1990年代、甲州街道(国道20号)沿いの京王線府中駅と東府中の間あたりにあったディスカウントショップ「ドン・キホーテ」府中店、今は誰もが知っているドン・キホーテの第一号店なんですが、ときどき利用していました。第一号店の府中店は、1989年3月に出店だそうです。私が知る限りでは、当時「ドン・キホーテ」という店は、そこにしかなかったので、街の中小企業が運営する小さなディスカウントショップというイメージです。
黄色い看板の平屋建ての小さなプレハブ倉庫みたいな店構えで、店内は商品が高いところまでぎっしり積み重ねてあって、通路も狭いし窮屈できったない店やなあと思いつつ、何度か利用させていただきました。地震が起きたら高いところから頭の上に商品が落ちてきそうで怖かったのを強く覚えています。「通路は狭いし、客の身長より高い位置に商品を並べるなんてなんやこの店、こんな危なっかしい陳列してたらいつかケガ人が出るぞ」と、これが当時最初にドン・キホーテに連れて行ってくれた人に訴えた私の第一印象です。そのため、他の店と比べて陳列が雑な店やなあという印象を根強く持っています。たしか店の敷地の奥には、所狭しと鉄骨むき出し二階建ての非常に出し入れしにくい立体駐車場もありましたね。このように全体的に印象は良くなかったです。他の地域店ですが、のちに商品陳列方法や通路の狭さが影響した事故も起こったみたいですね。
新しくなったドン・キホーテ府中店の店構えを直接見たことはありませんが、私がよそ見をして忙しくしている間に、いつのまにやら全国にチェーン展開する大企業になっていました。今のドン・キホーテには、一度も行ったことがないので、私の記憶の中のドン・キホーテといえば、未だに1990年代当時の陳列が雑できったないドン・キホーテ府中店なんです。
機会があれば、いつか近所にある今のドン・キホーテにも行ってみたいと思います。どれだけキレイに改善されているのか楽しみです。
写真提供:ドン・キホーテ