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141 裕太郎さんへ.
改めて自説を述べさせていただきます.
私自身は,憲法を改正すべきだと考えておりますし,憲法改正論議を避けて
通る時代は過ぎたという裕太郎さんの意見に賛成です.
私が申しあげているのは,「139」で裕太郎さんの主張されている,「今回
の参議院議員選挙において憲法を論点とする」ことに関する疑問です.
その内容に関しては「140」で述べさせていただいておりますので繰り返し
は避けますが,一言で言えば,「今回の選挙において憲法改正を議論しても
3年間は何もできないのだから意義が少ない」ということです.
なお,裕太郎さんが今回主張しておられる中で,「現憲法には国民が憲法を
変える法体系が整備されていない」点についてですが,これは事実と異なり
ます.
たとえ憲法がどのように変えられても,憲法の条文の中に「国民投票法」を
入れてしまうことはできませんし,各国の憲法においても憲法で手続きの詳
細を規定している国はありません.
基本的な方向性としての「国民が憲法を変える」方向性は96条に規定があ
り,憲法の中で憲法を変える体系はきちんと備わっているといえます.
今回の参議院議員選挙において憲法改正を争点としても有名無実ということ
になりかねません.
年金問題は会期延長で対応できるものではないと思います.
自民党,民主党ともに年金問題の「指摘」と「報告」に終始していて,いく
ら論議を重ねてもらっても「1年後の年金行政の姿」が見えてきません.
選挙前にこのような大局的な問題をこそこそと取り上げていても無意味に思
えてきますが,与野党ともに目先の選挙のための小細工しか目に入らないの
でしょうね.
そもそも,年金問題で現在与野党の論議で意義のあるものはありますか?
「きちんと整理して,納付状況を調べ,適正に対処する」
だけのことなのに非難合戦のようなことをしていても意義はほとんどありま
せんよね.
教育基本法が昨年の12月に改正,そして学校教育法がつい先日,改正されま
した.
教育分野だけを考えても,これから学習指導要綱を初めとして,さまざまな
方向性を打ち出していかなければなりません.
安倍内閣が成立してからはじめての全国規模の国政選挙です.
安倍内閣成立時のキャッチフレーズとも言える「美しい国」を争点に,安倍
内閣の是非を問うのが一番だと思います.
安倍内閣の考える「美しい国」とはどのようなものなのか?
それに対する小沢民主党のキャッチフレーズは「生活が第一」なんでしょう
か?
迫力も何もないですね,そのキャッチフレーズでは.
どのようなものであれ,そういった安倍内閣の信任をかけた選挙に…,して
しまったら都合が悪いんでしょうね,自民党は.
与党が誇れる陣容を持たず,野党は代わって与党になるだけの迫力がない.
あまり期待できないですね,私は.