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記事 1385 by ぶんちゃん

ばあばん、90代にて、心不全(病態)による初めての入院でございます。とりあえず、安定しています... ( 続きを読む )

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コメント 1388 by ぶんちゃん
『よみがえる、ゾン・ビーばあばん』

 日曜日の午後、読者の方からのご紹介で購入した折りたたみ式踏み台
(セノ・ビーのっぽ君)をシャワーチェアー代わりにして、ばあばんを風呂
に入れた。

 顔と体を洗ってやり、シャワーキャップを使って頭を洗ってやり、
介助をしながらなんとか浴槽に浸からせた。
「あー丁度ええ温度や、極楽や極楽や」
週に1度の入浴だけに、ばあばんはとても気持ちよさそうやった。
 
木曜日に体を拭いてやったけど、そんなの入浴って言わんもんな。
気持ちよさそうやから、好きなだけ浸からせてやろうかな。
熱いわけではないし、この温度でのぼせたりはしないやろう。
ぶんぶんは、ばあばんが自分から出るというまで、片付けなどをしながら
待ってやることにした。

 5分ぐらい経ったかなあ?ばあばんが浴槽から出ようとしたので、介助
をしてやりながら出してやった。ばあばんに風呂のドアを挟んだ両側に
ある手すりを握らせ、ドアとぶんぶんの間にばあばんを立たせた。
ぶんぶんは、ばあばんの背後からバスタオルで頭と背中を拭いてやり、
次に前を拭いてやろうと思って、ばあばんの前方に移動するために、
右手で握っている手すりを一旦離すように言った。
「手離して」
ばあばんは離さない。
「何しとんねん。早よ離せって」
まったく離そうとしないどころか、ぶんぶんの力でも簡単に引きはがせ
ないほど強く握り締めていた。
「はぁ?なんで強くにぎるんや、離せ て・・・前に行きたいんやから」
(補聴器を外している聴こえてへんのやろな・・・)

するとなぜかばあばんは、右手だけを異常に強く握り締め右腕を伸ばし、
運動会でよくやる組体操(扇)のように体だけが斜め後ろに下がっていった。
「おいおいなにしとんねん。早よ手離してまっすぐ立たんかい」
ぶんぶんは力いっぱいばあばんの体を支え上げながら、ばあばんを立た
そうとしても、完全に全体重をぶんぶんに預けたままやった。
「ひっぱるな、ひっぱるなて・・・」
まるで右手を離すのを拒否するかのように力強く後ろに引っ張ろうとする。
認知症やから、おかしな行動を取っているのかと思った。

どう立たせようとしても足がふにゃふにゃで、ばあばんをがっちり抱えた
ぶんぶんの右腕だけでかろうじて立位を保っていた。
「なに、なに?のぼせたんか?」
(ちょっとお湯に浸かりすぎたんかな・・・、あんなにぬるいのに・・・)
 
全体重を預けた人間の重量は、たとえ老人といえど想像を絶する重さ
である。
「やばいやばいやばいやばい・・・重い・・・重い・・・」
「倒れる倒れる・・やばいやばい・・・頭打つ頭打つ・・・」
あまりの重さにぶんぶんごと足を滑らしそうになった。右腕だけでは
支えられないので両腕で支えようとしたが、なんせ体制が悪い。
「重い、重い、重い、だめや・・・セノ・ビー片付けなきゃよかった」
このまま支えていると危険やと判断し、一旦そのまま床に座らせた。
ばあばんはふにゃふにゃになって床に座りこんだ。

「のぼせたんか?」
聴こえないのか、何度聞いても返答がない。ぐったりしている。

今度はちゃんと体制を立て直して、両腕を使ってばあばんを立たせ、
一旦、右側の手すりを握らせ壁にもたれさせた。
「ちょっと待てよ、ちょっと待てよ、絶対手離すなよ、絶対離すなよ」
ぶんぶんはばあばんにそう伝え、セノ・ビー(イス)を取りにいった。
 
とりあえず、イスに座らせよう・・・。ぶんぶんはばあばんを両腕で
抱え上げ、イスに座らせようとした瞬間、「ジャー」勢いよく全て
のおしっこが放出された。

(えっ?)ぶんぶんは昔、夜食後すぐにジョギングをしている最中に
横断歩道の真ん中で、吐き気をもよおしたと同時に意識を失いかけ、
全身の穴という穴が緩み、体内の全てのもの(特にうんこ)が放出しそう
になったのを気力でしぼりこんで、なんとか横断歩道を渡りきった。
このまま死んでしまうんやないかと思った。その記憶が頭をよぎった。

(これまずいんちゃうか?)ぶんぶんはあせった。とっさにばあばんの
脈を測った。(あれ?脈がない・・・)実際は、心臓が弱っていて脈が
弱いので指では感じにくいのかもしれないが、そのときは、どちらかを
判断している場合ではない。ばあばんの顔を見ると、かろうじて口が
動いているようには見えるが、うつろな表情をしていた。

(とりあえず、体拭いて休ませなきゃ・・・)そう思って、おしっこ
放出したあたりにシャワーのお湯をかけてからもう一度体を拭こう
としたら、今度は座ったまま体全体でぶんぶんの方にもたれかかって
きた。
(えっ?えっ?)ばあばんの顔をみた。さっきまで動いていた口が
動いていない。息もしていないような気がした。完全に顔が死んでいた。
(死んでる?うそやん、えっ・・・まじで?死んでる?やばいやばい)
(どうすればええ、どうすれば・・・)
 
ぶんぶんは、とっさに両腕でばあばんを後ろから抱え込み、濡れた
まま、ベッドまで運んで寝かせた。首のところに新しいバスタオルを
挟んで後頭部を下げて気道を確保した。口元に耳を近づけたが、息を
しているのかどうかわからない。脈も感じない。胸に直接耳を当てて
心音を聞いてみた。心音が聴こえているのか聴こえていないのかも
わからない。何度か試したが、同じやった。心不全でもともと心臓の
動きが鈍いからこれが通常なのかもしれないが、考えている余裕はない。
でも、顔は死んでいる・・・。

(救急車呼ぶか?それより先に心臓マッサージとかしたほうがええの
かな・・・。時間との勝負や、とにかく心臓動かさなきゃ・・・)
ぶんぶんは、人生初の心臓マッサージをすべく、手始めとして少し軽め
に両手でばあばんの胸を1回押しただけで
「バキバキバキ」
(えぇ胸骨折れた? 骨粗しょう症やし・・・違う意味でやばい・・・)
ぶんぶんはあせった。
(これじゃ、心臓マッサージもできへんやん・・・、どうすればええ?)
 
血圧計で血圧と脈を測ってみた。146/49mmHg 64回/分やった。
思っていたほど、いつもとそんな大きな違いはなかった。 
脈があるってことは心臓は動いている・・・。少し安心した。
 
するとばあばんの表情に動きがみえた。呼吸音も聴こえてきた。
(あっ、よみがえった・・・)
心臓を押したのがきっかけか、血圧を測ったのがきっかけか、たまたま
なのかしらんけど、とにかくばあばんは息を吹き返した。
 
以前、90年以上生きてている人間は、良い意味でしぶといということを
書いたことがあるが、まさにばあばんはしぶとかった。
「はぁー」ぶんぶんは全身から力が抜け、大きく息を吐き出した。
 
 とりあえず、大丈夫そうや・・・。
5分ぐらいかな。ばあばんが気を失っていたか心停止していたのは・・・。
意識が戻ってからは、みるみる意識レベルが回復していった。
服を着せたあと、全身どこも痛くない(特に胸)し苦しくもないと言って
いたのでホッとした。胸骨は折れてないらしい・・・たぶん・・・。

 ぶんぶんの長い人生の中で、こんなに慌ててあせってあたふたした
ことはない。いろんな意味で危なかった・・・。

 そういえば、ばあばんの容態がひどくなって、病院に連れて行く
と決めた日(入院した日)も、妹さんがお風呂に入れてくれた後やったん
よな・・・。

年寄りの入浴って、こういうことも気をつかわないと駄目なんやな
あ・・・。
今回は、5分ぐらいお湯に浸かっていたけど、これからは長くても30秒以上
は浸からせないようにしないとな・・・。弟君にも、もしお風呂にいれる
ことがあったら、気をつけるように伝えた。

 今回あの斜め後ろに強く引っ張る体制(実際には全体重を任せて倒れてい
る)
のとき、入浴介助をしていたのがぶんぶんでよかった。もし、介護サービス
に家での入浴をお願いして、その担当の方が女性1人やったら・・・
一緒に倒れていたかもしれない。あの強さは女性の力じゃ絶対に支えきれな
い。
ぶんぶん(若い男性)でさえ、体制が悪いとはいえ最後は抱えきれなくなった
から・・・。専門家は、こういうことを学んでいるはずやから、のぼせない
ように入浴させてくれるとは思うけど・・・。こういうことがあるから
ヘルパーさんによる入浴介助は原則2人でやっているんちゃうかな。

万が一ってことを考えると、近々要介護の介護認定がおりたとしても
入浴をヘルパーさんに任せっきりにするわけにはいかなくなったなあ。
とりあえず、週に1回(間は濡れタオルで拭く)なら、なんとかなるから
できるだけぶんぶんが入れてやるつもりではいる。もし入浴を人に任せる
なら、高齢者向けの入浴用設備での入浴をお願いした方が安心できそう。

 ばあばんがよみがえったから言えることやけど、今回は良い経験をした。
今後はもう、ばあばんがのぼせてしまうような入浴をさせなくて済む。
高齢者介護では、こういうことが起こるということをできるだけ多くの
方々の頭の隅っこにでも記憶しておいて欲しい。いつか役立つはずやから。

 近々、退院後の検査で病院に行くから、こういうときの対処法を
主治医に聞いておこう。
To:ぶんちゃん

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主題: ばあばん入院について

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2012年3月5日(月) 2時25分 親記事 4件目のコメント