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6ぶんちゃんコメントありがとうございます。
高齢者の場合、一度の転倒が命取りになる ということ、分かっているつもり
でも家族はつい油断しがちですよね。同居している家族それぞれの生活もあ
りますから、付きっきりでいることもできませんしね。
私の父の場合、10年振りという認知症の新薬で、寝ぼけも改善され、毎日仕
事(釣り具職人)に励んでいました。この薬の効能は徘徊や幻視、幻聴も防
げるというので、私達家族は、もしかしたら、父はこのまま天寿を全うでき
るのではないかと期待をしていました。
しかし、その思いはたった一日で見事に崩れてしまいました。
父は家の中でも色々な事をしでかしたようで、「黙っていたら、テーブルの
脚も外しかねない。」と私に電話で訴える母の声はイライラしているし、電
話の向こうから聴こえる兄の声は明らかに父を叱りつけていて、爆発寸前に
思えました。
可哀そうなことに、きっと父は認知症の進行にともなって幻視、幻聴がひど
くなり、私達とは別の世界をさまよっているのだと思いました。
その後、掛かり付けの医者は、「効く人と効かない人がいるのですがよろし
いでしょうか?」と家族の了解を得て新しい薬を処方しました。おかげで父
に笑顔が戻り、悪戯や徘徊が治まったということです。
反面、薬の影響で体の力が抜けてしまい、着替えやおむつ交換も一苦労とい
うことです。突然の父の豹変振りに対応が後手にまわってしまい、混乱して
いるというのが正直なところです。
数年前、両親はまだまだ自立した夫婦でしたが、将来のために介護認定を受
け、毎年更新しておりました。おかげで今回父が突然介護が必要になっても
すぐに対応してもらえて、近くのデイホームを早速利用できたことはとても
良かったと思っています。
それでも介護するのは80歳の母ですから、高齢なので積極的な介護は望めま
せん。
介護の仕方を覚える前にギブアップしてしまいそうです。
私も実家から離れて住んでいるし、仕事もしているので頻繁に手伝いに行く
事はできません。
父は今、時折パントマイムのように釣竿を作る動作をします。
きっと仕事をする幻をみているのです。
兄はそんな父を『エアー竿師』と呼んでいます。
毎日の介護にはユーモアも必要です。
へら鮒釣りをこよなく愛し、釣り糸を垂らしたまま死ねたら本望と言ってい
た父。工房で仕事をする父を時折訪ねては、お喋りをしていく気心がしれた
父の友人達。
もうそんな微笑ましい光景を見ることはできないでしょう。
私は何よりもそれが悲しいのです。
ぶんちゃんのお祖母さんも御退院とのことで、毎日が益々忙しくなることで
しょう。私の家族は介護初心者なので、ぶんちゃんのメルマガや増殖する
意見投稿サイト『Dannwa』を読ませていただきながら少しでも知識を増殖で
きたらと思います。
ではお祖母さんを大切になさって下さいね。