ありすさん
私はうつ歴、かれこれ10年です。
「すぐるさん」が書いておられたように手紙に書くのはよい方法だと思います。
「ああ、なるほど」と読んでいたら自分もやっていました
。
手紙じゃなくて日記のようなものでしたが。
「今日は何々があった。つらかった」とか。
それを診察の時に持っていって先生の前で「報告」するんです。
報告以外、あまり読み返したりはしませんでした。
そののち数年して仕事のストレスでうつが「本格化」してきました。
結婚直後で生活が変わったことが重なったこともあって、いま思おうと結構つらかった。
私の場合は孤独感が強くて「寒い中、真っ暗闇を真っ裸で走っている」というような孤立感を電車の中で幾度となく体験し、泣きだしてしまうこともありました。自殺願望もありました。
それを救ってくれたのはクスリとお医者さんと妻です。
どれが欠けていても今の自分はないと思いますが、特にクスリはとくに、私にとっては効きました。SSRIです。
SSRIを処方してもらえる少し前に、NHKでSSRIについてのアメリカの様子をレポートした番組をたまたま見ました。
ふたりのうつの患者さんをレポートしたもので、女性写真家と大工さんの話です。
ふたりともうつにとても悩まされてSSRIをのむことになるのですが、飲んでいるときとそうでないときとの差が大きすぎてふたりとも「クスリが別の自分をつくっているのでは」と思うようになります。
それで考えた挙句写真家の方は、クスリをやめて「うつとつきあう」という道を選びます。
大工さんの方は確か飲み続けるという方を選んだ、というように記憶しています。
私はいまでもクスリは飲み続けています。
家族や親しい会社の同僚は、うつであることやクスリを飲んでいることを知っていて、そのことについて話もします。
一時期、お医者さんにすすめられてSSRIをやめたことがあります。でもとてもいらいらするようになって、再度のむことにしました。
私は、クスリを飲み続けることになんらの抵抗感はありません。
いまの家族との生活や、会社での仕事が支障なく続けられるのであれば「クスリがつくった別の自分だ」などとは思いません。
きっとクスリを飲まなければ、またイライラしたりうつになったりするかもしれないけれど、そのことを落ち着いてうけとめる(妙な?)自信があることも事実です。
焦りや無力感はあって当然だと思います。
そういう自分を理解し、可愛がってあげてください。
あまり適切なお話でなかったかもしれませんが、ご容赦ください。
ありすさんがご自分の生活を、自分のために健やかにすごさるれる日が来ることを願っております。