SNSで最も問題なのは、ブロック機能を使ったあとで本人の知らないところで起こっている、その事実をブロックされた相手に教える余計なおせっかいです。
どうしてもブロックしなければいけい状況もあるのかもしれません。
しかし、個人的にブロックしようが、電話の着信拒否機能のように電話番号を変えたり別の場所から連絡すれば連絡できてしまうのと同じく、アカウントを変えるなどすれば、接触することが可能です。つまりその場しのぎにしかならない機能であるといえます。
自分が顔も名前も出していない上で、見ず知らずの相手であれば、ブロックしても後々問題が生じる可能性は低いかもしれません。しかし、ブロックしても自分の発言を公開している場合は、そのブロックした相手に自分の日々の発言が筒抜けです。
時間をかけて、ブロックした人の発言を監視すれば、居場所を特定できてしまうこともあるでしょう。監視している間は怒りがどんどん増長されますし、何かの発言をきっかけにそれが殺意に変わることだってありえるのです。運悪く自分の名前や顔写真をネット上に晒していたら最悪です。本人の特定なんて簡単にできてしまいます。
元々の顔見知りだったり居場所を知っている相手であれば、ブロックなど何の意味もありません。なんという馬鹿げた機能なのでしょう。
ブロックして安心していても、自分が知らないところで、自分へ向けられた怒りが育っていることがあるのです。それがブロック機能の大きな欠陥です。
こんな大きな危険リスクをはらむブロック機能ですが、ユーザーがブロック機能をつかったあと、ブロックされた相手がブロックされたことを知らずに話しかけようとしたとき、第三者であるSNS業者が「あなたはこの人に拒絶されていますよ」とわざわざ伝えてブロックされた人を怒らせる必要(利点)がどこにあるのでしょうか?
ブロックした本人が知らないところで、本人に伝えることなく、第三者がまるでチクるように伝えているのです。このような伝え方では本人に直接伝えられるよりも大きな怒りを生み出すことになります。まったく無責任としか言いようがありません。ユーザーを感情のない無機物としてしか見ていない証拠です。
ユーザーは人間です。もっと大切にしてほしい。
SNSを利用している人で、ブロック機能を頻繁に使っている人は、邪魔な相手をまるで蚊を殺すかのように気軽に排除(ブロック)しているのかもしれませんが、その裏で大きなリスクが潜んでいることを想像して(分かった上で)使っている人がどれだけいるでしょうか?
特に視野の狭いお子さんはそこまでの想像力がないと思うので、心配でなりません。親の知らないところで我が子に迫りくるSNSの危険リスク、使い方、ちゃんと教育してあげてください。