世界の国々では、未来の核戦争を想定して核シェルター普及の動きがあります。写真は、核シェルター普及に力を入れている国々のグラフ(日本核シェルター協会調べ)です。
主だった国の核シェルター普及率は以下の通りです。
スイス(100%)、イスラエル(100%)、ノルウェー(98%)、アメリカ(82%)、ロシア(78%)、イギリス(67%)、シンガポール(54%)、日本(0.02%)
※数値は、全人口に対し何%の人を収容できるシェルターが存在するかを表しています。
イスラエルは、いつ核戦争が起こってもおかしくないような社会情勢なので納得ができます。国を挙げて最も力を入れている国は、永世中立国であるスイスです。スイスでは新築住宅には核シェルターの設置を義務付け、さらに自治体には公共シェルター設置を義務付けているそうです。こういった背景があるのであれば、普及率100%であることも頷けます。
データの正確な調査年月は不明ですが、スイスが普及率100%を達成したのが2003年以降なので2003年以降のものであると考えられます。
わが国、日本はどうでしょう。隣国で核実験が行われているのにも関わらず、核シェルター普及率0.02%です。世界で唯一被爆経験のある日本と違って、他の国は経験がないからこそ不安心が大きくなってしまうというのもあるのかもしれませんが、日本の核シェルター普及率は先進国としてみればあまりにも低すぎるのは否めません。近年の世界情勢から考えると、日本でも、個人では難しいので自治体単位で少しずつでも普及に動き出してもよいのではないでしょうか。よその国はよその国といってしまえばそれまでかもしれませんが、国民を守る義務がある国の政策としてはどうなのかと思います。
2017年、北朝鮮情勢の悪化から、日本でも核シェルターが注目され、少しずつ関連メーカーに問い合わせが出始めているようですが、ここまでの平和ボケは、もう日本の文化といっても良いのかもしれません。
同年4月29日、北朝鮮がミサイルを発射したことを受け、東京メトロ全線と東武東上線、北陸新幹線(一部区間)が運転を見合わせ「北朝鮮がミサイル発射した影響で運転を見合わせています」のような車内アナウンスを流しました。誰も過去に一度も経験したことがない出来事であり、あと数分で我が命を失うかもしれない何も分からない状況にもかかわらず、我先にとSNSに情報を上げる乗客が続出しました(加筆)。
このような背景からも、実際に我が身の近くにミサイルが飛んで来ても、逃げるよりも先にミサイルの写真や動画をSNSに上げるためにスマホを掲げて撮影しようとする人がいてもおかしくない、それが平和ボケ日本の文化です。
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