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821 メールします。医療関係で働いています。
たしかに病診連携がうまくいっていないことが患者さんに不安を与えてい
ることは確かだと思います。その理由としてその医者の性格や人格もあるで
しょうが以下のような医療情勢の影響が一番大きいかと思います。
その理由として
1.とにかく医師数が少なすぎ
ご存知かと思いますが日本の人口当たりの医師数はほかの先進国とくべると
圧倒的に少ない状況。1000人当たりの医師数OECD平均2.9人に対し2.0人。イ
タリアは4.1人、アメリカでも2.3人(興味ある方は本田宏(済生会栗林
病院副院長)の著書を)医師が1年間で診察でみる患者の数、アメリカ2400
人。日本は8400人です。確かに診察やっていて、1時間に20人見ると3分診
療。いつも半日で50人ほどみてどうしても1人3〜5分。目の前の患者さんの
話をしている間にも机の上の次の患者のカルテはどんどん積まれていく。そ
んな状態です。一刻も早く医師数を充足すべきでしょう。そうしないと、医
者も自分は心臓しか見ない、おなか痛い人は消化器科に行ってくださいとい
う思考をする保身にはしってしまうかと思います。
2.昔に比べ医学知識や治療技術が膨大で、また次々に新しい技術が導入され
る。
ひと昔はまだ病気の解明がわからず、医者はだれでも総合内科的なことを
やっていたかと思います。今は細分化され、たとえば循環器科の医師でもカ
テーテル治療や不整脈でグループで分かれてしまい、心臓の病気を総合的に
見れなくなってしまう。特に大学病院や大きな総合病院でみられる傾向で
す。専門外は他の科を受診してくれという考えの医師は少なからずいます
3.かかりつけ医になろうという医師が少ない
これはいままで大学の医局制度で関連病院に派遣をしてきた弊害だと思い
ます。大学から関連病院に派遣される医師は1年ほどで大学にもどります。
派遣される医師は大学の医局の医師と思っているので、その地域の患者をど
う支えていけばいいか考えている医師は少ないと思います。どのみち大学に
もどってしまうので。結局、患者さんと長い付き合いをしてその中でその地
域の健康や保健をどう充実させるか、自分が専門外の訴えをしてきても親身
になってどこまでほかの科の医者に相談できるか、そういった地域医療の医
者をこれまで多く育ててこれなかった。それが一番の原因だと思います。
3.が一番の問題と思うのですがいかがでしょうか。