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705初めまして。
>1年生に表現力を身に付けてもらいたいと思っています。
それにはまず、演奏するフレーズを実際に口で「歌って」見る
事です。楽譜が要求していること、フレーズにふさわしい表現が
できるかどうか・・・。これで確認できます。
この音は「ドン」なのか「タン」なのか「キン」なのか「カッ」
なのか・・・。fpのfの時間は?デクレッシェンドはどの位置
で、どのくらいの音量になるか・・・よく確認してください。
1年生の担当楽器は何でしょうか?楽器を問わず、基本的な
ことを書いてみます。
(1) fとpの差をつける
音楽の音量の基本はfとpです。あとはfffやppなど文字が
多くなるか、mfなどmが付加されるだけです。ですから、まず
簡単なリズムパターンやスケール、ロールなどで、しっかり
fとpの差をつけて練習します。
そして少しづつ、ffやmpなどを加えていきます。いきなり
pp、p、mp、mf、f、ffなどを要求してもできるものでは
ありません。
またppからffの表現を付けれるようになると、
pp<ff>ppもスムーズになります。
(2) アクセント・ノーアクセントの差をつける
皮もの系ならば16分、3連符の連打や基本リズム、鍵盤なら
スケールや半音階でアクセントをつけたり、移動したりして
バリエーションをつけながらアクセントの練習をします。
ただ音量のある・なしだけではなく、アクセントにふさわしい
音質やノーアクセントのタッチなども念頭に置いて練習
します。
(3) スタッカート、テヌート
これらは確かにスネアドラムやシロホンでは表現が難しいです。
スタッカートはタッチを鋭くします。低い位置から動き出し、低い
位置で止めます。音を出したあとでフラフラすると見た感じも
スタッカートに見えないので注意します。必要以上に固い動きを
する必要はありません。動きや音が固いのではなく、音が鋭く短い
のです。
テヌートは腕の重さをバチに乗せた伸びのある音です。バチの先っぽ
だけで叩いてもテヌートはかかりません。ビブラホンやチャイムを
イメージしてください。タッチを柔らかくして音盤から音を
「引き出す」あるいは「抜き出す」様な感じです。「ポン」
「タン」というサウンドではなく「トォー」、「ティー」と発音
して下さい。叩いた後、マレットの動きをピタッと止めると音も
止まって見えます。自分の意志で音を伸ばす、と言う意識を持って
下さい。
また、テヌートで大事なのは隣の音との繋がりです。音がブツブツと
途切れない様に、スムーズなフレージングを心がけると良いと思います。
これらを意識しながら、簡単なリズムやスケール、ロール、アルペジオ
などさらってみてください。
>今はまだロボット状態で・・。
>どうやって教えればいいのか分かりません。
失礼ですが「教えれない」のは実は「自分が理解していない」
せいです。もちろん教える技術もありますが、表現をつける
には「どんな練習」を「どのように」すればいいか、自分で
具体的に判っていないと、人に教えることは出来ません。
>ゲインズボローの工夫点を教えていただければ嬉しいです!
「ゲインズボロー」は3楽章ありますが、アンコンでは
どの楽章を演奏する予定でしょうか?