人類補完計画は、ゼーレが推し進めていた計画ですね。
しかし、これの大元を提案していたのは、シンジの母親の碇ユイです。
補完計画は、頓挫している人類を次への高見へと導いていくのが狙いだった
ようです。
己の欲望などで、争いごとが絶えない人類は、次のステップへ上がる事で、
新たな進化を遂げるのだと信じていたようです。
その為には、心の壁、体を構成している壁を取り除く事で、
「どこまでが自分で どこからが他人なのか分からない、曖昧な世界。
どこまでも自分で どこにも自分が居なくなってる 脆弱な世界」
になる。そうすれば、争いごとも悩みも無い、心地良い世界になる。
これが、人類補完計画の全容のようです。
でも。とてもお節介な計画ですよね。w
争うごとや悩みも、他人と「話し合い」「触れ合い」を重ねれば、何時か分
かり合える日が来る物です。
それを拒む、心の弱い人達が補完計画を受け入れてしまうんでしょうね。
シンジは、「違うと思った。自分も誰も居ない世界だ」と思って、他人との
触れ合いが怖いけど、人と居る、他人の居る世界を望んだ事で、人類補完計
画は波状します。
リリスの子宮、黒き月に取り込まれた人達の魂は、外界へと帰っていきま
す。人が自分の形を思い描ければ、また再生出来ると言っていました。
まあ、あの後人間が帰ってきたかは判りませんが、新劇場版でのプロデュー
サーの話では、「二人しか居ない世界」だそうですから、帰って来なかった
のかもしれません。
エヴァは、キャラの身上などが描かれた作品ですよね。
私はアスカがお気に入りです。
元々アスカの家庭環境は、余り良くなかったのかもしれません。父親など、
名前も出てこないくらいですから。
だから、心の拠り所だった母親がエヴァの実験で取り込まれ、サルベージさ
れた時には、心を取り込まれたままになり、人形をアスカと思い込み、一緒
に死んでと首まで絞められた。
母親を自分に振り向かせる為に、努力してエヴァのパイロットに任命され
た。それを伝える為に来れば、そこには首を吊った母親の姿が。
葬儀の時、父親の愛人で、既にこの時継母となった相手にも、誰にも頼らず
一人で生きていく事を誓ったアスカ。
必死の努力で、自分を必要とされる存在になる事で、自分の存在意義を作っ
ていったアスカ。13歳で大学を卒業し、実績と美貌と高い能力で、その立
場を勝ち得た。
言ってみれば、何もしないで、嫌われない様にひっそりと生きてきたシンジ
とは対照的。
でも、根本は一緒なんですよね。
アスカのやり方は、要らない存在に成る事、一人になる事を非常に恐れた結
果、過剰ともいえる努力の賜物なのでなんですが、こんな風に努力をすると
いうことはとても大事な事ですよね。
そんな所に、共感してしまう所です。
To:ソレックス
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主題:
エヴァンゲリオン