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つまみ読み
記事 23 by みさと

学生時代に友人宅でマージャンをしていた時の出来事です。その友人宅は二階建てのアパートで、屋外の... ( 続きを読む )

1.
その後ー1 みさと
2.
その後ー2 みさと
3.
夢っていったい・・・ ケーナイン
4.
知りえない未来。 みさと
5.
不思議ですね ケーナイン
6.
幽体離脱 みさと
7.
階段×怪談ではないんですが… ぽときち
8.
将来は。 みさと
9.
野球選手です。( ̄∩ ̄)はい ぽときち

10.まあ、こんなもんでも一つ。

メール転送可
コメント 98 by みさと
ちょっとそこのひと

この頃はすっかりと開かなくなったTの日記。
よっしゃ、とネタ探しをしてたら、やっぱり落ち込んだ。
ううっ・・・(シクシク)ななななつかすぃ〜。 あの頃に戻りたい〜〜。

夕方でもないのにちょっと薄暗い箱根の午後だった。
辺りには濃い霧が逆巻いて時折センターラインすら見えなくしてしまう。
時速約20Km。 ライトをアッパーにして、更にフォグも点ける。
繋がりながらの走行なら、追突やオカマの心配はないけれど、
さっきからずっと対向車もなければ、後続車もない。
更にハザードを点滅させながらも徐行走行を続けていた。
「何処か、駐車スペースにでも入れて、暫らく待とうよ」
彼女はフロントガラスに顔を近づけながら、センターラインの行方を
追いながらそう呟いた。
私もそう出来るものならそうしたかったのだが、センターラインが
見えない程の霧に巻かれていたのでは、駐車場など見える筈がなかった。
かと言って、道路のド真中に車を停めているわけにも行かないので、
仕方なく、何処に向かう訳でもなく兎に角車を走らせていた。
どの位の時間が経ったのだろうか、時間的にはまだ夕暮れには
少し速い時刻だと言うのに、辺りの霧は白い明りを失いすっかりと
夜のような暗さに変わり始めていた。
それにしても何故、対向車も後続車も来なければ、ドライブインや
駐車場すらも見つけられないんだろう?
これだけ暗ければ、店の灯りは分かる筈なのに、さっきから
同じ道を廻っている訳でもないのに、どうして何も見つけられない
のだろう。
このままではラチが明かないので、彼女と運転を代わり、
私が道路上を歩きながら、その後を彼女に付いて来てもらった。
ジットリ肌に絡み着くような不快な湿度を帯びた、生暖かい強い
風に煽られながら、ガードレール伝いに道を探って歩き続けたのだった。
どの位歩いたのだろう、すっかりと汗と湿度に湿りきった頃に彼女がクラクションを鳴らして、私を呼び寄せたのだった。
「ねえ、一人じゃ心細いよ、やっぱり一緒にいてよ。」
迷い始めて、既に二時間以上が経ってしまっていた。
それにしてもおかしい。 箱根の山道には、これ程までに平坦な道が
続くような場所など無い筈だった。
霧に巻かれ始めてからずっと、道は登りもしなければ、下りもしていない
コンパスはずっと西と南の間を動いているだけで、同じ道をグルグルと
廻っている訳ではなかった。
「さっきから、この霧の中には、時々丸い物が運ばれて来ているんだよ。」
「なに?丸い物って。」「見てれば分かるよ。ほらっ。」
確かに、野球のボールよりも少し多きめの白い霧の塊が、風の向きに関係なく山瀬に運ばれるように浮かび上がって行くのだった。
「ここにいたら駄目だよ」「駄目だって言われても、どうしようも
ないじゃん。」「でも駄目、集まってるんだもん。」
そう言われれば、少しずつではあるが、皮膚の感覚がザワザワして来て
いるような感じがしている。
鳥肌までも行かないけど、何かを感じ取れるのだった。
「兎に角、走って。」「走ってって言ったって見えないじゃんよ」
「大丈夫だから、真っ直ぐに走って。」「なんじゃそりゃ?」
車は、暫らく前からエンジンの回転を上げずに
エアコンを掛け、ライトを全開にして、ワイパーも動かしていた。
このままじゃバッテリー上がりまでは時間の問題だった。
「なぜ、安全と言い切れるの。」「ここはもう箱根じゃないよ。」
「なに言って・・・」
ふっと向き直った彼女の顔は、まるで病に何年も苦しみ抜いた病人
のように白く、いく筋もの歪んだ皺が刻み込まれているのだった。
私は咄嗟に彼女を押しのけようと両腕を突き出した。
彼女は一瞬、その腕を払い除ける素振りをしたが、その身をシートに
預けじっと目を閉じてしまった。
私は我が目を疑うように、じっとその表情を伺ったのだが、
どうしても、私の愛する彼女の姿としては、見る事が出来ずに、
その場からの逃げようかどうか迷っていた。
そんな筈がある訳がなかった。 
どう考えても錯覚でしかない、彼女の変貌には恐怖と戸惑いを
隠す事などできなかった。
少しの躊躇の後に意を決して私は彼女の唇にキスをした。
深い呼吸が彼女の鼻から吐き出され、暖かな唇が小さく震えていた。
目を開けてしっかりと彼女を凝視した。
なぜ私は疑ってしまったのだろうか、ある筈の無い虚無の世界に
惑わされ、翻弄されてしまった。
ずっと一緒だった掛替えの無い大切な女性を、どうして疑う事が
出来てしまったのか、彼女の頭を抱えながら少し
情けなくなってしまった。
ほっとしたのも束の間だった。
下から吹き上がってくる白い塊は何故か数と大きさを増し、どんどんと
駆け登って行く。
辺りはもうすっかりと夜の闇に包まれ、実体の無い霧はライトに
照らされない限りは見えない筈なのに、その白い玉達は何故か肉眼で
浮遊している姿が目視する事が出来たのだった。
兎に角この場から離れなくては、と思い再びハンドルに手を置いた
瞬間、車全体を揺れ動かされてしまったのだった。
それはまるで、7〜8人の人間が悪戯に車を揺すっているかのように
大きく左右に揺すられたのだった。
ギヤを入れ、アクセルを踏んだ途端、ライトは消え、
エンジンがストップした。
車はまるで後ろから押されているかのように、真っ暗闇の道路を
動き出していた。
咄嗟にブレーキを踏んでは見た物の、エンジンが掛かっていない
車のブレーキが効くはずが無かった。
ギヤを入れ、クラッチをつなぎ減速をさせて、サイドブレーキを
引いて何とか車は停める事が出来たが、その途端に
前後左右の窓ガラスを平手で叩くような、音が不規則にしだしてしまった。
車の周りを何かに取り囲まれているような恐怖感が走る。
しがみついて震えている彼女は声も出せない位に怯えていた。
全くの漆黒の闇に包まれた車内ではお互いの顔を見るどころか
自分が目を開いているのかさえ分からなかったのだが、
フロントガラスの外には確かに、栗色の馬に跨った武将の姿が
幾つも見えていた。
鎧兜にみを包んだ武将は、すがり付くように寄って来る身なりの
汚れた人達をしきりに振り払うが如く、切り捨てているのだった。
傷付き、負傷している汚れた人々は、次々と私達の車に持たれ
掛かるように倒れこみ、苦しみに表情を歪めながら
息耐えて行くのだった。
ボンネットを掻き毟り、窓ガラスを叩いて助けを求めている人達が
駆け寄ってきた武将に切り払われ、次々と姿を消して行く。
数人の武将が車を見下ろしながら、一斉に刀を振りかざし何かを叫んだ。
その瞬間に、車のライトが点き、ワイパーが動き出した。
我に返った私は慌ててエンジンキーを回し車を発進させようとして、
ルームミラーを覗くと、駆け去って行く馬の後姿と、アスファルトを
蹴る蹄の音が聞こえていた。

やっべぇ〜、長すぎる。 どうしてたった30行足らずの日記から
こうも話が膨らむかねぇ。  どうした物か、へんな奴。
そろそろ、ネタ切れですよ。  あ"ー疲れた。
To:みさと

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主題: 夢うつつ

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2002年8月5日(月) 22時37分 親記事 11件目のコメント

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