先日、和歌山市で起こった岸田文雄首相への爆発物投げつけ事件。事件現場から約60メートル離れた場所で、爆発物のふたとみられる金属の破片が見つかりました。犯罪心理学の視点から、このような事件にどのような背景があるのでしょうか。

　まず考えられる要因の1つは、犯人が社会的な注目を集めることを求めているという点です。首相に対して爆発物を投げつけるという行為は、他人に危害を与えるだけでなく、大々的なニュースとなり、自分が注目されることを意図している可能性があります。

　次に、犯人が自己顕示欲や自己愛を満たすことを求めているという要因も考えられます。他人に危害を与えることで、自分の存在感や価値を主張しようとする心理が働いている可能性があります。

　さらに、犯人が抱えるストレスや不満、怒りなどの感情が、犯罪行為につながることもあります。社会的な不満や個人的な問題が、暴力行為や攻撃行為に発散されることがあります。

　この事件では、無職の木村隆二容疑者（24歳）が威力業務妨害容疑で逮捕されました。木村容疑者がどのような動機で行動に至ったのか、捜査が進む中で明らかになるでしょう。

　犯罪心理学を通して、事件の背景にある人間の心理を理解することで、犯罪予防や対策に役立てることができます。皆さんも、この事件を機に犯罪心理学に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

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