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2226この世の中は正義が勝つとは限りません。
法律の限界、裁判の限界、弁護士の限界を
私は痛いほど知っています。
経験のない人は、裁判さえすれば正しい者が勝つ、弁護士にさえ頼めばすべて解決する、と考えがちです。
神のように見抜き見通しの裁判官がいて正しい方を勝たせてくれると思いがちですが、実際の裁判は、両者が集めた証拠を裁判官が見比べてより正しそうな方を勝たせるか折衷案のようなものでお茶を濁すかというようなシステムにしかすぎません。目の前に並べられた証拠のみで判断するのです。ですから、裁判官が見てわかってくれるような証拠が判決を左右します。正しくても、裁判官が認めてくれる証拠がないと負けてしまうのです。
ご質問の件ですが、彼氏の行動はまずかったと思います。
理不尽なことですが、実社会では、お金を借りた人より貸した人のほうが弱い立場なのです。
特に、証拠がない場合は極端に弱いのです。
また、元彼女の父親は、娘の借金を支払う義務はなく、法律的には無関係なのです。
このような場合、交渉するとすれば、まずとことん腰を低くして丁寧な言葉を使い、情に訴えるしかないのです。
あちらが逆切れして、連絡遮断されたらこちらは手も足も出ません。
まずは、細い糸を切れないように慎重に丁寧に交渉し
『娘は支払い能力がないので、迷惑かけた分私が払いましょう』という言葉が出るように持っていくしかなかったのです。
今では、もう相手の父親は断固拒絶の姿勢になっており、これからそれを崩すのは至難でしょう。
どころか、借金を返す義務のない者に対し強硬に返済を要求すれば、悪くすると恐喝未遂などの罪で訴えられないとも限りません。
現時点では、交渉の細い糸は切れたと思った方がいいでしょう。
どうしても感情的に許せないということであれば、一か八かで支払督促を出すことしか方法はないでしょう。
もちろん、前にレスしましたように、越えなければならないハードルがいくつもありますが。