>>
717>シンバルが振動しているときにシンバルを動かすと音が変わると書いて
>ありましたが、
その話、私も触れました(笑
この内容についての補足は練習の鬼先生のおっしゃる通りだと思います。
私がシンバルを演奏する時必ず考えるのが、シンバルのソロなのか、それと
も和音を構成する楽器のうちの一つなのかということです。
今回はマーチとのことですので、シンバルがでしゃばるとみっともないマ
ーチになりかねないと思います。記譜された音量よりワンランク小さく演奏
するくらいでいい塩梅でしょう。ただし、アクセントはでしゃばってもいい
かもしれません。
筋トレも決して無駄なことではないと思います。筋肉についてうまく割り切
れる話をしましょう。
例えば練習台で右手首を使って連打するとします。この時、手首を稼動させ
る筋肉は高速連打になるほどフル稼働していますね。つまり、高速連打を可
能にする為には手首の筋肉を俊敏に収縮させる必要があります。
しかしこの時、同時に肩や指に力が入ってくることがあります。ここがキ
モで、稼動させたい筋肉以外が強張ってしまうと結果的に腕全体に力が入
り、必然的に音色も潰れてしまうのです。
つまり、体の筋肉のうち、使いたい筋肉以外をいかにリラックスした状態
に保てるか、が重要なのです。シンバルを保持する筋肉は鍛えなければ発達
しません。しかし同時に、シンバルを支える筋肉以外をうまくリラックスさ
せる奏法を研究する必要があるのです。
具体的には、シンバルを筋肉で打ち合わせるのではなく、楽器の重さを利
用して叩きます。利き手のシンバルを上から落とし、それを非利き手で受け
止めます。利き手は完全に脱力してください。受け側のシンバルを蹴散らす
くらいです。慣れたら、シンバルが触れる瞬間に受け側のシンバルも当てに
いきます。この状態ではガジャアアアア・・・となると思います。
さらにここから、受けのシンバルをさらに押し上げ、落下してきたシンバ
ルを逃がしてあげます。
この一連の動作を瞬間的に行うことで、ナチュラルな響きが感じられると
思います。ただし、この奏法は連射性に欠けます。ですから、2枚の繊細な
動きをよく観察し、通常の「地面と垂直奏法」にうまく活かせるよう工夫し
てみてください。ちなみに私も普段は垂直奏法です。
ややこしい表現ばかりですが、多少は参考になれば幸いです。