あれは‥私の住む町にも珍しく雪の積もった夜の事でした‥
夕方から降り出した霙（みぞれ）混じりの雨が、夜が更けるとともに雪に変わり
静かに積もっていきました‥家族も寝静まり、私はテレビを観ながらいつのま
にかウトウトしてたようです‥何故か‥急に寒くなり‥何処からか‥風がスウ
スウと入って来てる感じです‥

おかしいなぁ‥窓は全部閉ってる筈なのに‥と思いつつ確認しようと立ち上
がりました。良くお風呂とか洗面所とか換気の為に開ける事があるので、閉め
忘れたのかな？なんて思いながら‥でも、全て閉ってます‥リビングに戻り隣
の部屋へ‥ンンン？‥何だかカーテンが膨らんでるような‥
カーテンの向こうに誰かが座ってるような感じです‥今思えば、どうしてそう
思ったのかとっても可笑しいんですけど、高２の息子だと思ったんです‥
（もう寝てる筈）それで‥「ちょっとぉ〜、寒いでしょ」と、その膨らんでる背中
と思しきあたりをトントンと叩きました‥反応は‥無言‥？？？
懲りない私は、もう一度‥「いい加減にしなさい」と‥カーテンをパッと捲り‥
‥その瞬間、ヒェ〜〜〜ッ‥息子じゃない‥そこには毛むくじゃらの
物体が‥‥‥？そして‥ゆっくりと振り向いたその顔は‥‥‥‥‥
サァーーーッ　Σ(||| ▽ |||）

なんと‥愛犬マッシュじゃあ〜りませんか‥それも鎖を思いっきり引っ張って
鎮座ましまししていたのです‥どうやら、屋根から落ちる雪の音にビビってし
まい、窓を開けて上がり込んだようです‥‥窓？‥開けれるんです。
開けて？って言うと、ちゃんと手で開けます‥但し、左側だけです‥逆は難し
いようです。その姿を見て、私、思わず　(≧∇≦)ブハハハ　と笑ってし
まいました‥‥でも、マッシュは必死です‥ごめんねマッシュ‥

それからが大変でした‥家の中に入れてあげたいのはやまやまなんですが、
悲しい事に我家は転勤族で社宅住まいです。
（入れてやれってばよっ(●｀０´●)との突っ込みが聞こえてきそうな‥
(;*'-'*A ‥誰？とは言いませんが（￣ー+￣）　）

必死に降ろそうとしますが、マッシュはゴールデン‥しかも肥満気味で４０キロ
の巨体‥‥私、４３キロです　(*'-';;　‥四肢を踏ん張って、私の微力ではビク
ともしません‥それでも、ごめんねぇ‥ママを許してねぇ(ノ＿・、)　などと優しく？
言い聞かせながら何とか降ろせました‥┐(´―｀；)┌フゥ〜ッ　
仕方なくハウスに戻り、私を悲し気に見上げているマッシュの顔‥
‥何だか自分がとても非情な人間のような気がしました‥ o( _ _ )o

でも‥マッシュで良かったぁ〜‥もしも‥見知らぬお方だったら‥{{{{(　▽|||)}}}}ぞぉぉぉ〜