先週の２月の終わりの週末に「九州新幹線」の「つばめ」の試乗会に当選
したので、乗りに行ってきました。九州にお住まいの方で試乗会に参加され
た方もいらっしゃると思いますが・・・。

今走っている特急「つばめ」が新幹線になりますが、一昨年の冬に開業した
東北新幹線とか建設している北陸新幹線と同じ「整備新幹線」の一つで、
当初は在来線の車両を新しい線路を作ってそこで走らせる「スーパー特急
方式」での建設が、紆余曲折があってフル規格の新幹線になっています。

今走っている特急「つばめ」も八代から南の鹿児島までは新幹線に明日
（３月１３日）にバトンタッチになります。今日（３月１２日）からニュース
でやってくれることを期待しているのですが・・・。九州（特に南九州）
ではイベントとか多くあるのではないのでしょうか？行きたいけど、一足先
に新幹線に乗らせていただいたためにニュースを見るだけにしておきます。

今のつばめは海沿いを走るために景色はすごくよかったところです。ここは
一部を除いて第三セクターの肥薩おれんじ鉄道になって存続しますが、特急
としては走らずに普通列車（ワンマンディーゼルカー）になってしまいます。
自分としてはこの海沿いの風景が気に入っていただけに新幹線になってしまう
ことで海が見えなくなるのが残念なことと思っています。

明日（３月１３日）からの新幹線の「つばめ」は西日本の方は「ひかりレール
スター」の車両がベースになっていると聞きました。５列のいすでなく、
４列のそれも木が座席の後ろに使われていて今までの新幹線車両と違って
和風で落ち着く新幹線車両です。

この新幹線は山の中を直線で突っ切るためにほとんどがトンネルばかりなの
ですが、途中の出水（いずみ）駅（ツルが飛来することで有名な出水平野の
ところです。）の近くで一瞬海が見えるという具合でしたが、トンネルの中
でも、ブラインドがすだれ風だったり最初は車内を観察するだけでも飽きない
と思います。乗っている時間は５０分程度で、新八代からはホームの向かい
側で特急列車に乗り換えて熊本・博多方面に向かいます。

この新八代駅は新しく在来線と新幹線との交差するところに新しくできた駅
ですが、新幹線が今後延びるように途中で高架線が切れています。そして、
もうひとつヒミツがあります。

在来線との接続する場所には将来のためのフリーゲージトレインの試験線が
設けられています。これは新幹線と在来線の線路の幅が違うために双方に
乗り入れができないのですが、過去の山形新幹線・秋田新幹線は在来線の
線路の幅を新幹線に合わせることにより、山形・秋田に新幹線が乗り入れる
ようになりました。

ここでのフリーゲージトレインは列車の車輪の幅を変えることにより在来線
と新幹線と同じ車両が乗り入れるようになるというものです。聞いたところ
では四国方面に乗り入れることを前提に考えられているようです。今もすでに
試験車両はあるのですが、今後の車両開発などに役立てて、新しい車両の
試験・耐久性などの試験も行うのではないかと思います。ちなみにヨーロッパ
などでは国によって列車の幅が違うために車両の方の幅を変える列車は昔から
走っています。

このフリーゲージトレインができると工事のために列車の運休が減ることと、
新幹線と在来線の接続線路があればどこでも乗り入れができてしまうという
こと。経費が安くすむという利点があります。

そんな側面もある九州新幹線「つばめ」と第三セクターになる「肥薩おれんじ
鉄道」と、鹿児島・熊本などの南九州地方が過疎化に拍車がかからないよう、
新たな観光名所と発展するように祈っています。

以上乱文にて失礼をいたしました。ちょっとしたマメ知識でした。