(障害という名前が付いていますが、これは英語から日本語に訳した時に
単純に「障害」と訳されているだけであって、本来は「症状」という意味が
強いそうです。)この夏には1ヶ月間、休養を目的として入院していました。
今の私がほとんど毎日のようにしている事があります。
…それは『自己分析』簡単に言うと『自分探しの旅』です。
旅に出始めたのは、退院直後から。それまで何をしていたかと言うと…
ハッキリ言って、自分自身がわからなくてただもがいているしかなかったです。
ただ一人でもがいているなら何も問題はなかったでしょう…
でもそうではありませんでした。家族や友人を巻き込んで、かなりの
トラブルメーカーだった事だけは確かです。
自分自身がわからないってどういう事か理解できないですよね。少し簡単に
言うと、自分と他人の区別がつけられない…「自分」というものが無いから、
簡単に自分の意見を左右してしまう状態でしょうか。
全てにではありませんが、私は自分の経験上で培ってきた事以外では
「自分」というものが存在していないと思います。ハッキリ言うと精神的に
親から自立できていないのです。親だけのせいにしたくはありませんが、
私はずっと親の前で「親に都合のいい自分」でしかいられなかったから…
それに気付きもしないでほぼ強制的に自分の考えを持つ事を禁じられ従って
いた「本当の自分」がある事に気付いて、自分自身を持っていない事を
痛感しました。
旅に出ようと思い立つまでは、そんな自分自身なんて微塵も感じていません
でした。「私には私の考えがある」そう思い込んでいました。でも現実は
違いました…経験した事ならわかっているけれど、それ以外は周りの情報を
頼りにしてそれを「自分の考え」だと思い込んでいたのです。
「そんなのみんなそうだよ」と思われるかもしれません。明らかに違うの
は、それが病的であるという事です。…それに気付いたから旅に出ました。
旅に出る直前、その事に気付かせてくれた人がいました。通院先の先生の
影響もありますが、入院先の担当医師の一言でした。「周りを変えようと
しても、とても労力を使っても相手はホンの少し変わるか・全く変わらない
かです。いちばん簡単なのは自分自身を変える事」目からうろこ…とは
こういう事を言うんだなぁと感じました。
旅を続けていても、いろんな落ち込みや障害が前に進むのを阻みます。
それらは「強度のうつ状態」「薬の多量飲用」「リストカット」
「アルコールの過剰摂取」として表に出てきます。それでも前と明らかに
違う点は『どうして自分がそうならざるを得なかったのかがわかる』点
でしょうか。
前進を阻まれた時はパニックを起こしてどうしていいかわからずに、そういう
症状が素直に出てきてしまいます。…でも、後日落ち着いて考えると
「私はこうしたかったんだ」「こう考えていたんだ」という事がハッキリ
わかるのです。
更に言うと、今までもがいていた自分が「どうしてあの時あんなに苦しんで
いたのか」「自分がこうやって苦しむ原因は一体何なのか」「その経過は
いかに?」「さらにその原因は?」…そうやって自分の事を突き詰めて
考えられるようになりました。目の前がパァ〜っとひらけた感じです。
今は時々目の前が見えなくなる時もあるけれどひらけた先に目的を
見つけて、そこに向かって進んでいっています。
「自分自身を探す旅」はまだまだ続くと思います。まだ立ちふさがれた時の
回避方法をみつけていないから…。原因を変えようとするから、自分が
苦しくなります。原因は原因として素直に認めて、じゃあどうしたらいいか
と考えて…自分自身を変えていく方がはるかに楽です。
原因に立ち向かってどうにかなるなら、私は「本当の自分」と「仮面
(実際)の自分」とのギャップに無意識の内に気付き、もがく事などなく
生活していけたはずです。「本当の自分」がわかっていたら、こんなに
苦しむ事もなかったでしょう。
本当は自分自身と向き合うのはとても怖いし辛いです。でも向き合わないと
私はいつまで経っても変わらない…これから先、延々ともっと辛い苦しみを
続けていくのは目に見えています。それなら強引にでも、自分で自分を
見なくては。
参考にしているのは、回復を目指すサイトや関連した本ですが…そうやって
改めて自分と向き合ってみると、本当に目を背けたくなる事ばかり発見します。
気付く度…実際は手が震えてその先に進めなくなったり、自分から目を
反らそうとします。面白いくらいに手が震えたり、他の事をし始めたりする
んですよ

それがわかるようになっただけ、私はホンの少し前に進めているんだと思います。
うつの人には「頑張ってはいけない」というのが常識ですよね。
だけど私はうつ病ではなくてうつ状態になるだけ…その時は「休まないと
いけない」サインだと考えて、それ以外の状態なら私は更に前に進みたい
と思います。自らのうつ状態を克服する為に、嫌な自分をたくさんみつけて
認めていきます。
たまには弱音を吐くかもしれないけれど…諦めません。
私が生きていくのにどうしても必要な作業だから。
自分探しが出来るようになるのは、もがいてもがいて…やっと出来るように
なる事だと知ったのもつい最近です。もがいている最中の人にはお勧め
出来ません。
長い文章をここまで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m