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597 HOTARUさん
ぽんたろうです。HOTARUさんは高校2年生ですか。それならば、
まずはしっかりと学校の勉強をしてください。高校で習うことは
その後に学問をするとき、とても役に立ちます。特に世界に出て研究
をしたいならば、どんな学問であれ少なくとも英会話、英語の読み
書きは必須なので、しっかりやっておくのが良いと思います。
私は、今でも英語がそれほど得意ではないので、困ることが多い
です。
実際に研究者と連絡をとるのは、大学3年生くらいになって、自分の
興味のある分野を決めてからで良いと思います。物理学もそうですが、
一口にエジプト考古学と言っても、実に様々な分野があるはずです。
それを大学に入ってから学んでください。
収入についてですが、非常勤研究員や助手でも、ふつうのサラリーマン
がもらうくらいのお金は入ります。しかし、サラリーマンと違うのは、
雇用契約が1年から長くて5年という短期であることです。つまり、今年
は職があっても、来年はないかもしれないという状態です。そういう
意味では、研究者というのは、野球やサッカーのプロ選手の雇用形態
によく似ています(もらうお金はずっと少ないですが)。
私は、博物館員という仕事がどのようなものかよく知りませんが、
それは日本の公務員のことだと思います。物理学でも官公庁の公務員
として研究をしている人がいますが、研究テーマやその他の仕事は、
政府から与えられます。そうなれば、自分の好きな研究は、大抵でき
なくなります。よほど運が良くなければ、HOTARUさんがエジプト
考古学を研究する機会はなくなると思います。ちなみに、そういう
特殊な公務員になるのも、狭き門ですよ。
あと、研究者にとって、働くということと、研究するということは
同じことです。野球選手だって、野球をすることが仕事なのと同じ
です。今はイメージができないかもしれませんが、HOTARUさんが
研究をするようになれば、理解できると思います。
HOTARUさんが、古代エジプトに対して抱いている思いは、大切にして
ください。多くの人が夢を語りますが、その中の多くの人が、自分で
勝手に非現実的とあきらめてしまうのを、私は知っています。実際、
サラリーマン時代に、海外に行って物理の研究をしてみたいと言った
のを聞いて、そんな現実離れしたことをいい年して言うものじゃないと、
諭してくれた(?)友人は一人二人ではありません。でも、私は現に
アメリカで研究しています。
最後に。
にゃおすさんがおっしゃるように、まずは自分で何かをしてみて
ください。今すぐ何かを知りたかったら、大学3年まで待つ必要は
ありません。大学案内でもサーチエンジンでも、エジプト考古学を
研究している教授を探して連絡を取って良いと思います。極端な話、
エジプト考古学を学びに、日本の大学ではなく、直接イギリスや
エジプトの大学に行くことも出来るかもしれません。全てはHOTARU
さん自身にかかっています。頑張ってください。