)の方のお話を聞きたくて、投稿しました。
仕事上の不条理はどこにでもあるもの、楽な仕事などどこにも無い、と思っ
て明日も仕事に精を出します。
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