>>106
江戸時代の昔から、昭和〜平成の始め頃まで、日本には「傘かしげ」の習慣がありました。浮世絵にもよく描かれています。向かい側から来る人と行く人とが、お互いに傘を斜めに傾けて、うまくよけあいながら歩く、粋な知恵が、平成の間に失われたのかもしれません。埼玉の街なかでは、１０年位前から、こちらからよけないとぶつかるのが普通になりました。スマホが加わって、ますます殺伐とする街の光景。お年寄りや身障者の人は、こわくて歩けないのではと思うと、胸が痛みます。神社では、みんな妙にお行儀がよく、並ばなくていい所でも並んでます。粋じゃない所作は、どんなにお洒落してても、かっこわるいと思います。昔の人は、傘だけでなく、ぶつかるきまずさや、そこから生ずるトラブルも回避したのです。復活させたい知恵ですね。